通過儀礼及び十字架の道行きとしての旅
ナチス占領下のフランスにおける、フランス人少女とユダヤ人少女の出会いと別れを描く、鄭義信作・演出『さよなら、ドン・キホーテ』というお芝居を観た。
これ>>続きを読む
く女子高のイエス
Ⅰ はじまり
桜の季節に、復活祭の時期に、ぜひ観ていただきたい、そんな映画。
女子高の創立記念日に、演劇部の部室で、2年生の城丸香織(宮澤美保)と大学生の彼が会話するところ>>続きを読む
はじめに
この映画と出会ってから、はや25年。ようやくアンゲロプロスのいわんとしたことがわかってきたような気がする、そんな映画。
今日は、主演が『ベルリン・天使の詩』のブルーノ・ガンツであると>>続きを読む
ピルグリム・ファーザーズの旅
Ⅰ 映画の地層を探る旅へ
公開から40年近く経つのに、いまだに人気がある映画。それが『スタンド・バイ・ミー』(1986)だ。キネマ旬報WEBでは、『スタンドバイミー>>続きを読む
Ⅰ はじめに
ビクトル・エリセの『ミツバチのささやき』で、アナが脱走兵にりんごを差し出すショット。『ミツバチ』で最も有名なショットといってもよいだろう。
これが、『汚れなき悪戯』のマルセリーノ少年>>続きを読む
ビクトル・エリセ『瞳をとじて』公開記念 エリセ再発見プロジェクト その3
Ⅰ カール・ドライヤー『奇跡』を補助線として
エリセは新作『瞳をとじて』で、カール・ドライヤーに言及し、イエスのごとき女性>>続きを読む
ビクトル・エリセ『瞳をとじて』公開記念 エリセ再発見プロジェクト その2
Ⅰ 奇跡を描き続けて
あなたのドキュメンタリー『割れたガラス』(2012年のオムニバス映画『ポルトガル、ここに誕生す〜ギ>>続きを読む
ビクトル・エリセ『瞳をとじて』公開記念 エリセ再発見プロジェクト その1
オムニバス映画だが、エリセの発想がずば抜けていると感じたので、彼の『ライフライン』についてのみ書く。
Ⅰ 赤ん坊のイエス・>>続きを読む
Ⅰ テオ・アンゲロプロスに倣いて
親愛なるエリセ
待ちに待ったあなたの新作、拝見しました。あなたがこんなにもテオ・アンゲロプロスを愛しておられたなんて!
撮影中に俳優が失踪し、後にテレビ番組の>>続きを読む
東京・天使の詩
Ⅰ ベルリンから東京へ
『ベルリン・天使の詩』(1987)から35年、役所広司が天使になって東京の街に舞い降りた。といっても、彼には初めから翼はない。『ベルリン』の天使ダミエル>>続きを読む