aniさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ライフ・イズ・ミラクル(2004年製作の映画)

3.4

事前にボスニア紛争についてある程度調べてから鑑賞したのだが、あまり楽しめなかった。一目でこの監督と分かるというレビューがいくつかあったので感性が合わないんだろうな。
文字通りガチャガチャし過ぎている前
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東京オアシス(2011年製作の映画)

2.5

観始めて15分くらい経つまで過去に観たことを忘れていた。出汁の量を間違えたきつねうどんみたいに薄い作品だからかな。
一応この“シリーズ"はほとんど見ていて結構好きなのだが、ここまでスカスカにしたら駄目
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.0

PTAの作品は好みがハッキリ分かれるのだがこの作品は合った。
たくさんの登場人物が複雑に絡み合う群像劇の様にはポール・ハギスの『クラッシュ』を想起させられたな。(あと、イニャリトゥの『21グラム』)
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.2

うおー、そう来たかのラスト。
3組の夫婦がひたすらアメリカ西部を目指すという地味なストーリーで2時間"魅せて“しまうのが凄い。ケリー・ライカート恐るべし。
劇中でミークはネイティブ・アメリカンのことを
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.8

「あ!NIGOだ!」と思ったら藤原ヒロシであった。
それはさておき15年振りくらいに鑑賞したが、こんな内容だったっけ?
親の仕事に付き添って東京に来た少女がロスト・イン・トランスレーションするストーリ
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いぬ(1963年製作の映画)

3.8

渋いフィルム・ノワール作品。
終盤の伏線回収はお見事だが、登場人物(名前だけ含む)が多過ぎて相関関係を理解する前にストーリが進むのが辛い。種明かしのシーンがあまりにも説明的なのも若干萎える。
それにし
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その道の向こうに(2022年製作の映画)

3.6

言いたいことは分かるがさすがに地味過ぎて面白味がない。既視感ありまくりなストーリーなのでもう少し深みが欲しいところ。ジェニファー・ローレンスは派手目な作品でしか観たことがなかったので、その点は新鮮でよ>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.0

こんなにも気怠い雰囲気漂うロードムービーは初めて観たな。この手の作品にあるロマンティシズムみたいなものが皆無。
何も成し遂げられなかった中年男女の何も成し遂げられないロードムービー。哀し過ぎる。でも素
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.4

前半30分くらいは思ったより面白い展開かもと期待したけど、終わってみればRADWIMPSみたい作品だった。映画観で観る必要ある?
東京の街並みはやはり綺麗だけど。

アダプテーション(2002年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

変な映画だったなあ。
メタ構造でストーリーが入り組んでいて、観ていると色々な境界線が曖昧になってくる。(ポール・オースターのオラクル・ナイトを思い出した)
前半のストーリーの巧みさが凄くて惹きつけられ
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閉ざされた森(2003年製作の映画)

3.6

トラボルタとサミュエル・L・ジャクソンという組み合わせはパルプ・フィクション好きには堪らないけど、残念ながら2人の絡みはほとんどなかった。
それはともかく、他の方も書いてる通りたくさんの登場人物を覚え
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ブエノスアイレス恋愛事情(2011年製作の映画)

3.8

思ってたよりライトな作品だったなあ。
どうでもいいけど、マリアナの部屋に"じゃが玉ストッカー"があるのを俺は見逃さなかったぜ。

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.0

おじさん2人が山へキャンプしに行って温泉に浸かって帰って来る環境音楽ならぬ環境映画のような不思議な作品。
ただ、車中カーラジオから流れてくるニュースやマークとカートの間に生じてしまった溝、マークの不安
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シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)

3.6

同様に一人っ子政策に翻弄された家族を描いた『在りし日の歌』と比較するとそこまで胸に迫るものはなかったかなあ。
養子を受け入れてくれた夫婦は振り回されていい迷惑かと。

恐怖のメロディ(1971年製作の映画)

3.6

一晩の遊びのつもりでファンの女性に手を出したらストーカー化されたDJのお話。
最初ミザリーっぽいかなと思ったけど、デイヴは若干自業自得っぽいところがあるのであんまり同情できないかも。あと、全体的にあん
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肉屋(1969年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

まず、タイトルがとても良い。正直に言うとジャケ買いならぬタイトル買いで観た。『肉屋』って、今だったら絶対ボツくらうよね。
最初の結婚式のシーンは洒落た恋愛映画の趣きだったが、エレーヌ先生が帰宅してから
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バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

4.0

まったくの予備知識なしで鑑賞したのだが、これはイニャリトゥの自伝的要素があるのではと思った。
メキシコとアメリカの関係は自分にも日々のニュースなどを通じてもぼんやりとは理解できるが、当事者たちの感情に
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彼とわたしの漂流日記(2009年製作の映画)

4.0

冒頭のあまりにベタ過ぎる演出にお寒いものを感じたが、徐々に良くなっていった。
そして先日キャスト・アウェイを観たばかりなので同じような展開になって笑ってしまった(ウィルソン的なキャラクターもいるし)
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.0

恥ずかしながらマレーシアのことをあまり知らなかった。なかなか複雑な民族性を持った国だったんだね。
こういう作品を観ちゃうと日本ってつくづくシンプルで分かりやすい国なんだなと思う。

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

漂流パートがとても良かった!特にウィルソンの登場と火起こしのシーンが熱い(自分も思わず「カモーン!!!」と言ってしまった)
ラストがちょっと物足りないけど、じゃあケリーと結ばれたらいいかというとベタ過
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君だけが知らない(2021年製作の映画)

3.6

良くできたスリラー。しかし韓国映画に対するハードルが上がっているので、薄味に感じてしまった。

東京物語(1953年製作の映画)

5.0

小津作品初体験。良さが分かるか心配だったが杞憂に終わった。家族という普遍的なテーマを淡々と描いているだけなのに、こんなにも心を掴まれるとは。
どのシーンも素晴らしかったが、達観したような笠智衆・東山千
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.8

ちょっとまだ自分ほど中でうまく消化できていないので、感想は後日書こうと思う。
とりあえず映像の美しさは抜群だったことは記録しておく。
あと、記憶のイメージがまさに自分が普段考えているものと同じだったの
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ホッファ(1992年製作の映画)

3.8

恥ずかしながらホッファのことは全く知らなかった。調べてみたら良くも悪くもスケールの大きな男で映画向きの人生。失踪当時はかなり話題になったんだね。
そして実は『アイリッシュマン』も観てたけど、内容全く覚
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(2022年製作の映画)

3.4

原作未読&ロマンポルノ初心者です。
映画として普通に面白くなかった。他の方のレビュー見る限りポルノは薄めらしいが、人のイチャコラセックスを見ても楽しくないわ(原作は山﨑ナオコーラらしいが、笑えもしない
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黙秘(1995年製作の映画)

3.6

スティーヴン・キング×キャシー・ベイツなのでゴリゴリのサスペンスを期待してたが、思いの外ヒューマンドラマ味が強かった。母と娘の物語。"ショーシャンク刑務所"にはニヤリとした。
娘役のジェニファー・ジェ
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マジェスティック(2001年製作の映画)

3.6

どことなくニューシネマパラダイスを思い出した。2時間30分の長尺だが、こんな長い時間が果たして必要か疑問に思った。
描きたかったのは最後の法廷シーンだけだもの。
そのシーンにしてもジム・キャリー演じる
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

子どもだけに起こるファンタジーを描いた作品。とにかく双子(最初気が付かなかったよ)がかわい過ぎて、2人だけをずっと観ていられる。クレープ作るシーンとかは素じゃないかな。微妙にガニ股歩きなのもかわいい。>>続きを読む

パッセンジャーズ(2008年製作の映画)

3.8

なんか思いの外評価が低いけど結構面白かった。
最近は基本的にあらすじも含めて予備知識ゼロで映画を観ているので、先入観もなくストーリーの展開を楽しめているのかも。
エリックに少しずつ惹かれていくクレア、
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渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

4.0

橋口監督の世界観はこの頃から確立されていたのだな。すべてにおいて素晴らしい。
岡田義徳はもちろんだが、浜崎あゆみがちゃんとしていたのが意外だった。惜しむらくは見せ場であろう浜辺のシーンがグダグダ過ぎた
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.8

公開前、予習のために前作を観たらあまりのつまらなさに驚愕して本作も配信スルーしようと思っていたが、周りの評判が良いので今更ながら鑑賞。
うーん、絶賛される程面白い?いよいよ自分の感性が腐ってきてるのだ
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