小学生の頃、子供ながらも、あの衝撃のラストシーンに震撼した。還暦を過ぎた今、これを超えるラストシーンに未だ巡り合っていない。
イオンシネマ米沢にて鑑賞。
何事もなく過ぎていく日常をただ淡々と描いている映画なのに、全く飽きることがない。
朝起きて布団をたたみ、歯を磨いて顔を洗い、出勤前に空を見上げてはわずかに微笑み缶コーヒーを>>続きを読む
ホラーかと思ったら、ラスト5分でまさかのどんでん返し。
でも、この見終わった後の清々しい感じはなんとも形容し難い。
ホラーでコーティングされた家族愛の物語。
フォーラム福島にて。
子猫の冒険譚と少女の成長譚。
子猫をはじめ,動物たち(ネズミ、イノシシ、フクロウ)の繊細な表情を捉えた撮影スタッフの技量と努力に脱帽。
ただ、ストーリーがブチブチ切れている印象>>続きを読む
銀座シネスイッチにて。
数年前に永青文庫で観た春画展を思い出して鑑賞。改めて、春画が単なるエロスの追求ではなく、作家の芸術性と職人の細密な技の探求が到達した極点であったことを知る。
歌麿の情緒、北斎の>>続きを読む
ストーリーは荒唐無稽だが,70年代ロックを知る者には単純に楽しめる映画。子役、特に少女たちの芸達者ぶりに思わず頬が緩む。
ブルーノートというジャズのレーベルの歴史を通じて、ジャズの重要な本質である革新性に改めて気付かされる。
総じて芸術というものは、常に時代の先を歩むことを宿命として課せられているのだろう。
久しぶりにバ>>続きを読む
NIKEの創業者,フィル•ナイトの自伝「Shoe Dog」を読んだ時の感動が蘇ってきた。
アメリカ企業が世界を席巻しているのは、理性的なものだけに頼るのではなく、誰も見たことのないような夢を信じてビジ>>続きを読む
ヒューマントラストシネマ有楽町にて鑑賞
。
まず最初に目を奪われるのは、マリオン•バルボーの肢体とその動きの美しさ。次に、脆く崩れやすい内面を顔や目の表情で表す演技の確かさです。
ダンスシーンも非常に>>続きを読む
アクションムービーとしては秀逸ですが、スパイ映画として観てしまうとストーリーがイマイチな印象です。AIに支配される世界って、すでに随分と前から映画や小説のテーマになってるので、新規性に乏しいと感じてし>>続きを読む
宮崎駿の幻想文学映画。目まぐるしい展開を追っていくだけで精一杯。カタルシスもなく、消化不良で終わってしまった。
アマプラで鑑賞。
ケイコの底が知れない心の動きを、ほぼ目だけで演じた主役の岸井ゆきのさんの演技力に感心した。
終盤に近づくに従って、ケイコの目がどんどん優しい眼差しに変わってゆく。
目を澄ませるという>>続きを読む
フォーラム仙台にて鑑賞。
3時間弱という長さを感じさせないほど、いい意味での緊張感に溢れた映画。
この映画の良い点のひとつにフルオケによるクラッシック演奏が挙げられますが、可能な限り音響の良い映画館で>>続きを読む
現代人の孤独という社会問題を、さまざまな視点から炙り出した秀作。
老人の売春というセンセーショナルな問題はあくまでテーマの一部でしかなく、親子、母子家庭、生活保護、養護施設など社会から孤立した弱者が抱>>続きを読む
いまの日本で、このテーマを取り上げた製作者側の勇気に敬意を表します。
少し辛口の採点になりましたが、愛媛県警事件をサブストーリーとしたことが、どこかで回収するのかしらん、というモヤモヤ感を抱いたままエ>>続きを読む
フォーラム山形で鑑賞。
「ニュー・シネマ・パラダイス」の下世話で下品でカオスなヴァージョンといえばわかりやすいか?
時折差し込まれる切ないエピソードで、なんとか映画の体を保っている感じだが、決して嫌い>>続きを読む
クイーンのベスト盤は「QUEENⅡ」であることを疑わない私の琴線をかき鳴らしまくったエキセントリックなメロディーを紡ぎ出すスパークス。その中心人物メイル兄弟の、商業主義とは対極の立ち位置で活動してきた>>続きを読む
山野井さんが、世界を驚愕させるような数多い登攀歴がありながら「死なない」ことは、アルピニストとしては驚異的なことらしい。その秘訣は、彼が誰よりも「準備をする」からとのこと。
彼は運に恵まれたのではない>>続きを読む
サバゲー好きの悪童の成長譚。この映画の本質は、テロリストとのクライマックス部分ではなく、彼らが人として成長していく過程を淡々と写し描いたところだろうと感じた。クリント・イーストウッドらしからぬ実に清々>>続きを読む
認知症を疑似体験する映画。人格が壊れていく様を見せつけられ、進行するにつれて辛さが増してくる。いずれは自分も、という意識がそうさせるのだろう。
それにしても、アンソニー・ホプキンスの演技が素晴らしい。
ギンレイホールにて「カモン・カモン」との二本立て。
老レズビアンカップルの話、と言ってしまえば身も蓋もないが、人生のままならなさがひたひたと感じられ、その切なさがラストで最高潮に達する。
そのダンスシ>>続きを読む
ギンレイホールにて
他者への愛が溢れた、とてもとても美しい映画🎬
こどもの成長譚というよりは、甥の世話を頼まれた叔父(インタビュアー)が奔放な甥に翻弄されつつ、その過程で愛や寛容さを獲得していく大人の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前半のご都合主義な展開とは打って変わって、後半のシリアスな法廷でのやりとりはとても見応えがあった。コリーニ氏の最期にみせた安堵の表情が心に突き刺さる。
このレビューはネタバレを含みます
冒頭のアニメ部分は寝てしまうぐらい冗長に感じた。無理に擬人化せず、淡々とドキュメンタリーに寄せた方が良かったのでは、と感じた。でも実写の猫はかわいい🐈
30年以上も前に観たことを思い出し、記録。
ディア・ハンターでのクリストファー・ウォーケンの衝撃に引きづられて観た。
日本の元首相暗殺事件を彷彿とさせる、と言えば言い過ぎだろうか。
以前観た「疑惑のチャンピオン」ほど後味は悪くない。最期が悲劇的だったからだろうか。システムに翻弄された天才の悲劇。
映画ならではのド迫力が存分に楽しめました。ストーリーのご都合主義的展開は気にしちゃダメ、ゼッタイ^_^
名画に取り憑かれた老画商が、最後の取引を通して家族との繋がりを再構築する物語。決してハッピーエンドではないが、ほろ苦さの中の優しさが隠し味として利いている。
フォーラム山形にて鑑賞。一つの善行で救われるかと思いきや、他人の悪意に足をすくわれる。イラン版「蜘蛛の糸」。唯一の救いは息子の存在。
現代女性の生きづらさを描いた良作。怒ること、戦うこと、それが自分を守ることだと気付かされる。感情も、理性と同様に大切にすべきなのだ。
冒頭のコロンビア大学の講義風景のシニカルなやりとりは面白かったが,後半は間伸びした感が。そんでもってラストは大急ぎで締めた感じ。