アモットさんの映画レビュー・感想・評価

アモット

アモット

コンタクト(1997年製作の映画)

5.0

科学と宗教、実証と感覚、その対比を実に上手く扱ってるなーって印象。

人は宇宙を想像した時、人間の脳みそを遥かに超えた存在に、じゃあしょうがないからってんで宗教に逃げたのでは?とも思える。
そもそも存
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

3.5

恐ろしいくらい客観的に映すから彼女の内側に入り込むのが難しい。
でもそれで正解なのかも。

ひと言で言えばアタオカ女の凶行。
寄り添うべきものは無い。
あえて断罪するなら家族か。

精神を病んでいても
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デッド・オア・リベンジ(2015年製作の映画)

3.5

前半を観せられると胸糞風味が曖昧になるなぁ。
だからと言ってスキッとはしないもやもや感。

監督の、どやっ一丁胸糞映画作ったろか!ってのが透けて見えるのがなんとも。
特に前半のジジイとの会話劇が少しつ
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市子(2023年製作の映画)

4.5

生まれつきではない、幼い頃から培われたサイコパス感とそれと抗う普通の人生への欲望。

そしてニュースを知った途端に、完全にこれからの人生にフッ切れたのがラストの鼻歌。

って思えば悲しいけれど非常に怖
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(2022年製作の映画)

3.5

心に沁みる音楽。
映画音楽ってのはこうあるべきだろ。

後半の、思い出の写真を見て泣くシーン、海に還ろうとする息子の表情、役者ってすげーなーって改めて感じる。

反面、どーなのよって演出がたくさん。
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メグレと若い女の死(2022年製作の映画)

4.0

あまりにも地味で単純なミステリーなんだけどなんか渋い。

フランス語の持つ語感と言っていいのか雰囲気や街並み。
老警視の佇まい。
ドンデン返しもなけりゃ驚きやスリルもなくあっけない謎解き。
だけど駄作
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不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

4.5

このコ、楽天イーグルスの辰巳涼介に似ててずっと頭の中で彼の応援歌が流れてた。
そう言えばいよいよプロ野球シーズンに入ったもんだから映画を観る回数が減りそう。や、毎年の事なんすけどね。

それとなんか久
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ヒッチハイク(2023年製作の映画)

1.0

これ元ネタがあるんすね。
そんなのどーでもいいくらいつまんなかった。

最初の数分で観るのやめようと思ったくらい。
テンポがビミョーに悪いし、全員が学芸会かってくらいのセリフまわし。

別に物語に「何
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ヒンターラント(2021年製作の映画)

3.5

あえてなのか背景の作りモノ感が強くて僕的には違和感。
世界観を醸し出すためと思いたい。
でも時々光の加減などで背景と人間がうまくマッチしてない箇所が散見されてたからなー。
どっちなんや。

物語はと言
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トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

3.5

ある程度謎が解明されてからの後半部があまり面白くない。
本来なら後半で様々な謎や伏線が回収され、最後に意外な結末が!ってのが王道なのかもしれないけど、前半と後半で味付けが違う感じがした。

むしろ、前
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コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

5.0

前作を📎していたのにいきなりこっちを観てしまった!
でも最初からこっちでも全然面白かった!

韓国の高レベルの王道モノ。
カーアクションも格闘も凄いし、コメディ風味もスパイスとして面白い。
もちろんシ
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狎鴎亭(アックジョン)スターダム(2022年製作の映画)

3.0

役者が全員いかにもな配役なのにドンソク兄貴だけがなんだか合ってない。
そんな感じがずーっと。

コメディだからなのかあまりにも軽薄で、ビジネスに絡めた人間模様もとても薄味。
それもこれも兄貴の存在感の
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テトリス(2023年製作の映画)

3.5

テンポが早すぎるのか僕の脳みそ回路が遅いのか、いわゆるビジネスものは理解が追いつかない💦

モノを売る、モノを買う、それだけなのに損得や利益が絡むとこんなにややこしくなるのね。
まあ相手がソ連だからな
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フィンチ(2021年製作の映画)

5.0

人間と犬とロボット。
三者三様にとても愛おしい。
ロボットものとしては「AI」に次ぐ愛おしさ。

とにかく無駄と思えるようなシーンはないし最初から最後まで目が離せない構成力。
トムハンクスの一人芝居も
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

3.5

ラストからエンドロールの音楽までが僕にとってのクライマックス。

綾瀬さんや長谷川さん以外にもそうそうたる脇の方々がしっかりしていてある意味安定感。
と言うか、元々持っておられるイメージそのものなのよ
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HEX 地上4500m消失領域(2022年製作の映画)

2.0

常時キン◯マがひゅるひゅるしてた。
そもそも高いところ苦手だっちゅーの。

それはいいとしても、異色っちゃ異色モノなのかね。
ただ辻褄合わせがちょい理屈っぽいのかバリバリのホラーに寄せたほうが引き締ま
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復讐の記憶(2022年製作の映画)

-

映画、あるいは物語としての面白さはとりあえず置いといて。

歴史に特に知識や興味もなく観る方々に対してとても危険であることを言いたい。
それは冷静な歴史を捏造するほどの怨念的な反日思想があるからだ。
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.5

ヴァチカンのエクソシストがとても良かったし心にも響いてたから本作は相当期待値が高かった。
エクソシストの正統な続編との謳い文句にも僕にとってのハードルは爆上がり。

でもこれは視覚よりも理屈に重点が置
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.0

これぞアメリカ的などーしても家族愛や友情とか入れないとダメみたいな。
ノー天気で観た直後から忘れてしまいそうな映画。

だが実話に基づいているのだ!
ってクマは関係ないやろ。

タイトルでそこそこ気づ
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イノセンツ(2021年製作の映画)

5.0

なかなかソソるラスト。
こんなん大好物!

先に言っちゃうと、エンディングロール見てるとなんとなく違和感。
上から下へ流れるのが下から上なのよね。
これって?

さて本編。
子供の邪気のない残酷さと邪
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配信犯罪(2021年製作の映画)

4.5

自分で選択したものには必ず責任が伴う。
この言葉めっちゃ効くなー

しょっぱなから胸糞でジャケ写共々この調子ならやだなーって思ったのよね。
ところがの展開でそうなのかよ!ってことでなんか胸がすくって感
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マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

1.0

ポリコレだの多様性だの、映画でもここ数年その影響で、人種を越えた夫婦や恋人、仲間たちの描写が多く見られる。
黒人のマーメイドがその最たる例かも。

差別は当然ダメに決まってるけど、だからと言って白人と
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震える家族(2022年製作の映画)

3.5

ヒントが小出し過ぎる感。
なので集中力が持続できないままだったかも。

ホラーとミステリーの融合で結論は不確か。
犯人探しでなければなんなのか。
最後のママの言葉が益々謎を呼ぶ。

単純にテイストを味
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江南ゾンビ(2022年製作の映画)

1.0

あまりに下らなくて面白くなくて。
ウォーキングデッドばりの絶体絶命シチュでもハラハラやドキドキが無いなんて相当珍しいぜ。

なんたってゾンビが怖くない。
これに尽きる。
学芸会かよって感じ。

しかも
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

5.0

SFが観たいなぁと思って再鑑賞。

一緒に息が詰まって、一緒にぐるぐる回って完全にのめり込んでた。
スクリーンで観てたら絶対酔ってた🌀

奇跡の生還劇は置いといても、この宇宙での実態は全部ホントなんだ
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

3.5

僕の生まれ故郷小樽。
札幌小樽間の汽車(北海道の人はなんでも汽車と言う)の窓から見える石狩湾が懐かしい。

あらすじもなんにも知らずに観たもんだから途中までふたりの関係が分からず、親子?姉妹?なんて思
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

不条理を越えて禍々しいまでの狂気。
狂気と本質は表裏の関係ってのを思い知らされる。

どうしても「何故」を探してしまう悪いクセを途中からこれは「何故」を吹き飛ぼして流れのままに観るのだと言い聞かせた。
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その夜の侍(2012年製作の映画)

3.5

とかく日本映画にはナナメチックに観る癖がついてるのかも。

堺さんと山田さんの熱演。
堺さんは明らかに狂気を孕んでいるけど、一方の山田さんはただのキチガイ。
先天と後天の違いとも言うべきか。
前半はと
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.5

テンポの良さが際立つ。
コミカルな中にも時代背景やお国柄が交わって時折見せるシリアスなシーンが深い。

そして全体を通した色味が豊かと言うか鮮やかな感じが別世界を思わせる。
実在の時代なのに異世界感が
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.0

ギトギトのシュールな映画。
何かの風刺か根本に宗教かとか単なるディストピア的なとか考えたけど分からん。

何をもってシュールと言うのか。
僕も迷う。
ナンセンスではないし、アートでもない。
出演するど
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

4.5

静と動の絶妙なバランスとベースにある日本人の佇まいや内から溢れる所作。
総じて美と言うのだろう。

反面、恥や面目すらも美と捉えてしまう日本人のなんとつつましくも愛おしくもある人間性。

この遺伝子は
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まともな男(2015年製作の映画)

3.5

ジャケ写見てもあらすじ読んでもきっとドタバタ風味のコメディだと勝手に思ってた。
ところが進めていくうちにシリアスな展開に。

そもそもは小さな嘘。
それが重なりに重なって大きな結果に。
ここまでじゃな
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オットーという男(2022年製作の映画)

5.0

そっか、幸せなひとりぼっちがオリジナルなのね!
ずっと既視感を覚えたままだったから鑑賞後すぐに調べてみた!

出来はこっちのほうがずっといい!
静かな感動て言うのかトムハンクスの演技も光っていてさすが
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波紋(2023年製作の映画)

3.5

まさかのフラメンコ伏線。

人は誰でも小さいか大きいかの差はあれど波紋を生じさせながら人生を送る。
色々な場面で身につまされながら、自分自身や家族を想起させながら最後まで観た。

筒井さんの熱演は素晴
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ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

3.5

この世界観、てゆーか実際の時代に即してるんだけどこの雰囲気がたまらない。
日本で言えば明治時代?

伯爵ではないドラキュラに驚きと発想には敬意。
それなりに金も掛かってそうなのに残念点が散見。
そんな
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サバイバー 極限の生存者(2022年製作の映画)

4.0

実話ベースで最後にご本人登場。
あくまでもベースなのだから物語を引き締めるのにソ連という国をもっと冷徹に描けばとも思った。
や、ロシア映画だもんね💦

事故ってから墜落までの描写はリアリティではないん
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