物凄い映像美を期待してたけどそこまでじゃなく、上映後のトークショーで言及されてたように、もっと引きの画が欲しかった。カメラが近いのと動かしすぎで、固定の引きで長回しだったら、というシーンがいくつも。た>>続きを読む
1950年代のアメリカ郊外の新興住宅、隣の家を襲う大変な人種差別、家族に起きる陰謀、といった魅力あるな要素が満載なのに、最初の2つの要素と3つ目のそれとの関係が全く描かれず、出来事と時代背景のつながり>>続きを読む
最高だった! 熱量で押し切るタイプなのかと思いきや、爆笑できるし伏線の回収の仕方とか構成とか超絶にクレバー! また観たい。
オシャレ雰囲気映画。天才の凡庸さを描くのはいいけど、何故あれほどまでのカリスマ性を持ち得たかという視点が皆無。ゴダールをテーマにした意味が感じられず、ただ面倒くさいおっさんが煩悶してるだけの映画に…
映画でしか表現できないようなリアリティの塊。細野晴臣の音楽も素晴らしかった〜。
いったい何をモチベーションに撮っているのか理解するのが難しかったけど、色々読んだりするとザイドルが問題にしてるのは無自覚なファシズムなんだろうという気が。
決して美しく切り取ってはいけないものをそうしてしまった感じ。子供の視線をもってすればクソみたいな底辺生活さえも楽しい遊び場、というのはスラムツーリズム的な最悪の視点なのでは、という葛藤が全くない。とり>>続きを読む
普通の冴えないおっさんが状況次第では開眼して大事を成すという普通といえば普通のいい話が、ソン・ガンホと検問の若い軍人の顔の演技の凄まじさとおにぎりの良さによって素晴らしい高みに。
ストーリーはどちらかというとありきたり、でももう一度観たい美しいシーンがたくさんあった。あとラジオやフレーム外の会話の声が相当なボリュームで重ねられていて、それがこの映画のテーマとどう繋がるのか、みた>>続きを読む
吉田大八監督の持ち味が発揮されてて面白かったけど、もう少し登場人物の欲望が噴出するようなシーンがあっても良かった気が。
反射で行動してしまうこととそれを堪えて振る舞うことのせめぎ合いがバランス良く捉えられていた。
広告業者のレッドが最初に登場するシーンで読んでた本がフラナリー・オコナーだったような。
ザイドルならではの贅肉映画! いびつな欲望をじっとり見つめるザイドルの視線と欲望が一番いびつ 笑
長いけど退屈せず最後まで観られたとはいえ、1作目でやめとけばよかったのに。成長とアナルファックという好きだった要素がバッサリなくなっちゃってて物足りず。
神に対するメンヘラ全開。最高に残酷なパラダイス。
夫婦の過去が一切語られないというのがよく考えたら凄いなと思ったけど、前作の『愛』も過去のシーンはなかったかも。
アキ・カウリスマキ最高〜。この題材をこのトーンで撮るというのがもう、何というか、この世に映画があって良かったとしみじみ思える。
韓国映画の熱量すごい。開始でいきなり瓦の上を大人数が駆け回る大立ち回り。『新感線』のコン・ユがまたしても列車でバトル。
同じような映画を今の日本で作ると恋愛エピソードが結構なアレで入ってきそうだけど、>>続きを読む
全然期待せずに観たら意外と楽しめた。映像は美しいけど、フィルムノワールのスモーキーで混沌としたヴァイブスが希薄。でもこの監督の資質からして無理にそっちに手を出しすぎなかったことが逆に正解だったのかも。>>続きを読む
『新感染』が最高だったのでヨン・サンホ監督の過去作を。期待の遥か上を行くキレキレでポリティカルな作品。今後の活躍が楽しみすぎる。
ラヴ・ディアス初体験。圧巻。ストーリーとしては比較的単純だけどこれをこのスタイルで撮るっていうところにタル・ベーラの『倫敦から来た男』を思い出した。
予告編でも使われてる夜の路上で娼婦風のシルエット>>続きを読む
バカすぎて最高! 氷の下から魚雷撃たれたり潜水艦に襲われたりってのは初めて観た(笑)
期待のはるか上を行ってて衝撃を受けた。ファーストカットから鹿のゾンビ化の流れでいきなりやられて、その後の展開とかプロットとか凄すぎ。身体表現としても斬新! ヨン・サンホ監督、今後の活躍が超楽しみ!!
『チェイサー』をさらに尖らせたみたいな映画なんだろうと思って観てたらその想像を遥かに超えた物凄い展開と美しすぎる映像に爆笑! コレはすごい! リンチを引き合いに出す人もいるようだけど、リンチというより>>続きを読む
金魚の映像で始まって珍しいなと思ってたら3カット後くらいにドアのアップ、家から逃げようとしながら引き摺り込まれる婆さん、家の中は壁に血飛沫、床に死体という展開でゾクゾク。長澤まさみの良さは言うまでもな>>続きを読む
なんとなくカフカの『アメリカ』みたいな印象。レストラン(?)での間の抜けた行為の積み上げがいちいち最高。
風景きれいだけど、オリエンタリズムとノスタルジーのかたまりみたいな映画で、これを撮ったのが40そこそこの監督だということにいろんな意味でショックを。
余命あと僅か系のはあんまり観ないようにしているものの何となく飛行機で観てしまい、普通に泣いた。宮沢りえ、杉咲花が素晴らしい。が、なんか女ばかり苦労してたくましくなる一方で男に甘いプロットに違和感。
これはヒドい(褒め言葉)。ジジイが外国で若い女を買ってズブズブになるというのはよくある話だけど、ババアがというのをここまで描き切るというのはこれまでなかったのでは。
3部作全部観たい。
満島ひかりは凄いけど、映画としてはちょっと… 何が撮りたいのかよくわかんないし、この時代のこの場所にこの衣装あるのかみたいな時代考証的な違和感を感じたし、あんな危険を犯さないとたどり着けない場所に愛す>>続きを読む
アクト・オブ・キリングの監督が絶賛したというのが頷ける、フィリピンのスラムの異様に生々しいリアリティに満ちた作品。フィリピンこえ〜。