『風立ちぬ』~情感で綴る激動の大正から戦後までのリアル
歴史モノというと、どうしても激動の時代に翻弄される主人公の苦悩や姿を想像してしまう。特に第二次世界大戦前後を描くエピックストーリーはそうな>>続きを読む
『メアリと魔女の花』は文句なく万人に薦められる作品
『メアリと魔女の花』はジブリ的な作品としての面白さの醍醐味をみごとに継承し、且つ同系列作品としても、『風立ちぬ』、『かぐや姫の物語』、『思い出のマ>>続きを読む
マクドナルドという名の「企業帝国主義」を痛烈に描いた快心の一作。座右の銘とされた「執念(Persistance)こそが才能すら打ち克つ」が冒頭と最後で全く違う意味を兼ねるという衝撃。
イノベーション>>続きを読む
確かに『プロメテウス』と『エイリアン』をつなぐという意味では間違いなく本作が『エイリアンゼロ』とも言える。
さらに言えばエイリアンが、この不完全な世界にあって「完全なる有機物」との評価がなされている>>続きを読む
マフィアなサラリーマン哀歌。あと、チンピラに忠誠心を期待するのはいかん。
ヒューマンドラマなマフィア映画の金字塔。マーロン・ブランドの圧倒的な存在感やアル・パチーノの鬼気迫る演技など神キャスト認定のミラクルな1作。
現代を舞台とした「決闘」という名のもとに描かれた「罪」「贖罪と死」、そして「復活」の物語。
一方は良心の呵責から、他方は有り余る生命力を持て余すことに伴う生への軽視から「死」を求めることにしか生きる>>続きを読む
「病めるアメリカ」を鋭く描いたX-Menシリーズ最高峰の一作。ミュータントの能力が「個性」から「迫害と蔑視の対象となり」、社会の最下層に隠匿せざるを得なくなったという設定は、完全に「トランプアメリカ」>>続きを読む
『マイティソー』にも『ドクターストレンジ』にもつながりそうになりつつ80年代ノスタルジーは相変わらず全開。それにスタローンとラッセルが加われば怖いものなしってところ?!
二つの時代が重なり合う瞬間に溢れ出す情感、そして次男のみがフィッシャーマンであることの哀しみ。ファイナルシーンでアル・パチーノの瞳が見据える先。
探偵モノヒューマンドラマと思わせてからの大どんぶり(はい。どんぶりです!)返し。後々誰かがネタバレするので未見でこのレビューを見たひとは即視聴すべし。その緊急度、中学生時代に届いた不幸の手紙/メール級>>続きを読む
1991年版アニメーションの雰囲気を「完全」に抑えつつ、ライブミュージカルとしてのリアリティとスペクタクルをも表現するという神業にただただ感嘆。IMAXでの鑑賞を超絶オススメ。と言うか、IMAXはこの>>続きを読む
ファンが知りうるあらゆる攻殻的世界観のフレームの中に完全に収めつつ、後半のスペクタクルも含むハリウッドなストーリーテリングをおこなうという命題に見事に答えた匠な一作。ただ、2017年に『ブレードランナ>>続きを読む
ポップコーンシネマとしては満点の巨大モンスターモノな凡作。登場人物の行動動機全てが巨大モンスターバトルへ帰結ためだけに存在する、という珍プロット(褒めてます、笑)。次回はタイマンでは無く、バトルロワイ>>続きを読む
ホワイト・カラー版『グッドフェローズ』Fワードの頻出度、ギャングモノ級。
テーマも内容も世界で勝負出来そうだったものの蓋をあけるとミュージカルというよりは演歌劇だった的な残念感。一旦宝塚化してリベンジすればとか、やっぱ、このジャンルは手持ち資金の違いが如実にあらわれるね等等>>続きを読む
比較的マイナーなヒーローを強固なストーリーで補強した、アベンジャーシリーズファンにとってはマストウォッチの要石的一作。その重要性、SW ep5級。
控えめなロバート・デ・ニーロがいい。あと、草食系なダンナはカモフラージュなヤツ
音楽版スポ根の決定版。クライマックスはテレビドラマ『24』並のサスペンスも。ある意味北米版『響け! ユーフォニアム』とも言える?
典型的なボーイミーツガールxドリームズカムトゥルーのミュージカルでありながら、音が、色が、ダンスが、キャストが、そして舞台が語りかけてくる構成に圧巻。メロディから愛と夢を感じとり、赤と青の交差の中に夢>>続きを読む
VR、MR、AR、そしてA.I.さらに言えばプロジェクションマッピングに位置情報ゲームまで、昨今のインタラクティブテンターテインメトの潮流をこれでもかと詰め込んだ感満載の120分。なのにストーリー自体>>続きを読む
バードン節全開のエンターテインメント。考えるな!感じろ!!的ノリと相変わらずのゴシック・オカルト、そしてもちろん、若干の哀愁も。
アパルトヘイトのメタファーとしてのSFモノ決定版。国際関係学部などの教材にもなりうる、SFだから描ける人種差別の真実
『攻殻機動隊』の続編という名のもとの押井守教本。クライマックスのアクションシーンは必見ながら。
タイムトラベルロマンスの原典的作品。SF、スピリチャルと恋物語が不思議な調和の中、奇跡の成立。邦画のちん作『幻の湖』と対極に位置される。大味なハリウッド映画にあってそれぞれの想いが丹念に描かれる。日本>>続きを読む
B級ドタバタナンセンスホラー。内容がないよう的シネマの代表格。やたら笑ったわりにはプロットを一切覚えていない。ただ、通りすがりの脇役が、雷雨の中で役に立たなくなった傘に対し「オンボロな日本製傘め!」と>>続きを読む
宗教組織と人の信じる心、そして真理の間に起きうる葛藤を見せたマーティン・スコセッシ監督、渾身の一作。個人的には『ベンハー』、『ミッション』と並ぶキリスト教系作品における最高傑作のひとつ。
『沈黙』と>>続きを読む
とにかく2人のやりとりが秀逸。あと、なぞのカミングアウトにおっさんの涙
レイダースで築き上げ、本作で確立した全編見せ場をつくる、ノンストップアクションの古典的一作。以降のあらゆるアクション映画に影響が見られる。
恐怖と感動が入り混じる不思議な感覚の一作。スプラッタ映画の巨匠トビー・フーパー監督なのにスピルバーグ色が強いという謎。