ぷるめりあさんの映画レビュー・感想・評価

ぷるめりあ

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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

こ、怖かった!
予想以上に気持ちが悪い…(残虐シーンは薄目で鑑賞)
白石監督だから容赦ない描写があるはず、とある程度の覚悟はして行ったのだが…。
レイトショーで観たことを激しく後悔!(苦笑)


冒頭
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。
監督のインタビューを観て興味を惹かれ映画館へ。

ファーストカットからグッと引き込まれた。
ブランコの揺れや軋む音は、これから何か(主に怖いことや嫌なこと)が始まる不安と期待がないまぜにな
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

有名なフェルメールの絵画からインスピレーションを受けて書かれた小説が原作となっている(これが史実と勘違いしてる方もおられるようだが…)。

冒頭、色鮮やかで美しい野菜の盛り付けから既に絵画の世界に入り
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

バイオレンス系は苦手だが、これは渋いイースト・ウッドが詰まっているような気がして鑑賞。
想像以上にカッコ良すぎた…観て良かった。 

でも映画館で観なくて良かった。
何故ならラスト、自分でもビックリす
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日日是好日(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

お茶のお稽古をここまでじっくり描いていると知らなかったので正直驚いた。
大きな出来事は起きず、主人公のあれこれもドラマチックに描くのではなく淡々と。
それなのに成立しているこの世界観!
これまで観たこ
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人魚の眠る家(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。
上映当時、予告編を何度も目にしてしまい(不可抗力)ザックリとではあるが辛そうなストーリーだと感じて今日まで敬遠していた。

あれからずいぶん日にちが経ち…その記憶も薄れたところでふと配信一
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凪待ち(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

公開時も映画館で。配信で最近また鑑賞したのでレビューを。

一般的にはポジティブで明るいイメージの香取慎吾を、この役に抜擢した白石監督は凄い。
香取慎吾の、あの大きな躰で背中を丸めておどおどしたり、泣
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コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

公開時、気になっていたが見逃していた作品のひとつ。

よくあるタイムリープもので次々に登場人物がハッピーエンドになる話かな?と、やや穿った想像をしていたが、少し違った。
コーヒーが冷めるまでの時間は短
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

公開当時、映画館にて観賞。
大きな画面で音のシャワーを浴び、幸せな気持ちで劇場を出たことを思い出しつつ、久しぶりに配信で観賞したのでレビューを。

映画は面白かったし、主要キャスト4人がとても良かった
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マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

良かったというレビューが多く見受けられるので、これを書くか迷ったが、自分の記録として『合わなかった』ことを残しておく。
以下、個人の感想なのでこの映画が好きだった方は読まずにスルーください(笑)
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そして父になる(2013年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

公開当時に映画館で観て以来、2度目の観賞。
2013年の公開なのでもう7年経過。
号泣した記憶はあるが、細かい場面を忘れてた…。

病院のミスで子供の取り違えと思ったらまさかの故意。
ただその動機があ
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.0

映画を観ているはずが、途中からドキュメンタリー番組を見てるような感覚になった。
登場人物全てがまだそれぞれの場所にいるような気がしてならない。

空港のベンチでの井浦新に胸がしめつけられた。

永作博
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ばるぼら(2019年製作の映画)

4.3

稲垣吾郎、二階堂ふみ。
この二人がいなければ実写での実現は不可能であったと思わせるキャスティング。
『ベタベタした濡れ場が嫌い』という手塚眞監督の意向を受けて、全くいやらしくない、それでいて官能的で美
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罪の声(2020年製作の映画)

4.2

142分があっという間だった。

グリコ・森永事件当時は子供だったのでぼんやりした記憶しか残ってなかったが、この映画を観て少し思い出した。
とりあえずあの事件を機に、紙製のお菓子箱にフィルム包装がプラ
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.3

黒沢監督作品は初めてだが、登場人物の衣装や家具などレトロで美しく、光と影をうまく使っておられると思った。
高橋一生のスーツ姿がとにかくカッコ良くて福眼(笑)

蒼井優は、無知で可愛らしいだけの妻かと思
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.8

映画館で予告を何度も観て内容は予想出来ていた。そしてその予想通りの展開ではあったが(笑)、それを上回る楽しさがあった。
相変わらず、笑えてほっこりできる安心のエンターテイメント、三谷ワールドを堪能。
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望み(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

誰もがうらやむような家族を、ある日突然悲劇が襲う。
冒頭のドローン撮影と音楽が、これから起きる悲劇にグッと観客を引き込む(エンディングと合わせて非常に効果的で良かった)。

加害者でもいいから生きてい
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E.T.(1982年製作の映画)

3.5

久しぶりにテレビで生放送にて鑑賞。懐かしかった。
そんなに何度も見た記憶はないのに、音楽を聴いただけで自転車のシーンが浮かぶってなかなか凄い浸透だな、と改めて。

今か今かと待ち望んだ『お約束のシーン
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ずっと気になっていたが重いテーマに向き合う気力がなく、今頃の鑑賞。

…打ちのめされた。
前半から重くて、途中で観るのが辛くなったが最後まで観て良かった。
タイトルから大がかりな万引きをしているのかと
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旅猫リポート(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

原作未読、予備知識ゼロにて鑑賞。

開始5分で福士蒼汰の可愛い泣き顔が観られるのは彼のファンにはたまらないかもしれない。しかも泣く理由が野良猫…(このシーン以後、飼い猫となる)。

猫の声が高畑充希と
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

5.0

アニメ全話、映画『外伝』も観賞。

アニメからつながるストーリーが含まれているので(知らなくても楽しめるとは思うが)、そちらをぜひ観賞してから映画館へ向かうことをお勧めする。

満点のスコアをつけたが
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羊と鋼の森(2018年製作の映画)

3.6

まずタイトルに惹かれた。
雪景色、深い森の緑、ピアノの音。
うっかりすると眠ってしまいそうなほど心地よく穏やかな冒頭。
品のある実直そうな職人を演じる三浦友和が登場し、主人公である山﨑賢人だけでなく、
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

4.0

もうすぐ本編の映画公開!(2020.9.18)
その前に外伝をDVDで再観賞。

テレビアニメ→本編映画の中間に位置するスピンオフ的な内容。
ヴァイオレットは手紙を書くのとは違うお仕事で出掛ける。
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舟を編む(2013年製作の映画)

4.2

原作未読。
初回は公開後まもなく映画館にて観賞。再観賞したのでレビューを。

『君は右という言葉を説明できるか』
という印象的な言葉から物語が始まる。

子供の頃、辞書をひく宿題は面倒だった。でも頁を
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

3.8

映画のレビューは、観終わってすぐ書きたいことが次々沸き上がってくるものと、言葉にならず、書くまで少し時間が必要なものに分かれると思う。
これは後者だった。
なんとなく8月に観ておきたくてそうしたが、結
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

周囲で話題になっていたので先行上映にて観賞。
『草彅剛がトランスジェンダー役に挑む』『バレエシーンが美しい』
程度の知識だけで観賞。
ひとつ気になったのは『予告編だけで泣いた』等の書き込みが多いこと。
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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ついに長い物語は完結する。

ここまでとても長く、辛い、激しい戦いが何度も続いてきた。

何度も『もうダメだ』と思うシーンで、
ひっくり返すのはアラゴルン【ヴィゴ・モーテンセン】だ。
もちろん第三部の
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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

第一部で集まった仲間達が、個々に分かれて動き出す。
無謀とも言える『極秘プロジェクト』に、どうやって挑むのか?
それぞれの力(信念)が試される第二部。


一番重い責務を必死に担うフロド【イライジャ・
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

5.0

2002年の公開直前、試写会に当選したので気楽に観賞。
美しい映像と世界観に衝撃を受けてのめりこみ、三部作全て映画館で観賞したのち、DVDスペシャルエディションを購入。2000頁越えの原作(単行本)も
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.5

公開からもう20年!ビックリ。
当時、とてもセンセーショナルで物議をかもした問題作。
歌手であるビョークを監督が説得して初主演に口説き落としたと聞いた記憶があるが、真偽は不明。
この映画を観た芸能人の
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君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

キャッチーなタイトルは以前から知っていた。
実写とアニメ両方を見た人に『どちらか観るならアニメを』と勧められたのでこちらを観賞。
映像はキレイ。居心地良さそうなカフェや花火、大切なモチーフである満開の
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.0

小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ。
この個性派女優3人が揃っていて面白くないわけないだろう、と思って観た。
感想は、なんというか…一言で言うなら不思議な映画。

これという山場もなく、淡々とした日常
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

とにかく永作博美が良い。
憎むべき犯人であるけれど、気の毒すぎる被害者でもある。
あのシチュエーションだと赤ん坊を殺してしまうパターンもあると思うが、子供をおろした後だったこともあり、発作的に連れ去っ
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半世界(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

原作ありきの最近の映画で、これは阪本順治監督が自ら脚本も手掛けたオリジナル作品。
そろそろ人生の折り返し地点に立つ、公私ともにいろいろと迷い悩む等身大の3人の男達には、監督ご本人の姿が投影されていると
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.8

日本で公開されたのは1998年…。
22年前の作品とは思えないほど、現代でも通じる皮肉なテレビの世界。ていうかテレビ業界って全然進歩してないのでは?

とても爽やかにストーリーは進むが、実は恐ろしい設
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