wesさんの映画レビュー・感想・評価

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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

4.0

Z・スナイダー流“七人の侍”
映像でわかるザックモーション/ザックサウンド/ザックエフェクト…これまでのスタイルをふんだんに味わえる
どうしてもスター・ウォーズ越しに観てしまうけれど監督の地力を活かし
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.2

ゲーム/アニメ原作や実話のレーシング映画の中でも群を抜く面白さ!
GTやレーシングを体感させる映像作りに圧倒され、エンジン/鼓動の音圧に奮える
ニール・ブロムカンプ監督の作品の幅の広さを見せつけられた
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告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.8

誰が被害者で加害者かはたまた真犯人は誰か…紐解かれる事件の真相は幾重にも塗り替えられ真実と虚構の狭間で観る者を惑わす
ソ・ジソプ×キム・ユンジンの二人の駆け引き/演技に引き込まれ、簡単に尻尾を掴ませい
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.1

実写/ストップモーションアニメーション/モキュメンタリーと不思議な映画体験
マルセルは愛らしいキャラクターで人間以上に感情が豊か、会話もユーモアに溢れ魅力的、終わる頃には彼とこの世界の虜になっていた。

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.2

大人から見れば些細な事も少年期に起きる事は時に大きな波になって襲い心を乱す、その辛さが痛いほどわかる
抱えてしまった後悔や想いが伝わり…とても苦しい、ここまで主人公の感情に寄り添って人生の悲喜や苦しみ
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渇水(2023年製作の映画)

3.8

水も愛も何もかもがカラカラで渇ききっているのに何とも言えぬ重さ
仕事では杓子定規で家族とは距離を置き静かに生活をする…希望を感じさせない姿の生田斗真が印象に残った
絶望的な世界だけどわずかな希望があっ
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

4.2

アンドレア・ライズボローがすごい、彼女の演技/表現力に気圧される、全てを出し切って演じる姿がそこにあった
自らの過ちで人生を壊し周りに疎まれながらも唯一残された“希望”“可能性”のため心を奮い立たせ立
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Rodeo ロデオ(2022年製作の映画)

4.0

フランス映画とは思えないエネルギッシュな105分だった
主人公ジュリアが男性中心主義の組織の中で自分の居場所を作るため、疎まれながらも必死に食らいつく姿に引き込まれていく
ローラ・キヴォロン監督の長編
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.2

前作の「マザー!」から一転映像は落ち着き「レスラー」と似た表情と悲哀を感じさせる
B・フレイザーとM・ローク俳優のキャリアの光と影そして再生、主人公の人生/物語の閉じ方といい似た作風と個人的にすごく観
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

4.1

クライム映画の中に兄弟家族を描いてた初期と比べ様々な状況下で親子愛/心の距離を描くここ2作品に近い
少年期を投影した半自伝的なこの映画も受ける愛に違いはあれど祖父と父親から移民/差別の中での生き方を学
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

4.0

主演/監督マイケル・B・ジョーダンが辣腕を振るうクリード3
ドラマパートとボクシングパートでアスペクト比を変えることでメリハリある映像とリングにいる没入感を得る
ジャブもボディブローもエグい音圧!飛び
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苦い涙(2022年製作の映画)

4.0

「ジュリアン」の強面お父ちゃん/ドゥニ・メノーシェが今作では色んな意味で爆発してます、青年に翻弄され恋に浮かれ溺れ執着しボロボロになる姿が愛おしい!ここまでドゥニに喜怒哀楽を発散する役を演じせたフラン>>続きを読む

プチ・ニコラ パリがくれた幸せ(2022年製作の映画)

3.8

全編通して描かれてたのは作者へのリスペクト、その敬意を絵本のような世界観とアニメーションで表現し違和感なく一つの作品に仕上げていた
味わいのある絵のタッチも2人とニコラの物語も愛おしく、郷愁に浸ってし
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⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

4.0

伝統衣装カフタンの仕立て屋夫婦のヒューマンドラマ
ありのままの夫を受け入れてくれた彼女の内情を知れば知るほど夫婦の“愛の深さ”がひしひし伝わってくる
青いカフタンを大事に仕立てる気持ちと夫の姿を思い出
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テノール! 人生はハーモニー(2022年製作の映画)

3.8

スシ配達ラッパーとオペラ先生、まさかの出会いが生みだすハーモニーに感動!
劇中のオペラは聴いたことある楽曲で観てて楽しめる、人生の選択やそのジレンマで主人公が翻弄されながらも夢や希望に突き進む物語が心
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波紋(2023年製作の映画)

3.8

荻上直子監督からは想像できない映像…だけどこれが良かった、これまでのゆったり感より張り詰めた空気感が映画に集中させる
中でも筒井真理子さんの演技が際立つ、感情の動きや表情の一瞬の切り替え、この役は彼女
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サタンタンゴ(1994年製作の映画)

4.0

GW中に2日かけて観た、レストア版が公開されていつかは…と踏み込めなかった7時間18分
観て良かった、達成感がすごい
長回しの多用/約150カット(らしい)で切り取る村人たちの喜怒哀楽、長回しの間が伝
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

任天堂のコンテンツの魅力と安定のマリオブランドの強さが光る万人向けのブロックバスター映画
大人も子供も周りに気にせず楽しんでいい…四の五の言わず観るのがいい!

フリークスアウト(2021年製作の映画)

3.8

超人サーカス団 VS ナチス・ドイツという文言通り!まさかこの角度からナチスを映画にするとは思わなかった
内容も第二次世界大戦/戦争映画を描きながらコミカルなパートもありロマンスもあり、特殊能力を遺憾
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.8

“日本映画”と呼ぶに相応しい作品、日本映画の懐かしさと随所に感じるわびさび…黒澤明監督の「夢」のような構成「どん底」の長屋暮らし人間模様、現代にも通じる貧富や職業差別などを扱いながら、人の可笑しみや優>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

4.0

“デヴィッド・ボウイ”は唯一無二の存在と再認識、貴重な映像から紐解かれるD・ボウイの人生が映像と音響で感情を刺激してくる
発散されるエネルギー/オーラが別次元、当時の人達が熱狂させられた理由がこの映画
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.0

口八丁手八丁なポルノ俳優の再起を賭けた物語
いい加減な性格の主人公が少女に惚れ込み周りに迷惑かけまくり…なのにそのダメ人間ぷりに何故か惹かれる面白さ!
ストロベリー役スザンナ・サンの仕草や笑顔にとにか
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ウィ、シェフ!(2022年製作の映画)

3.8

白熱した厨房や驚愕なメニューなど独特なシェフ映画があるが、この映画はシェフと移民の交流を題材にした王道の物語の中で移民問題を直視させ制度や可能性を問う、かと言って難しくなくフランス映画の軽やかな笑いも>>続きを読む

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

4.0

「それでも私は生きていく」とても作品に合うタイトルだ、さまざまな事が身に降りかかるも前向きに歩いてく姿を感じさせてくれる
もし幸/不幸が同じ時期に訪れてきたら難しい感情になる…レア・セドゥはその微妙な
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.2

あまりにも無情だ、苦しさやもどかしさが感情を支配してくる
ロバのEOは感情を剥き出し生きる姿に逞しさを感じる一方で自由を手にして辿り着く人の優しさ/愛そして理不尽な暴力/醜さ/怖さをEOの瞳に映し人間
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帰れない山(2022年製作の映画)

4.0

カンヌ映画祭 審査員賞受賞したのも頷ける
最後まで二人の友情/人間ドラマに見入った
山小屋の佇まいが人生の浮沈や悲喜をみているかのよう、友情というより兄弟のような“絆”を強く感じ、特にルカ・マリネッリ
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アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

4.2

この作品は追い回すことなくそっと覗くように佇み手助けせず淡々と人/生活を見つめてる
アダマン号ではさまざまな個性をもつ人々が自然体まま生き、お互いを尊重し支え合っていた
ゆるやかな時間を共有し穏やかな
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不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

3.8

韓国の役所広司(…勝手に命名)ことチェ・ミンシクがやっぱり熱かった!この方の喜怒哀楽が存分に味わえる良作
二人の可笑しなやりとりや見え隠れする韓国の社会問題と見応えあり、生徒の成長と再生する数学者の関
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.6

モンゴルというと牧歌的な想像をしてしまうが、ここまで軽やかな映像になるとは…日本映画の雰囲気も持ちつつポップな味わいでクスッと笑える、性玩具は映るもいやらしさはなくむしろ彼女の成長した姿に晴れ晴れした>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

この作品はNIKEとM・ジョーダンの成功譚ではない、これは“エア ジョーダン”を作り革命を起こした男達の熱いドラマだ!
前途多難な仕事に挑戦する役をM・デイモンに演じさせたら上手い、J・ベイトマンもV
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.2

終始クラシカルな佇まいでとても好印象
眼の悲喜の表現…無/死/生と移ろう眼差し、余命を知り眼に生を宿す時にこの役はビル・ナイが相応しいと感じた
人生の儚さと喜びを表現した劇伴がとても素晴らしく心地良い
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

4.0

ダルデンヌ兄弟の作品はささやかな幸せや平穏な日常を踏み壊し、主人公たちの心も体もギリギリまで追い込む
今作も決して“楽しい”という映画ではない、先が見えない現実を彷徨いながらでもかすかな光を求めて人生
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.4

少しずつ物語の核心に近づくと少しずつ成り行きの確信を得て感情に触れてしまう、そして最後は心が震えて泣いてしまった
カメラが捉えたのは父の記録と娘の想いか
傑作と簡単にいいたくないけれど他に言葉が見つか
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死体の人(2022年製作の映画)

3.6

こだわりを譲れない役者と風俗で働く女性、お互いの環境の中で戸惑いながら生きるさまを喜劇の面白さで“死生観”考えるドラマだった
特に死体役の真骨頂を魅せた奥野瑛太が良かった、不器用だけど死ぬ役を真っ直ぐ
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フラッシュ・ゴードン 4K(1980年製作の映画)

4.0

煌びやかな衣装の色味や俳優の表情もくっきりして、さらに戦闘シーンの動きのキレもいい銃撃戦の光線がキレイにだった…フラッシュ・ゴードンの世界観が4Kレストアバージョンしたことで輝きを増した、これは劇場で>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.8

PC内で見せる前作「search」のアイデアや不安感がさらにアップ、登場人物が増えたぶんより複雑なシナリオに迷い込む、ネットの闇/錯綜する情報と人間の横顔に翻弄された
失踪した母を探す娘が辿り着くのは
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