akiyoshiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ガールフッド(2014年製作の映画)

4.0

バリバリの青春映画。最初の内気で居心地悪そうな姿から「不良」になじんでいく描写が良いです。
ヤンキー男子のホモソーシャルを描く映画はそこそこありますが、ヤンキー女子の関係を描く映画はほぼ無いのでうれし
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ジュラシック・ユニバース ダーク・キングダム(2018年製作の映画)

2.5

いかに恐竜をださずに恐竜映画を作るかみたいな低予算映画で、閉じられた研究所内での人間同士のいさかいが中心。安っぽいCGと裏腹に、意外とシナリオはひどくない。
お色気シーンなし、恐竜が邪悪な生き物なので
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

「白人のアメリカ人」からすこし距離を置いたひとたちが主役で、ピアニストと運転手の実話・友情もの。史実の彼らも長生きして成功しているし、映画もクリスマスの心地いいハッピーエンドで終わるので、被差別者が不>>続きを読む

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

-


意義のあるものとは思いますが、言われている通り少女役を担当した2人の役者たちのケアが心配になりますし、吐き気を催すシーンの連続でお勧めできません。途中でなんども吐きそうになりました。

静寂の森の凍えた姉妹(2016年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

淡々とした空気の後味の悪い映画。犯罪者への社会復帰支援の不足、性犯罪の再犯、障害者への冤罪、警察のいやらしい誘導尋問などなど、社会的テーマを盛り込んだシブいミステリーだが、ストーリー展開はとても地味で>>続きを読む

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

4.5

ウォルターを演じるクリストフ・ヴァルツが楽しんでいるのがわかるくらい「嫌なやつ」を演じていて、物語のような実話の妙もあり、テンポよく見られる映画。マーガレット・キーンの独特なイラストは、モダンでひきつ>>続きを読む

アレクサンドリア(2009年製作の映画)

2.0

フェミニストアイコンにもなることがある女性哲学者・研究者ヒュパティアを題材にした映画。なのに物語は彼女や女性たちを中心にできておらず、彼女の周辺の男性たちの内部を描くのに尺が割かれます。せっかくヒュパ>>続きを読む

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

4.0

3つの伝説の武器、折り紙を使った魔法など、見栄えとワクワクの王道を兼ねていて、理解しやすいストーリー。子どもが楽しめる作品です。小学生の甥がとても喜んで見ました。
ストップモーションの技術がすごすぎて
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

1.0

アデルはいろいろ試しているといった感じで、性的指向はあいまい。学生らしいモラトリアムと苦い恋愛は良く描けていたと思います。そこはともかく、言われている通り性描写がきびしい作品。
レズビアンにとってこの
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屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.0

リアルな強姦・暴力描写・性描写があります。お勧めしません。
U-NEXTでは「ユーモラスに描く」と書いてあるが、コメディやユーモアは皆無。様々な障がい、容姿へのコンプレックス(女性からも馬鹿にされます
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忘れな草〜ママはあなたを抱けなかった〜(2019年製作の映画)

1.0

韓国・妊娠した若年女性のためのシェルターのドキュメンタリー。
シェルターなので、妊娠させた男性の姿はほとんど出てきません。見捨てる選択をした彼氏、子どもと女性によく会いに来て一緒に育てる選択を選ぼうと
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FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)

4.5

精神障がいをもつひとの描写が若干ステレオタイプで好きではないところがあります。ただ、新人ライブの直前、緊張と興奮でパニックになり、おかしくなる前のフランクの雰囲気はよくとらえてると思います。
才能がな
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The Workers Cup ーW杯の裏側ー(2017年製作の映画)

5.0

2022年カタール・FIFAワールドカップのドキュメンタリー。

出稼ぎに来ている労働者は全員有色人種で、自分たちが企業・金持ち・白人たちに利用され、人権侵害を受け、奴隷扱いされていることをよく理解し
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キューティー&ボクサー(2013年製作の映画)

4.0

連れ合いの篠原有司男よりも、監督が中心にしているように、篠原乃り子の生涯や作品が興味深い作品。篠原有司男のアートは力強くユニークではありますが、ごりごりの現代アートらしく経緯や生涯、言動などをすべて含>>続きを読む

夜明けの祈り(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

強姦未遂のシーンや、過去の強姦を示唆するシーン、自死の描写があります。注意です。

シスターフッド、神の沈黙と信仰、そして反戦映画でもあります。
第二次世界大戦後の実際の事件をもとに作られた映画で、兵
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ショート・サーキット(1986年製作の映画)

4.5

ハートフルロボットSFコメディ。タイトルやあらすじなどのイメージ通り、小さな子どもと一緒に見ても大丈夫です。
やはり古い映画なので今見るとストーリーに目新しいところはありませんが、ナンバー5はかわいい
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Away(2019年製作の映画)

4.5

セリフが無く、小さな子どもでも安心して見られるアニメ。具体的なストーリーがあるわけではないが、象徴的でファンタジック・ミステリアスな世界が広がっています。小物の意味がなんとなくわかってくるのは小学校中>>続きを読む

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

-

古い映画なので、精神障害者・精神病院の描き方は、ポジティブに描こうとしているのは見て取れますが、今から見れば偏見に満ちていて批判されるべきでしょうね。
戦争をぶざまでこっけいに描いて批判するコメディ。
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太陽の下で 真実の北朝鮮(2015年製作の映画)

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検閲が入っているためか、非常に淡々とした内容のドキュメンタリー風映画。生活感のない異様にきれいな部屋、政権を称え「敵国」を貶す言葉など、まさしくプロパガンダらしいプロパガンダ映像が見られます。戦争中の>>続きを読む

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.5

演出やストーリーラインは間違いなく面白いのだけど、さすがに今見ると、インド内でも問題にされているボリウッド映画のダメな描写勢ぞろいでもはや古い内容になっていますね。「色白の女性」だけが性愛・恋愛対象の>>続きを読む

ガール・ゲッツ・ガール(2015年製作の映画)

3.7

クィアでハッピーエンドなファミリーラブコメ。政治ネタギャグもあり、下ネタ多めで軽い気持ちで見られます。トランス女性・ゲイ・レズビアン・バイセクシャル、映画内で自分の性的対象が変化するキャラクターなどな>>続きを読む

私のちいさなお葬式(2017年製作の映画)

3.5

しょっぱなにおばあちゃんのミスジェンダリング・トランス差別発言がちょっと気になりますが、ド田舎らしさの描写のひとつかな(エレナはあまり積極的ではなく聞き手です、田舎じゃインテリだったはずの元教師の彼女>>続きを読む

レディ・マクベス(2016年製作の映画)

2.5

前半は撮りたいだけな感じの性描写が多くて不愉快だったが、後半の性描写はストーリーに必要なもので悪くはなかった。
夫の愛人だった黒人女性に露骨に差別を向け、結局保身に走って愛情(依存や性衝動を解消するだ
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キラーソファ(2019年製作の映画)

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軽い気持ちで見られるホラー映画。ユダヤ教の悪魔祓いの要素も。知識と異能力があってもあまり活躍できないおじいちゃんがかわいいです。

きっと、またあえる(2019年製作の映画)

2.5

インドの受験や大学事情がぼんやりわかります。男子校ノリを楽しめるならおすすめ。工学部女子の当事者としてはきつい描写がありました。

ファースト・コンタクト(2017年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリー風なのとスケールの小ささが妙にリアルで楽しいSF映画。人体実験してヒューマン2.0を作り出しちゃう人間の倫理観のヤバさとか、顔も声も出ない防衛相の上層部の物騒な発言とか、不穏な雰囲気を>>続きを読む

ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

1.5

きれいな映像とダゲレオタイプというテーマに惹かれるものがあるけれど、特筆すべきものも目新しいところもなく、非常に古典的で狭い世界にて繰り広げられる映画。説明は最小限で、与えられた情報から出来事を推測す>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

今ならもう一歩進んでハッピーエンドで終わるテーマだが、2012年当時の世界の感覚ではまだ、悲劇でしかマジョリティに受け入れられない部分もあったかもしれませんね。
自身が同性愛者でもあるということを隠し
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サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所(2017年製作の映画)

4.0

ユリシーズ役の方が化粧映えのする美形で、繊細で臆病なあどけない表情からブーツを履いた時の色気に満ちた表情までできてしまうので、とにかく絵になる。
キリスト教原理主義的な叔母(やたらかっちりした格好で教
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