あまがっぱさんの映画レビュー・感想・評価

あまがっぱ

あまがっぱ

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ブレックファースト・オブ・チャンピオンズ(1999年製作の映画)

3.5

最高に好きな小説なのだけれど、映画としてはむむむ。あまり覚えてないけど

ただ、病んだ妻の狂気は良かった。僕にとってはそれだけでも十二分に観る価値があった

ガンモ(1997年製作の映画)

4.8

常識や既成観念を抹殺して独自の世界観を作り出しただけでも賞賛できます。
キレイはキタナイ。キタナイはキレイ。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

エンドロールだったかな?大西洋を間に挟んだフランスとアメリカで自由の女神同士が手を振り合っている表紙が出てきて、それにこの映画の全てが集約されているような気がして僕は泣きました。
フランスからアメリカ
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フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

4.5

ネットフリックスが激推しするので日本語字幕がないながら鑑賞。
ベトナム復員兵、資本主義の弊害、格差、ネオナチ、ギャング、移民、、、、、病めるアメリカを一切無視せず歩いて回る男。そして最後に精神異常者と
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マーティン・エデン(2019年製作の映画)

4.5

時代設定には違和感があった。
原作と映画のこの隔たりのせいで、主人公の意味合いが大きく変わっている。
「適者生存」を唱えたハーバートスペンサーに熱狂する主人公の意味合いが、WW2前と後ではえげつないほ
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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

サスペンス抜いて時代と場所を変えた
『LAヴァイス』だ!…って思った。主人公の呼び名一緒だし。監督PTAだし。
ちそれと『ビーチバム』は成功者たちによる馴れ合いの物語なのでトマスピンチョン(前者)のカ
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ナチスの強制収容所/ナチス絶滅収容所(1945年製作の映画)

5.0

米軍に呼ばれるがまま着飾ってカメラに笑みを見せながら収容所に行くドイツの地元住民たち。あれはまさにこの作品を見る前の僕だった。

この作品に映された惨劇は決して人類が乗り越えた問題ではない。21世紀の
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.9

不穏なピアノのbgmの出だし2音が信長の野望天翔記のbgmと一緒で思わず童心に帰った

新作じゃないのでなんとも言えんですが
謎を知る登場人物が主人公(観客)に「アレはヤベェから...」って言って興味
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.9

2021年を生きる僕にとってお猿たちの素朴で悠久なる暮らしを見つめるのは退屈だったけど、道具を使って暴れる君になってから笑えた。お猿パートを終えてからはもう夢の世界。贅沢な時間を味わえる。映画館で観た>>続きを読む

テッド(2012年製作の映画)

4.0

熊のぬいぐるみであることを免罪符として、女性蔑視を皮肉りレイシストを皮肉り退廃したセレブを皮肉り、歪んだ価値観を大衆に植え付けるハリウッド映画を愛憎込めて皮肉っている。
過去の名作への幾多のオマージュ
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.7

この映画をどう考えるかで自分が世界とどう向き合っているかがわかるような気がする

常識人たちの欺瞞や予定調和が1人の狂人によってぶち壊される恐ろしさ
俺はこの映画を全く笑えなかった

奥崎はアンガジェ
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プラトーン(1986年製作の映画)

4.1

中学生の頃ぶりに再鑑賞して気づくことも多かった

作中には思ったよりも分かりやすいほどに単純な二項対立を持ち込んでいる。
善と悪、地獄において理想を捨てない人間と自己中心的なリアリスト、インテリとアメ
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ルル・オン・ザ・ブリッジ(1998年製作の映画)

4.0

光る石はハリウッドの魔法
アンチハリウッドのオースター的提示

冒頭のジャズバーのシーンにのちに起こることのあらゆる要素が詰まっている

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.5

とってつけたような悪い奴や作為的すぎるハプニングがなかった点は良かった

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.1

リンチ作品初見。

己の目の前に広がる現実を絶望感を帯びた感覚で描き出した映画

ザ・マスター(2012年製作の映画)

-

前時代を描いているからかユーモアは控えめ
怒りの演技が良かった

退役後の世界に居場所を見つけられなかった男
何を守るべきか分からない地元のヤンキー感

マグノリア(1999年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督はインタビューでカエルが降ってくる意味は観客に委ねると発言しているようなので勝手に意味を持たせるならば
カエルが降る=奇跡
ということだと思う
カエルが降り、登場人物たちの心情や行動が変化して作品
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

4.1

もっとパンケーキを
内在
エントロピー、ネゲントロピー

ピンチョンとアンダーソン監督のユーモラスな人間観がマッチしていて良かった

ザ・マスターよりマグノリア寄り

アキレスと亀(2008年製作の映画)

3.0

たけしが映画の予算と大義名分を使ってやりたいこと好き放題やりましたという作品。

それはそれでいいとしても
少年期・青年期と自分が演じた老年期との剥離がありすぎて、自分の売れない作家ごっこに無理矢理ド
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お葬式(1984年製作の映画)

3.8

伊丹作品は何というか、記録作品的な要素も色濃くあると思う。

多少のカリカチュアも心地よく、スタイリッシュな映像もあいまって大変観やすい作品だった。

追いきれないほどのキャラクターが出てきて、みんな
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ニーチェの馬(2011年製作の映画)

3.0

映像はまるで動く絵画のようで、博物館や美術館に来たつもりで観れば非常に美しいし飽きないが、音楽まで同じものを繰り返すのはやりすぎ。わざとらしい風もあいまって、ちょっと限度を越えている。

そもそも人は
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存在の耐えられない軽さ(1988年製作の映画)

4.0

ミラン•クンデラの同名原作小説を途中まで読んでいる状況での鑑賞。

原作で最初に印象付けられるのは、存在の重さ軽さとニーチェの永劫回帰について。

この映画では、永劫回帰についての要素はあまり印象にな
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.6

ドラン作品初見。すごい!満足した。

高濃度にドメスティックな作品で、物語ること、芸術に対する姿勢、自分自身の人生への誠実さを感じた。

カナダ人であることは知っているが、モーパッサンから始まりサドや
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恋する惑星(1994年製作の映画)

3.9

何かを物語るというよりは、最高のシーンやシュチュエーションを見せたいというMV的な作品だった。

美術的なセンスはものすごく高いと思ったが、東南アジア系の人々の描き方だったり世界観が若干気になるなあと
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酔いどれ詩人になるまえに(2005年製作の映画)

4.0

チャールズ・ブコウスキー!
ぼくの最愛なる作家のひとり

ライムライト(1952年製作の映画)

3.5

ドストエフスキーの『貧しき人々』が設定の下地にありそうだなあと思った。

意地悪な役として登場する人物の愛すべき一面も垣間見せるといった心遣いが、テーマとの一貫性を感じられて良かった。

明晰なリアリ
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.4

笑わない男の物語。

登場人物たちは一生懸命生きているだけなのにその必死さが面白かったりする。

コメディ映画としても成立するようなプロットを繊細な演技と映像で描き出していて記憶に残る作品

後日暇が
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TOKYO!(2008年製作の映画)

3.5

それぞれの作家性が色濃く出ていて楽しめた。

やっぱり藤谷文子さんは唯一無二の女優だと思う。
「エターナルサンシャイン」のクレメンタインもそうだけど、今作の彼女もまたもう1度画面で、そして夢の中で、出
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

なんとも愛おしい映画。

これほどまでに静かな映画もなかなかない。映像もノイズがなく、強迫性障害を思わせるほど完璧に保たれた構図、緩やかな時間、世代により人により異なる価値観。


あまりに構図が整っ
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