アモットさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

或る終焉(2015年製作の映画)

5.0

衝撃のラスト、もはや偏執的と言ってもいいくらいの献身的な介護、そして原題の持つ意味。

BGMも効果音もないから余計物語に入り込めるし、より深みを覚える。
ハネケさん凄い!
や、フランコさんだ!

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地獄(1960年製作の映画)

1.5

八大地獄を描いたカルトムービー。
終戦後15年であることを想像すれば特撮などは大目に見るとして、やっぱり昭和の時代の映画は大げさな舞台や歌舞伎みたい。

地獄を彷徨う四郎に次から次へと降りかかる地獄絵
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生きててよかった(2022年製作の映画)

2.5

せめてエンディングに歌を入れるなら、ここはタイトルに合わせてフラカンの「深夜高速」だろ。

それにしてもこれは字幕必須だなー。
特に序盤はこの物語を紹介する部分なのに誰が喋っても聞き取りづらい。
致命
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ミッドナイトFM(2010年製作の映画)

4.0

ドンソク兄貴が出てるんで前から気になってたけど、今回の兄貴は弱い!

まあ普通にサスペンスなんだけど、なんで韓国風味だとこんなにハラハラするんだろ。
生放送とリンクするってたぶん考えられるシチュだし他
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.0

「ゲット・アウト」が難しかったので心して観たがこの意味は?これは?なんて考えながら観たもんだからとても疲れた。
映画ってそうやって観なければいかんのか?

結果的には何を意味しているのか、どんな隠喩な
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青春の殺人者(1976年製作の映画)

1.5

しょっちゅう行ってる浅草の喫茶店。
入口入ってすぐ右の壁にこの映画のポスターが貼ってあっていつか観てみようと思ってた。

しかしながら・・・。
これは舞台か?ってくらいの台詞。
よりによって大根2本が
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

2.0

あー、ラストのオチが台無しにしてしまった感。残念。

みんなの演技も邦画らしい邦画でとてもいやらしい。
エロいって事じゃなくて、みんな歌舞伎演技。
自然を演じるのってとても難しいとは思うけどここまでみ
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カウントダウン(2011年製作の映画)

4.0

あえて生意気言わせてもらうと、全て平均以上ではあるけど特筆がない。

追走劇ありーの、ドタバタありーの、親子愛ありーの、いろんなモノが詰まっててそりゃぁ面白いのよ。

だけど、チンピラ親分の大げささだ
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父の秘密(2012年製作の映画)

5.0

一体あのケーキはどんな味がしたのだろうか。

母の死のもと父と子の微妙な関係。
父は妻の死を受けとめながらもやはり身が入らない。
娘も同様に母の死を受けとめながらもどこか気持ちが定まらない。
そんなふ
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.5

こ、これは新年一発目に観るべきだった!

これはディストピアじゃないと思う。
構図は違えど北朝鮮やカンボジア、ナチス時代等々で現実なんだよね。

にしても、新婦のマリアンの急降下の運命。
胸糞と言って
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パラレル 多次元世界(2018年製作の映画)

3.5

パラレルワールドやタイムリープとか大好物な割にどんな映画を観ても途中でこんがらがるか難しくなってしまう。
きっと僕の知能のせい。

これも途中までは面白く引き込まれていたのに途中からよく分からなくなる
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

5.0

これはもうひとつの「万引家族」。

どの人達も悪になりきれないし、刑事ですら法のもとの正義になりきれない。
危うい法と秩序の隙間から愛と情が見え隠れするそんな難しい設定を見事に映した監督の力量は素晴ら
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.0

様々な感想が頭の中を巡っている。
痛烈な内容なだけに監督の意気込みと言うか気負い的なものも感じられたし、展開が少々断片的な感じも受けた。

國村さんは難しい役を見事に演じ切ったと思う。
ジョニーデップ
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チスル(2012年製作の映画)

3.5

独特の描写は悲哀なんてもんじゃない程の凄みを上手く現している。
だけど話の半分は理解が出来なかった。

冒頭のちょっとした説明からのいきなりの展開だから果たしてどっちに肩入れすべきかとか、善悪も判断出
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.5

もはや怖いもの見たさw
どれだけ酷評してやるか満々で視聴。
そして期待通り!

まずは僕なりの視点から言うと、
濱田さんは完全にミスキャスト、ついでに山田さんも。
役者さんには罪はないがふたり共絶望的
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エルヴィス(2022年製作の映画)

5.0

死後に明かされたマネージャーとの問題、そして家族。

こう言う伝記モノは波瀾万丈か破天荒でなければ映画や読み物にはならない。
それを知っておきながら様々な伝記を観たり読んだりするけど、どれも想像の上を
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7デイズ 絶望(2016年製作の映画)

2.5

何を描きたかったのか。
介護の辛さ、自身のトラウマ。
それらのストレスがMAXになってのラストなら僕は理解に苦しむな。
「ビーデビル」のような強烈な起承転結や狂気でもなく、ある意味淡々と進む日常のひと
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レミニセンス(2021年製作の映画)

3.0

ディストピア感漂う世界で繰り広げられるストーカー物語。
一目惚れから始まるサスペンスなんだけど、きっかけが陳腐で途中途中は見るべきものがあるだけに残念なシナリオか。

記憶潜入装置にしても、説明はして
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タイム・オブ・ザ・ウルフ(2003年製作の映画)

3.5

ハネケの映画は想像力と読解力。
残念ながら読解力は、翻訳された字幕ではなかなか伝わらないから俳優の表現力で補わなければならない。
ところが国が違うと当然文化や習慣などが違うあまり、例え話にしてもジョー
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おやすみ オポチュニティ(2022年製作の映画)

5.0

まさかのドキュメンタリー。
いや、僕がちゃんと確かめてなかったからなんだけど、結果は超感動。

科学の中に愛や音楽や涙がある。
なんてステキなんだろう。

任務を終えたオポチュニティはたぶん永遠に眠り
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マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

5.0

とても興味があったけどなかなか観る元気が湧かなかった。
史実を元にしたフィクションと最後に表示されるが、これを観た韓国の方々はナショナリズムに燃え上がるだろうし、逆にこれを観た特に日本人は、なんてこと
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ザ・スリル(2013年製作の映画)

4.0

安易な狂気というべきか。
家族を守るため、その一心がいつか狂気に変わっていく。

金持ち夫婦のナゼが明かされないのはGOOD。
ラストは一瞬カッコよく見えたけどここまで胸糞展開なら思い切りバッドエンド
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.5

北朝鮮の社会や人々の暮らし、そして強制収容所の様子は様々な本を読みその実態については知ったつもりでいたが、こうしてアニメであれ見ることによって金という男への怒りや義憤に満ちる自分。

在日の監督のよう
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ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

3.0

RolandのCR-78が画期的な登場をし、日本ではYMOがデビュー。
そんなシンセ黎明期とも言える時代の中でも少数と言える女性の物語。

特に盛り上がりも無く、淡々と音楽の深い世界を描き、マリファナ
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.0

劇中の「fox on the run」by SWEETでぶっ飛んだだよ。
70年代だからズバリでいいんだけどイギリスのバンドじゃなかったっけ?
そこまで通な選曲するなら、ラストのデッドマウスはミスった
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スペル(2020年製作の映画)

3.0

恐るべし呪術。
劇中ではフードゥーって言ってるけど、ブードゥーでもいいんだよね。
ちょこっと調べたらアフリカ発祥で、奴隷と共にアメリカでも根付いたって解釈かな。

全体を通したおどろおどろしい雰囲気は
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.0

賛否がある中で恐る恐る観た。
リスペクトしているのは十分に伝わるけどそこまでってのが率直な感想。

やたらセリフが多いんだけど、再生したら字幕付きだったので助かった。

シン・ゴジラの石原さん、
そし
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スピリットウォーカー(2020年製作の映画)

3.5

難しくてややこしい。
またまた韓国NO1ヒットか。
なかなか顔が覚えられないうえに、背景もなかなかに複雑。
ちょっと無理矢理感は否めないが練り込まれたシナリオかと。

後半の戦闘や銃撃はおなじみと言っ
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声もなく(2020年製作の映画)

4.5

なかなかに複雑。
誘拐、人身売買の闇。
ストックホルム症候群。
死体処理請負業。
男尊女卑とも呼べる、国に根付く思想。

口のきけない坊主頭の青年と誘拐された女の子との間の微妙ながら揺れ動く心と心。
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アース・レスキュー・デイ(2021年製作の映画)

1.5

俺は何を観せられたのか。
昭和や平成の時代ならまだしもこのCGのへなちょこさ、そして最初から最後まで都合の良過ぎる展開、特に重力に逆らうがごとくの危機回避場面が多々、そしてそしてさあ泣いて下さい的臭そ
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連鎖(2018年製作の映画)

5.0

タイトルからサスペンスだと思い込んであらすじも読まずに意気込んだらとんでもなかった。
まあ僕の中のあるある。

ちょっとしたタイミングの間違いで負の連鎖がからまる切ない物語。
そしてめちゃめちゃ悲しい
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イリュージョン(2020年製作の映画)

5.0

どれが本物のマジックでどれが映画的だったのか!
このご時世、ロシアってだけで二の足踏む傾向にあるけど、借りてから分かったんだからね!

いやー、二転三転、マジックもそうだけど犯人探しの面白味も加わって
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ムーン・インパクト(2020年製作の映画)

1.0

チープ!
チープ!!
チープ!!!
何故低予算なのにこんな壮大な物語やろうと思ったのか。

これも見事にジャケ写(パッケージ写真)にやられてしまった。

訳の分からない専門用語やら説明が多すぎで観る側
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.5

生きづらい令和のヤクザエレジー。
ヤクザってのは社会の必要悪。
それが今は法律の下、めちゃめちゃ生きづらくなってるのは事実。
一方でそんなんだから反社やただの悪ガキ連中が社会をめちゃくちゃにしてるのも
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RUBIKON ルビコン(2022年製作の映画)

2.0

ゔーっ
久しぶりに観ながら睡魔が襲ってきた。
つまらない。
ジャケ写で選んじゃダメ、ゼッタイ。

宇宙船の構造はどの映画も同じってことは科学的論理的ってことなんだろうけど、もう少し突拍子がなくてもって
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夜を越える旅(2021年製作の映画)

3.0

んー、思ってたのと違った。
まあこれは自分の勝手な先入観だからいいけど、前半と後半の分かれ目は見事だったなと。

低予算だからって甘えることなく精一杯演じてるのは感じられるんだけどなぁ。
まずは卒業後
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