このレビューはネタバレを含みます
「作品に罪は無い」という言い分、優れた芸術を残した者の人間性や犯した罪によって作品自体を汚すべきではないということ。
冒頭の授業でバッハは差別主義者であったから嫌いだと語る学生。対して芸術と私生活は>>続きを読む
突出して良かったわけではないけど、特別な展開は無くともこんな1週間過ごせたらきっと有意義で楽しいだろうなという展開が観ていて心地良かった。
実験的な作品だけど世界観が凄く好きでもう一度観たくなる。
アニメーションは現実にない世界を映し出すもの。その中でイメージと言葉と音を掛け合わせて製作者の意図を表象する。そんな相反する3つの要素の中で>>続きを読む
偶然が重なってそれぞれ人生が分岐して行き、時間差はあれどジュリアがそれぞれの人生で誰と出会い、何を悩み、どう選択したかを丁寧に描かれている。そしてそれぞれが1つの分岐点で重なり、収束して行く様子はまさ>>続きを読む
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夏至祭🌼
通常版は一方的にホルガに巻き込まれていく印象だったけど、救いと再生を求める先を自分自身ではなく宗教に求めてしまい浄化されていく女の子の話だったのかもしれない。
会話が詳細に追加されたおかけで>>続きを読む
フィンランド映画はまどろっこしい説明とか大袈裟で嘘っぽい展開が少なくてシンプルだからこそ、繊細かつ等身大のテーマをすっきり受け入れられるから好き。
僕もムーミンマグ持ってるよ…///
雰囲気は違うけど北野武の「ソナチネ」思い出した。
子供から親へ向けられる愛情は無邪気故に親の心を蝕み、子供が見ていたひと夏の美しい情景の中でも拭いきれない不安や苦悩は変わらず渦巻いている。
親と同じ>>続きを読む
そもそも一度浸水したら一発でアウトになるような防犯システムを何で海中のど真ん中に設けるねん…ていうツッコミはさておき、本編の1.2歩くらい先を行くかなり突っ込んだストーリー展開で、今までの謎解きプラス>>続きを読む
「内臓がひっくり返るようなソロ」なんて言葉だけ並べると意味不明だけど、理屈や理論で語れない音だけの力強さと火花が散るような鮮やかさで、JAZZを知らない人でさえ黙らせて分からせてしまう圧巻の作品だった>>続きを読む
軽快で秀逸なギャグと色彩豊かな映像とは裏腹に、監督は人間の良い面も悪い面もよく観察しているなあと感心する。
「もう森へなんか行かない」が一番好き。
ディズニーの短編のような、深刻な事態を笑い飛ばせるから少しだけ勇気をもらえる。
冷静に見ればガチ恋男の方がコワイけど、ドロドロした感情を起こさせない前編通してセンスの塊。
ラストシーンだけで胸が熱くなる。
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本作がよくある感動メロドラマではなく、「生きる」とはこういうことだというシンプルで普遍的なメッセージが込められた作品のリメイクであり、時代と場所を超えて色褪せることのない名作であること。そんなオリジナ>>続きを読む
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人生にフラれ続け、無限の選択の先にあった可能性の先ですらその価値を見出せず、自分が何者であるか問うのを停止してしまうのは現代でも起こりうること。人生に意味が無いのであれば、まとめて大切にすればいい。あ>>続きを読む
初3Dだったけど映像の綺麗さと迫力にずっと圧倒されっぱなしだった。
内容は言わずもがなだけど、リマスターのおかけでもはや3Dレベルで神々しくなってるディカプリオの存在感、あれだけ水浸しなってるのにどの>>続きを読む
「イニシェリン島の亡霊」を観た方はぜひ併せて観てほしい。
歴史的価値のある過去の遺産を見たって、美しい恋人の一部になろうとしても、払拭しきれない孤独に皆んな苛まれている。
自分の価値を見つめ直す一人旅>>続きを読む
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3時間近くある映画で既におかわりしたくなってるよやべえよ何事…。
超単純なストーリーは言わずもがな、あからさまなCGもいちいちキメてくる主人公2人の無双っぷりも全部好き。
後半は英国のヒロインの存在放>>続きを読む
大切だと当然のように思っていた人から突然縁を切られることだってあるし、自分の長所や善意と思っていたことも側から見れば滑稽であったり。所詮他人同士だから理解し合えない部分があって、遠い国の戦争も普段の些>>続きを読む
「俺は人を殺したかったんじゃなくて道理を殺したかったんだ」
カウリスマキにしてはよく喋るししっかりサスペンスしてる。でも視線と最低限の台詞だけで淡々と進むストーリーはデビュー作からその片鱗が確立して>>続きを読む
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余計な展開もわざとらしい演技も要らない。
必要最低限の台詞と展開と音楽があればいい。
意地も見栄もお金も要らない。
貴女と居られるなら毎日芋でもいい。