akikokozawaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

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広島に原爆が投下されて今日で約80年。
今日観るべくして観ました。

話は戦時中を生きる女の子が終戦を終えるまでに焦点が当てられています。 主人公の穏やかな人柄や水彩画のような柔らかい絵のタッチで、悲
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

パソコンの調子が悪く、やっと映画が見れるように戻りました。よし、映画、観るぞー。 去年から色んな人から聞いて気になっていたあの子は貴族、やっと観ました。

東京松濤、お嬢様育ちの華子はお家柄の繋がりで
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.7

これは… アート映画だと思って観たら掟破りな作品。自分の心が試されます。
有名美術館のアートキュレーターが発表した「ザ・スクエア」は予想外の反響を呼びます。
作品に思いやりやクリーンなイメージを反映し
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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女性の影にフォーカスし、夫婦が会話をしている。妻の声で成熟度がわかり、魅力を察知する。この長回しの間に人物像を膨らませてゆく作業が村上春樹の物語の入口になっているような気がして不思議な感覚だった。
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

3.7

ダゲール通りは華やかなパリのイメージとは程遠い下町。その街に50年拠点を構えたアニエスの目線を捉えたドキュメンタリー。 認知症を患う妻を持つ調合師の眼差しは柔らかい。(静かに25年香水屋さんを営む紳士>>続きを読む

ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー(2010年製作の映画)

3.5

1950年代末に始まったヌーヴェルバーグ。フランス映画運動の変革者ゴタールとトリュフォーのドキュメンタリー。
ヌーヴェルバーグは作家主義、低予算、同時録音などが特徴的。下積みがないことも挙げられます。
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.5

前衛芸術家が画家として評されるには、彼が死に至ってからもなお時間が掛かりました。 パリの排他的芸術の壁は聳え立ち、アルルに拠点を移しますが、思い描くように行かず 取り巻く環境が重なり 統合失調症に苦し>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

レビューを書くことが好きな自分が、ウェスアンダーソンの作品だけは全てレビューを書いていないことに気付く。
書き留めておかなければ忘れてしまうような内容が頭に浮かばず、毎回ながら眠くなり、思惑外の結末を
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軽蔑(1963年製作の映画)

3.3

1950年頃のフランス映画会ムーヴメント「ヌーヴェルヴァーグ」と称される作品の1つ。

ブリジットバルドーが演じる妻は夫への愛の温度差を明確にしていきます。
妻の気持ちが明確になるまで気付かない。気付
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

人生の半分を刑務所と裏社会で過ごした三上正夫は社会復帰を目指します。正直が過ぎる性分が故に、社会の壁が立ちはだかります。

日本社会の闇について
正直者は報われず、目を瞑って生活することで生きやすい世
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イメージの本(2018年製作の映画)

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商業的に映画を作ることを辞めた、ゴダールの遺作。

過去にゴダールの観てきた映画が断片的にコラージュされ、比率・色彩・テーマ性の異なるカットが1つのイメージ(作品)へと変容する。 中には日本の映画も
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ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(2015年製作の映画)

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プロダクトデザイナーのアイリーングレイの伝記なのに主題にコルビジュエと入っているのが不思議でなりませんが、アイリーンのみだとインパクトが弱いのでしょうか?

アイリーンは同年代を生きるデザイナーに強い
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

3.5

ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ2021
ダメ男3人組の脱獄を描くロードムービー。ロベルト・ベニーニが有名になった映画のようですね。脱獄してからもゆるゆるで話が進みます。 イタリア人ロベルトの
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マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

3.8

本人が語る、メゾンマルタンマルジェラとは。
足袋ブーツや四つタグがアイコニックになっているマルジェラ、彼は表舞台に正体を明かさず、服がフォーカスされるように服づくりやブランド価値を創り上げました。 生
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

こんなに注目されていた大作の上映が始まっていたのですね。ノーマークでした!

アトレイデス家の後継ポールは未来を予知する力を持ちます。 宇宙帝国からの指示でDUNE(砂漠の地)へ移り住む事になりますが
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コレクションする女(1967年製作の映画)

3.8

エリックロメール特集〈6つの教訓話〉
Bプログラム

コレクション(男遊び)する女性の話。

バカンスを別荘で過ごすダニエルの元にアイデとパートナーが訪れる。 コレクションを愉しむアイデを軽蔑しながら
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パリのナジャ(1964年製作の映画)

3.5

エリックロメール特集〈6つの教訓話〉
Bプログラム

パリのナジャになりたい・・
プルーストの研究だなんて、まさに調香の世界とリンクしていて、この映画を通して今後の人生をリプランニングした。

クレールの膝(1970年製作の映画)

3.5

エリックロメール特集〈6つの教訓話〉
Dプログラム

別荘売却のためアヌシーに出向いていた結婚を控えるジェロームが、旧友オーロラに再会。 話の流れで美人姉妹ローラとクレールを誘惑することになります。
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ある現代の女子学生(1966年製作の映画)

3.0

エリックロメール特集〈6つの教訓話〉
Dプログラム

女子大生が急増し、男子大生とほぼ同率になった1960年代は女性は結婚して家庭に入るという旧来の価値観が変革した時代でした。 

外務省からの委託で
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紹介、またはシャルロットとステーキ(1961年製作の映画)

3.5

エリックロメール特集〈6つの教訓話〉
モノクロのエリックロメール、Cプログラム

2人の女性の間で気持ちが揺れ動く男性を描き、ゴダールがロメールとスイスへの旅費を捻出し、ゴダールが主演を務めた伝説的シ
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モード家の一夜(1968年製作の映画)

4.0

エリックロメール特集〈6つの教訓話〉
Cプログラム

技術者の私と旧友は女医モードの家を訪れ、一夜を過ごします。そんなとある会話劇。

哲学的なテーマを議題に意見を交わす、カトリック信者の私と無神論者
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.5

ライフステージの切り替わる、2人の男性の友情を描いたドキュメンタリー調の作品です。
結婚が決まっている1人と、独身を謳歌する1人。昔は何の縛りも無く遊べていたのに・・ある意味受け入れ、ある意味諦めてい
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ザ・トゥルー・コスト ファストファッション 真の代償(2015年製作の映画)

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ファストファッションの裏側に焦点を当てた映画。
安い服の側面には命を掛けている生産者がいたり、上層部のみおいしい思いをしている構図は続いています。値段に関わらず長く着れる服を選んで買っているけど、果た
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.5

ブロードウェイから始まったショー「アメリカン・ユートピア」、デヴィット・バーンと11人のマーチングバンドがブロードウェイへと誘ってくれます。
日常を切り取ったメッセージ性のある11曲は聴覚だけでなく、
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パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

4.0

菅総理大臣、具体的に何を成し得た人かご存知ですか? アクアラインや携帯電話料金の値下げ、東京の迎賓館の公開・ふるさと納税の導入などです。
菅さんの経済政策に対しての野党や、あらゆる角度で菅政権について
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.5

17歳の高校生が予期せぬ妊娠をし、中絶する話。
オータムが住むペンシルベニア州では家族の同意がないと中絶が出来ないので、ニューヨークへ向かいます。
作品が始まってから女性が性的搾取をされるシーンが何
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フィールズ・グッド・マン(2020年製作の映画)

3.5

チルなゆるキャラクター、カエルのぺぺがヘイトシンボルへと化してしまった悲劇を追うドキュメンタリー。
作中に登場する4chan(日本で生まれた2ちゃんねる 派生のようです)の住人は、ネットミームに自身を
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監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

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多くの人とこのドキュメンタリーについて意見交換したいー。
あらゆるテック産業、上手く付き合わないと使う側が使われる側になってしまう。 どんな時でも客観視を忘れないこと。

今求められるミニマリズム(2021年製作の映画)

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必要なものだけに拘ることは、思考の整理に繋がっていると実感しています。決して高価なものが必要なものとは限らないし、所有物の価値は自分で決めます。
今後はお金の使い道をより経験などに当てて価値を見出して
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パリのどこかで、あなたと(2019年製作の映画)

3.8

パリに住む30歳のメラニーとレミーはそれぞれ心の病を患いセラピーに通っています。自分の居場所やパートナーを見つけようと試行錯誤しますがなかなか運命の人に出会えず。

生計は自立しているけど、精神的に自
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ジョーカー(2019年製作の映画)

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貧富の差が広がるゴッサムシティで生活するアーサーは失笑症。 精神病の母を道化師の生業で養う。 人生全てが上手くいかなくなり殺人を犯します。

アメリカで上映中止になった経緯として、自分の力では到底這い
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夜のとばりの物語 醒めない夢(2012年製作の映画)

3.5

ミッシェル・オスロの影絵のようなアニメーションは、彩色が美しくうっとり。 驚きのジブリ作品、毛色は違えどそれもまた良し。
物語は6つのオムニバス形式で、ヨーロッパ・カリブ・インドなど色んな国が舞台にな
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サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

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みんな大好きサン・ラーの自伝? SF。 これを観ればサン・ラーの音楽性が少し分かる? チープなSF感はまるでスターウォーズ初期を観ているようだった。🛸

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.5

ジョージ・フロイドの事件をキッカケに制作されたのであろう、Netflixオリジナルショートフィルム。主演はジョーイ・バッドアス。

ブラック・ホワイトの対立について。
根深く、一生続く、この映画のよ
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.5

ハリウッドで女優を目指すベティは、大金を持った記憶喪失の女性に出会い、真相を辿ります。

時系列が乱れ現実と理想が交差するように組み立てられています。 前半は謎だらけですが、後半は謎めいた伏線が畳み掛
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