ゴースト・トロピックよりは小難しい感じが出てるけど、弱者に対する優しい眼差しは変わらず。むしろ私は主人公により近いものを感じ共感度合いはこちらの方が高い。
監督の意図したメッセージではないかもしれない>>続きを読む
悪天候のため下山できなくなった二人の青年が山頂で友情を育む物語かと思ってたら全然違ってた。"帰れない"ってそういうことなのね。
ブルーノは山に囚われたんだろうなあ。(あくまで我々の見方だけど)
山から>>続きを読む
素晴らしい。些細な出来事をこれだけ美しく映像に収めることができるとは。
16ミリフィルムの映像はブリュッセルの夜の光に淡さを与え、温かみを感じさせる。そんな夜の街を彷徨う登場人物たちはみなどこか不器用>>続きを読む
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リメイク版から辿り着きました。
リメイク版との違いや昭和ノスタルジーを楽しんでいたらラストは別な映画になってて笑った。これはちょっとした『フロム・ダスク・ティル・ドーン』。
あと、"どうかしてた"って>>続きを読む
ひたすら孤独と喪失を感じる作品だった。本作とは全然関係ないけどマッカラーズの『心は孤独な狩人』を思い浮かべてしまった(タイトルだけ)
そして私も孤独な人間なので主人公と境遇はまったく違うが強い共感を覚>>続きを読む
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"永遠に続く愛こそが夢"
中年の私にはちょっと青過ぎたけどなかなか良かった。とくに2人が仲違いしていく終盤の展開がほろ苦さを感じさせる。
ニューヨークのごちゃごちゃした街並み、音楽、ファッションも素敵>>続きを読む
主演の2人が魅力的に見えなくて(男性がヒザ神に見えて困った)、「うん、まあいいんじゃない」程度の感想しか抱けなかった。身もふたもない話をすると、30過ぎて前世とか来世とか語ってるのってちょっとどうかと>>続きを読む
登場人物が多いので人物相関図が描けず消化不良だった。もう一度観たい気もするけどそこまでの価値はないという気もする。
実験のシーンは思ってた以上に観ていて苦しかった。
過去のミカエル・アース作品がどれも素晴らしかったのでハードルを上げ過ぎたのか、そこまでハマらなかった。
相変わらず映像がとても美しい。インターネットもSNSも存在しない時代の深夜ラジオの温もりはボヤけ>>続きを読む
今の時代にこういう表現は不適切だが"気持ち悪い人"ばかり出て来る作品で、まずそこが良い。(古谷実作品に出てきそうな人たちと言えば伝わるだろうか)
どことなくエイドリアン・トミネの世界観があるので男版ゴ>>続きを読む
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クリストファー・ウォーケンが北大路欣也にしか見えないのだが...。
前作に続いて圧倒的なスケール感。絶対映画館で観るべき作品。しかし長かったせいもあって終盤は戦闘シーンとか若干お腹いっぱいになった。そ>>続きを読む
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原作は未読です。
ミスチルの『HERO』という曲にこんな歌詞があります。
"駄目な映画を盛り上げるために簡単に命が捨てられていく
違う 僕らが見ていたいのは希望に満ちた光だ"
雪祈を不幸が襲った瞬間、>>続きを読む
人が人を裁くという裁判制度がいかに曖昧なものであるか、ということが描かれている作品と捉えた。
ダニエルの"決断"が真実であったかどうかは神のみぞ知る(サンドラは除いて)ことだが、それを積み上げられた証>>続きを読む
自分が勉強不足なのもあって前半の展開に理解が追いつかず、いまいちのれなかった。後半は良かったけど。戦闘シーンの迫力は流石というところ。
エンディングで表示された戦死者の数を見て戦争の虚しさを改めて感じ>>続きを読む
ちょっと期待し過ぎてしまったかな。近年の岩井俊二っぽい出来。
ダンレボ懐かしいなあ。
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素晴らしかった!私たちが求めているのはこういう優しい世界なんだよ。
ストーリーは全然違う作品なんだけど『ブリグズリー・ベア』を思い出した。
重くなりそうなテーマだけど過剰にウェットにならず良い塩梅で、>>続きを読む
ポール・シュレイダーの美学とオスカー・アイザックの色気が画面越しにムンムンと伝わってくる。ストーリー自体はそんなに面白いと思わなかったけどそれだけで満足した。
タクシードライバーではベトナム帰還兵の>>続きを読む
長過ぎる悪夢。そしてその長さの必要性を感じない出来。中盤までの展開は面白かったのに、そこからかなり間延びしている感が否めない。特にラストシークエンスの既視感ありまくりの演出なんて観てられない。繰り返し>>続きを読む
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シアーシャ・ローナンが出てるのに何か安っぽい作品に仕上がっていて残念。変にSFスリラーっぽくせずに真っ向から描いた方が良かったのでは。結局お互いAIが良かったというオチのためだけだとしたら、前フリが長>>続きを読む
面白かった!
かなりエグい設定に最初は戸惑ったが、ストーリー展開が上手く最後まで飽きることなく楽しめた。
ベラの成長が気持ちいい。またそれを通して人間の生命力みたいなものを感じた。カメラワークや衣装、>>続きを読む
原作は未読です。
普段ならスルーするタイプの作品なんだけど、山下監督で野木亜紀子脚本なので鑑賞。周りの映画好きの間でも評判が良いし。
そつのない作品という感じで面白かった。笑えるし、ちょっとウルっと来>>続きを読む
冴えない中年男女の不器用なラブストーリー。
ラジオから流れるロシアのウクライナ侵攻のニュースが象徴するように物語全体に灰色がかった雰囲気が漂う。単調な仕事に疲れ(そしてその仕事を奪われ)、日々の暮らし>>続きを読む
小さなイライラが募っていく主人公に激しく共感。ままならぬ人生を描く作品は数あれど、本作は茶化さず過剰にもならずリアルに響く。だからあのラストシーンで心がスーッと晴れた気持ちになるのだろう。
色々煮詰ま>>続きを読む
酷い出来の前作の続編(しかも、まったく同じ内容)なので当然酷い。こんな作品がヒットしたなんて謎過ぎる。
良い作品で好きなんだけど、少々あざとくてファンタジーが過ぎるため鼻白むこともあった(元々が企業案件だからなのか俺の心が汚れ過ぎたからなのか)
とりあえず『Perfect Day』はヘビロテ中です。
ケリー・ライカートもこういう作品を撮るんだね。でもこれは失敗作では?
登場人物がみんな薄っぺらいんだよなあ。あえてそういう描き方をしたのかもしれないが、結果的に作品自体が薄っぺらくなってしまっている。>>続きを読む
「無駄があるから良い、その無駄が潤滑油になる」。タイパ重視を標榜する人々に聞かせたいセリフである。「1億総白痴化」にというワードには暇さえあればYouTubeばかり見ている我が姪の姿が思い浮かび、半世>>続きを読む
事前に聞こえてきた多くの感想通りの内容だったけど、これがアカデミー賞でA24製作かあ、というのが正直なところ。すごく普遍的なテーマをややこしい手法で描いてるところが評価されたのかね。エンタメ作品として>>続きを読む
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殺し屋の美学を通してフィンチャーの美学を垣間見たような気がするが勘違いかもしれない。どことなくフィリップ・マーロウっぽさもあるような。
しかしオープニングであれだけ講釈を垂れておいて標的を外したのには>>続きを読む
インターミッションなしの3時間超えというハードさに観るのを躊躇っていたが、覚悟を決めて鑑賞。
結果、4時間でもいいと思える面白さだった。いつの時代も、強欲な人間がいるところに悲劇が生まれるものだなと。>>続きを読む
今では撮影できないだろう圧倒的なスケール感に魅了される作品。
どこまでも続く砂漠に広がる青空、駆け巡る何百頭ものラクダ、馬。とにかく美しいショットの数々。
ただ、長い上に予備知識がないと理解が難しい。>>続きを読む