調伏系V魔虚羅さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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レミニセンス(2021年製作の映画)

3.4

戦後、海面上昇により水没した都市。希望の無い人々は過去の記憶に縋る。ある事件を捜査する男は解決の糸口となる、かつて愛した人の足取りを追う為、途方も無い記憶の旅に出る。幸せな物語は必ず、悲劇的な結末を迎>>続きを読む

スプリー(2020年製作の映画)

2.5

相乗りの配車サービスをするライドシェアアプリ”スプリー“。10年間もたった1人で様々な動画投稿サイトで配信するも全く芽が出ないカート。だが、知名度が得たいが為にカートはスプリーの乗客を惨殺する様子をラ>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

日本国内でのみその存在が確認される、禍威獣(カイジュウ)と総称される巨大不明生物。政府は通常兵器の効かないそれらに対抗する為、禍威獣特設対策室(=禍特対)を設立。もはや地震の様に日常茶飯事と化した禍威>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

チームにおける協調性を欠いていた、嘗ての問題児は時を経て教官へ。常人の考える普通を常に凌駕する、直感型の天才操縦士マーヴェリック。教官という型に収まり切らず、新人教育を任される身になっても尚、前へ前へ>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.6

【再鑑賞】
エリートだけが入る事を許可される米海軍の訓練学校”トップガン“。そこへやって来た天才的な直感を頼りに、相棒のグース共に空中を縦横無尽に駆け抜けるマーヴェリックの二人。CGを一切使わない複数
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.5

「11月8日、僕は彼女に殺される」
高校生の時から”女子高生に殺されたい“という異常性癖のオートアサシノフィリア(=自身が殺される状況に性的興奮を覚える性的嗜好)を自覚する東山春人。女子高生に殺された
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整形水(2020年製作の映画)

3.4

幼少期から容姿に強いコンプレックスを抱く、芸能人のメイクを担当するイェジ。偶然出演したテレビCM放映後、ネット掲示板で外見をこき下ろされるという散々な日々を送っていたが、顔を浸すだけで自由自在に容姿を>>続きを読む

死霊高校(2015年製作の映画)

2.7

ビデオカメラを手に、深夜の学校に忍び込む男女4人。狙いは、20年前に事故で死者が出た高校演劇”絞首台“の中止。POV方式を用いたホラー映画で、良い意味でも悪い意味でも全体的に予定調和という印象。POV>>続きを読む

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.7

「これ、村の決まりやから」
東京の都会から離れた森でのキャンプに浮かれる八人の若者達。その道中、携帯も繋がらない山奥で車がパンク。包丁が頭に刺さった案山子のある奇妙な村”龍切村“に辿り着く。
よくあり
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さがす(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

300万円の懸賞金付きで指名手配されている連続殺人犯を見掛けたといい、突如として姿を消す父親、必死にさがす一人娘。そして、父親に成り済ます連続殺人犯。
さがす事で見付けたくないものまで見えてくる。人
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ヒート(1995年製作の映画)

4.4

【再鑑賞】
刑事と泥棒、正義と悪。対立する正反対な存在ながらも、根は似ている二人の友情にも近い奇妙な関係。そして、ぶつかり合う男と男の意地。血肉が踊る様な高揚感すら覚える街中での怒涛の銃撃戦に加え、デ
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.6

過去の大規模な山火事をただ”傍観=目撃“していた森林消防隊員。汚職の事実を知る会計士の父の殺害現場を”目撃“してしまった事で暗殺者に付け狙われる少年。テイラー・シェリダン監督の最新作は、暗殺者と未曾有>>続きを読む

シニアイヤー(2022年製作の映画)

3.5

チアのキャプテンとして青春を謳歌していた女子高生が事故で昏睡状態になり、目覚めたのはなんと20年後。37歳にして高校生活に返り咲き、再びプロム・クイーンを目指し奮闘。起こるべくして起こるZ世代との激し>>続きを読む

怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.7

その怪物が喰らうのは、少年の真実。癌にその身を犯される母と暮らし、元気だった頃の母との思い出に耽る孤独な少年。抑圧される日々を送る彼の元に現れたのは、3つの真実の物語を語る木の姿をした怪物。これは現実>>続きを読む

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.9

原作シリーズのお家芸のパルクールにイカれた空中戦、案の定繰り広げられる銃撃戦、見応え抜群のキレッキレアクション、ナショナル・トレジャーライクな謎解きとお宝探しと裏切り。アクションというジャンルの枠組に>>続きを読む

コンジアム(2018年製作の映画)

3.5

【再鑑賞】
患者の集団自殺、院長の失踪により廃業し、昆池岩(コンジアム)精神病院と呼ばれている廃墟と化した病院に潜入する、金に目が眩む配信者。呪われた病院で茶化しまくる彼等に全力で襲い掛かる霊達。
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ブラック・クリスマス(2019年製作の映画)

2.8

クリスマス休暇を満喫し浮かれる女学生達。そこに突如として現れた、不気味な覆面を被った殺人鬼。リメイク元はあの『スクリーム』などに影響を与えたスラッシャー映画の元祖『暗闇にベルが鳴る(1974)』。原作>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.8

24件もの殺人を行なったとして逮捕された連続殺人鬼・榛村大和にたった一つの冤罪証明を頼まれた青年・筧井雅也。止められない殺人衝動、それはとある人間達の間で媒介される病。”人生を大事にしない人々“と、殺>>続きを読む

V/H/S ネクストレベル(2013年製作の映画)

3.8

失踪した青年の捜索を請負った私立探偵とその助手。青年が滞在していた古い一軒家に忍び込むと、そこには放置されている大量のビデオテープ。手掛りを求め、テープを再生し始める二人に起る異変。
合計5つの物語で
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ザ・スイッチ -KILLER SWITCH EDITION- 絶叫完全版(2020年製作の映画)

3.6

劇場で観た以来、久し振りの鑑賞。配信・円盤では、劇場公開時にカットされた2シーンを加えた完全版のみとなっていた為、何処に何が追加されているのかワクワクして観ていたが全く分からず。でも、クリストファー・>>続きを読む

DOOM ドゥーム(2005年製作の映画)

3.1

クライマックス以外はもはや原作の影は殆ど無し。数え切れない程あるFPSの中でも群を抜いて爽快感がある原作ゲームを実写で再現する事はやはり難しいか。ロック様、カール・アーバン、ロザムンド・パイクといった>>続きを読む

シャーク・ナイト(2011年製作の映画)

3.3

1時間半で短くて見易い上に、パニック映画のお決まり展開は当然の事ながら、サスペンスチックな展開もあってかなり面白い。クソデカホホジロザメだけじゃなく、みんな大好きシュモクザメとか、ダルマザメとかいう聞>>続きを読む

博士と狂人(2018年製作の映画)

3.7

貧しい生れで学士号を持たない孤高の学者と、精神を病む優秀な元軍医の殺人犯。世界最大の英語辞典編纂に隠された真実。辞典作りという共通の目的で堅く結ばれる、異端な天才二人の友情。大きな波も殆ど無く、終始静>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.9

もはやサム・ライミが監督したドクターストレンジというよりも死霊のはらわたの再来。以前までのMCU作品達とはまるで違う、圧倒的ホラー映画感。制作会社にギリギリ許されるレベルスレスレまで攻めに攻めたゴア表>>続きを読む

キック・オーバー(2011年製作の映画)

3.7

何者かの大金を奪い、警察とのド派手なカーチェイスの後に逮捕されたメル・ギブソン。メキシコの劣悪でカオスな刑務所に入れられるメルだが、ある事情を抱え、所内のボス的存在から特別待遇を受ける少年と協力し、地>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.1

勝つのは自由意志か、それとも運命か。
マトリックス過去3部作を監督自らが俯瞰で捉えて、無印公開当時からのファン、自身の声を登場人物達に代弁させ、完全に新しいマトリックスとして再構築したかったのだろう。
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地下に潜む怪人(2014年製作の映画)

3.6

錬金術師ニコラス・フラメルが唯一創造に成功した、永遠の生命を宿す賢者の石を探し出す為に禁断のパリ地下深くにある巨大墓地カタコンベへと足を踏み入れる考古学者とその仲間達。
邦題的に同じくPOV方式を採用
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ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

3.3

コロナ禍による自粛期間中に暇を持て余した友人同士で始めた、Zoomを通じた交霊会。案の定ミスで悪霊を呼び込んでしまう戦犯、一人また一人と犠牲になっていく恐怖。コロナ禍になってZoomというものが使われ>>続きを読む

アンテベラム(2020年製作の映画)

3.7

多様性の受容について討論会を行い、社会学者として圧倒的な地位を築き、人気作家でもある幸せな家庭を持つヴェロニカ。一方で、米南部で商業的大規模農園(プランテーション)に囚われ、強制労働を強いられるエデン>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.2

【再再鑑賞】
小さな無人島で自殺を図る孤独な青年ハンクが出会ったのはスイス・アーミー・ナイフの如く万能な喋る死体メニー。現実か虚実なのか。最初から最後まで下ネタを主として巫山戯倒す作風のお陰で何方とも
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モータルコンバット(2021年製作の映画)

3.7

【再再再再鑑賞】
ミッドウェイゲームズが開発し、発売した対戦型格闘ゲーム『モータルコンバット』を映画化した格闘技アクション映画で、1995年の映画のリブートでもある。
”GET OVER HERE !
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ラン・オールナイト(2015年製作の映画)

3.5

薬の密売場所での言い争いから発展した殺人を目撃した事からマフィア、警察、暗殺者に追われる身となった親子。マフィアのボスにはエド・ハリス、警察側にはヴィンセント・ドノフリオ、暗殺者にはコモンという到底勝>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.6

【再再再鑑賞】
悪人共によるアンチヒーロー映画からヒーロー映画への熱いジャンル変化。
怪獣vs悪人共。アメコミ映画史上最も過激で、ブラックな笑いの連続に待つ衝撃展開に思わず目を見張る、想像の範疇の更に
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

1970年代のアメリカ・コロラド州コロラドスプリングスで、アフリカ系アメリカ人初の市警察巡査となったロンが、白人至上主義団体クー・クラックス・クランの地方支部への潜入捜査に着手し、活動内容や極秘計画を>>続きを読む

アウトロー(2012年製作の映画)

3.4

5人の一般人の無差別殺害で逮捕された元狙撃兵が助けを求めたのは、元米軍捜査官ジャック・リーチャー。己が正義の為ならば手段を選ばず。繰り広げられる男の真実を掛けた熾烈な戦い。徐々に浮き彫りになってゆく真>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.4

体内の血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなるという理論を証明する為、実験を始める冴えない高校教師の4人。身体は火照り、気分は常に最高潮。怖い程に全てが順調に進む。まさに酒は飲んでも飲まれ>>続きを読む