kumiさんの映画レビュー・感想・評価 - 40ページ目

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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

独特の色彩と美意識が詰め込まれた
至る所にアートを感じさせる作品。

実のところ、女の嫉妬はあんなもんじゃないし
じっくりじわじわ追い詰めるだろうけれど
できるだけ人目につかないうちに
芽を摘むならこ
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ロスト・エモーション(2015年製作の映画)

3.8

いつの時代でも未来を想像するとき、
無感情で無機質な生活を淡々と過ごすことと
考えられている。

似た作品は数多かれど、
ゴダールの『アルファヴィル』を連想。

唯一日々の食事にだけは、
真っ白のプレ
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ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート(2012年製作の映画)

3.5

シンプルミニマムライフが世の中で流行る中、
着飾ることをためらわない、それを真逆でいく
こってりファッションの神髄。

『Scatter My Ashes at Bergdorf's Trailer』
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カラヴァッジョ 天才画家の光と影(2007年製作の映画)

2.8

光によって表現される色と質感にこだわり続けた画家。

イメージする芸術家を体現しているような
破天荒な生き方は良くも悪くも魅力的。

狂気と天才は紙一重。

女性上位時代(1968年製作の映画)

3.9

ミミ(カトリーヌ・スパーク)の衣装も本人も
とびきり可愛く、意図的であってもなくても
出会った人がメロメロになっちゃう女性。

それにまんまと翻弄されるカルロ・デ・マルキ博士
(ジャン=ルイ・トランテ
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LOOP/ループ -時に囚われた男-(2016年製作の映画)

3.0

危ない橋を渡らねばならない
ある日、スムーズに行くはずが
次々と崩れていき、挙句の果て、、

なのに

また同じところからはじまっている。
意識は前の自分のままなのに、
目の前で何度も繰り返される悲劇
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ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

3.8

Filmarks試写会にて

実に奇妙で複雑な物語。
サスペンス、ファンタジー、ラブにオカルティックと
様々な要素が絡み合っている。

鑑賞中にじわじわと結末が想像できたとしても、
そこまでの過程で予
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.5

いやー面白かった。
ほんと、カッコよくてアホで面白かった。

前作も気に入っていたけれど、
今回の設定とガジェットは演じている俳優たちが
よく笑わずに出来たなーってほどくだらないものや
シーンがあって
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.1

ジェンダーに関しては理解したくても
出来ないこともある。
大人になって選択する人もいれば
隠し通してなんとかやり過ごす人も。

女性より女性らしい所作は
持って生まれなかったものへの
憧れもあるだろう
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

3.8

正直なところ、最初からあまり興味のないタイプの作品で
(絵のタッチとか話題の人を声優にするとかあざとく感じて)
TVで放映されたときに見ればいいかな、と思っていました。

けれどこのところ周囲でマニア
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映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

一本の映画撮影を映画にした作品。
トリュフォーの細かな映画愛を感じる。

当時の撮影監督ピエール=ウィリアム・グレン氏の
講演があったので裏話を。

(トリュフォー作品で撮影したのは3本)
「アメリカ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

最初からぶち上げて興奮しまくって、
まだ言葉に上手くまとまらない。
思い切り叫びたいくらい、最最最高!

最初から最後まで、色と音に溢れた
ジャック・ドゥミ×ミシェル・ルグランへの愛を感じる作品。
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.5

カマキリ先生こと香川照之が不気味。
あと布団を真空パックするとき思い出すのが嫌、、

ラスト・タンゴ(2015年製作の映画)

4.1

愛憎まみえながらタンゴを踊り
それぞれの人生がつながったり離れたり。
文字通り人生すべてを踊りに費やした
女性の立場が少々物悲しい。

ドライヴ(2011年製作の映画)

3.8

ハードボイルド版ベイビー・ドライバー!
ゴズりんが最高にカッコイイ。

シチズンフォー スノーデンの暴露(2014年製作の映画)

4.0

現実で起きている内容が濃すぎて
繰り返し見ないと殆ど把握できない。
実は今も見返している。ウィキリークスの
アサンジとはまた違う真実の追求。

DOPE/ドープ!!(2015年製作の映画)

4.1

90年代ヒップホップを愛するオタクな3人組が
チンピラとドラッグにうっかり関わり
面倒なことに、、でも大逆転!の爽快ムービー。

懐かしのスパイク・リー作品を彷彿させるし
ゾーイ・クラヴィッツ(レニー
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.8

これは結構マズいのでは、、と
ヒヤヒヤする半ドキュメンタリー作品。

コメディとうたっていても時代が時代だけに
実は恐怖いっぱいの内容。必見。

それぞれのシネマ 〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画〜(2007年製作の映画)

4.1

33名の監督が紡ぎだす33通りの短編作品。
ダルデンヌ兄弟の作品が頭に残っている。

カンヌ 伝説が生まれる街(2015年製作の映画)

3.8

マーティン・スコセッシ 、ヴィム・ヴェンダース
ジェーン・カンピオン、 スティーヴン・ソダーバーグ
エミール・クストリッツァ、 ナンニ・モレッティ
アピチャッポン・ウィーラセタクン 7名の有名監督が
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Maiko ふたたびの白鳥(2015年製作の映画)

4.0

ノルウェー国立バレエ団、東洋人初のプリンシパル
西野麻衣子の人生の転機を追ったドキュメンタリー。
妊娠・産休から再び舞台に返り咲くまで。
チャンスを作り出す彼女はいつも本気だ。

ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏(2015年製作の映画)

3.5

美しい芸術のひとつ、バレエの裏側をみせる
(えげつない)ドキュメンタリー。

闇が深すぎて近づいちゃいけない。

消えた声が、その名を呼ぶ(2014年製作の映画)

3.8

切なくて悲しい時代背景の中
無我夢中で愛する2人の娘を探す父親。

何もない砂漠、波と浜辺、荒野ですら
透明感がありひたすら美しい。
この景色を見るだけでも価値がある。

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

貧困、いじめ、同性愛、麻薬 などが絡み合い
閉塞感でいっぱいの少年”リトル”が出会った
麻薬売人フアン。

彼は善悪だけで判断できないニュートラルな男性で、
麻薬を売っている引け目から何かとリトルを目
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.3

よくこの小説を映像化できたとただただ、圧倒。

これは実際に観ないと不思議な感覚は掴めないし、
名言続きのセリフも見逃せない。

過去・現在・未来はなく、同時に存在している。
時は流れではなく、タイム
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.8

『パンズ・ラビリンス』制作スタッフの新たなダークファンタジー。

学校では理不尽にいじめられ
母は病で臥せっていて 祖母とはどうにも気が合わず、
自分の居場所はスケッチブックと空想の中。

突如現れた
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メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

4.1

一年に一度、運営資金集めのためのメットガラ。
このためだけにギリギリまで時間をやりくりして
的確なイメージと歴史をすり合わせ、アートと服飾を展示する。

それぞれ裏方が心血注いだ大掛かりな舞台は
世界
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ポー川のひかり(2006年製作の映画)

4.0

エルマンノ・オルミ監督の淡々としたヒューマンドラマ。

将来有望だったボローニャ大学の若き哲学教授は、ある日
車も服も財布(カードと現金は持参)と最小限の荷物だけで
俗世を捨て去り、崩れかかった粗末
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.2

カーチェイス版「ラ・ラ・ランド」なんて
言われてますがまったく別物の面白さ。

しょっぱなから赤いスバルでの暴走カーチェイスは
クセになるほど何度もみたい。ついでに
なぜスポンサーにならなかった、スバ
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血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

4.0

幼い頃に父の実験材料とされ続け、
とうとう攻撃的で異常な欲望にしか
興味を持てなくなった主人公マーク。

好意をもった女性により心境の変化は
あるものの、欲望には逆らえず、、
といった内容。

感想は
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.7

これは88歳アレハンドロ・ホドロフスキー監督の
生と死、人生と魂を浄化する物語。

しかも単なる個人の物語ではなく、
今現在 生を体験している私たちに向けての
励ましであり勇気と希望を示す光のようなも
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岸辺のふたり(2000年製作の映画)

5.0

今は無き渋谷シネマ・アンジェリカでみて号泣。
その時もお客さんが3名程で貸し切り状態でした。
(きっとそれが重なって閉館、、)

可愛い、きれいなんて生易しいだけでない
心臓が止まりそうな悲劇もあるけ
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アズールとアスマール(2006年製作の映画)

4.5

極彩色の素晴らしき映像。

風景は2Dだけれど、人物は
グラフィックで描いた3Dのような、
初めて観る不思議なアニメーション。

そして色がとびきり美しい!
アラビア語も楽しめるし
イスラム文化の
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マザー・テレサ(2003年製作の映画)

3.8

ガンジー同様、彼女も自身の信念を貫き、
神に仕え貧しい人々を助ける日々をおくる。
ただガンジーとは違い、 最初から受け入れる
ところからはじまっているような印象を受ける。

最初から、何かのために
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ガンジー(1982年製作の映画)

3.8

彼の行動や数々の名言は
耳にしたり目にすることが多かったけれど、
実際どのような経緯であのガンジーになったのか、に
とても興味があった。

イギリスからの独立、インドに住む人たちの
誇りと 自立の手
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