あらたさんの映画レビュー・感想・評価

あらた

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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.4

面白かった。
「一つのことを超好きでいること」をテーマにしながらも、その危うさや暴力性も描いているのがフェアで好き。
劇伴がパスカルズで、エンディングがchaiなの、最高にテーマに合っててクール!!

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.7

柄本佑の浅薄な男演技と黒木華の底の見えない女演技の取り合わせの妙。
オチも切れてる。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.3

せっかくなので池袋のIMAXなんちゃらで観賞。値段高いけど、画面でかい!普通のスクリーンより高低差を強く感じる。

衣装やメカニックのデザインが好き。特に機械類は何か一つの動きをする時に、必ず細かい複
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.9

いやー、脚本も演出も演技も本当に素晴らしかった。
派手な山場はないし、話としてもシンプルなんだけど、一場面一場面からじんわりと訴えかけるものがあって、最終的には泣かされた。

「人間は複雑なもんだ」と
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.9

「好き」という呪縛、あるいは強烈な自己洗脳。
俺と妻のようにも、かつての俺と元カノのようにも、(見たことないけど)妻と元彼のようにも見えて、小っ恥ずかしいやら、憐れやら、切ないやら。

それにしても、
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

4.4

映像の美しさもさることながら、二項対立のどちらにも極端に偏るという不思議なバランスの、よくできた脚本が素敵。

一つ目の二項対立は「ファンタジー/リアル」である。天のお告げでトウモロコシ畑を潰して野球
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

4.5

イギリス史などの知識が必要で、話は理解しきれなかった部分も多く、後からWikipediaを読み返して、ようやく整理できた。

でも、ヴィジュアル的に印象に残る場面がめちゃくちゃ多くて、画面の美しさ、面
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.2

良い映画。少し情緒過多なところも含めて、ソン・ガンホの満漢全席。ミュージシャン志望の学生も印象的。

クライマックスのカーレースはイマイチだったかな。

凪待ち(2019年製作の映画)

3.6

まだSMAPがアイドルだった頃から幼心に、香取慎吾ってものすごく大きな屈折を抱えて苦しそうに生きているなーと思っていたので、こういう役がハマるのは我が意を得たり。
三谷幸喜と組んで無理しておちゃらけコ
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

2.4

最近ちょっと見ないレベルに、あまりにも悪役の頭がお粗末。

メランコリック(2018年製作の映画)

3.7

脚本はアラがある気がするけど、ともかく松本の魅力の勝利。好きになっちゃうよ、こんなかわいい雑種犬みたいな奴。

こういう非メジャー映画を見ると思うが、ほんと役者にとって無名性ほど強力な武器はない。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.6

見ました!
1人の人間(それはシンジ君であり、庵野監督でもあり)が、現実の長い時間の苦闘を経て、幸せな結末を得られたことに、心から「良かったね」という気分です!

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.2

完成された作品世界だからこそ、ホラー苦手な人間が見ちゃいけなかった。

ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.7

こんなん好きやろ?と鼻先に突き出されたサブカルお子様ランチ、と言う印象。
好きだけど、丁寧には作られていないのがあからさまでちょっとモヤモヤ。しかも、それが勢いゆえの雑さというよりも、計算づくの雑さに
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ブルマン大学 俺たち、もっこりフットボーラー サッドランドへようこそ(2016年製作の映画)

2.3

アメフトに関係あるならと思って見たけど、びっくりするほど関係なかった。
くだらねーってゲラゲラ笑うためだけの映画。サッドの低IQっぷりが振り切れてて、ちょっと可愛く感じるレベル。やってることはマジひど
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エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)

4.9

最高。
形としては典型的なバディムービーなのだが、ともかく登場人物の実在感がすごい。テイラーとザヴァラがこの世に存在しないとは、俄かに信じられない。
途中から完全にこの二人を“実在の人物として”好きに
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.7

ビートルズ好きにはたまんない!
改めてビートルズの恐るべき「曲の良さ」を感じさせてくれただけでもう最高!もう曲聴いてるだけで幸せ。
オアシスの存在が消えていたのとか年老いたジョンの登場とかも、最高に気
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.1

全編ワンカット(風)。戦場の臨場感。戦争を舞台にしたFPSのような映像で、あたかも自分が3人目の兵士になったような気分。絶対に俺は生き残れない。

話自体は恐ろしくシンプルだけど、そのシンプルさは「こ
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

4.8

え、何すかこれ。最高なんですけど。
視覚的な工夫もふんだんで、絵的に飽きないし、かぐや姫モチーフのプロットも伏線の利かせ方が上手で完成度高い。
何より、日本人が日本文化を描くよりも遥かにレベルの高い日
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.7

めっちゃ良い。
観ているこちらの「正しさ」の観念をぐらんぐらん揺さぶってくる。ありきたりだが、正しさは一つではない。

マレフィセント2(2019年製作の映画)

2.7

前作に引き続き、カラフルでポップな画面作りは素敵。エル・ファニングとアンジー姉さんも十分魅力的。

ただプロットがイマイチ。
特に、作中の「悪」を全て王妃に押しつけて罰を与え、他はみんなハッピーエンド
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君が君で君だ(2018年製作の映画)

3.1

片思いを究極に突き詰めるとどうなるかを思考実験したものを映像化したような作品。
普通の映画では見られない気持ち悪い絵面をたくさん見られることは間違いない。珍味!

結局、主人公たちがどんな成長をしたの
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華氏 119(2018年製作の映画)

3.5

トランプ政権が誕生した大統領選挙を中心に、アメリカの民主主義の危機を訴える。
報道映像や取材VTR、普通の素人のスマホ動画などをコラージュした映像に、マイケル・ムーア自身のナレーションが重ねられた映像
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.7

新井英樹作品の映画化。
新井英樹は大好きな漫画家だが、食らっちゃうことが分かっているので、気楽に読めない漫画家第1位でもあり、未読作品もちらほら。この『愛しのアイリーン』もその一つ。
映画ならそこまで
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.0

昔の東映実録ヤクザシリーズをリスペクトしたマル暴もの。
暴力刑事を演じる役所広司はさすがのど迫力だが、生真面目な相棒を演じる松坂桃李も負けておらず、2人のアンサンブルが魅力的。
脇を固める役者もみんな
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青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.0

映像は良いけど、音楽と脚本がいまいち。

冒頭のマジックはキャラ描写として秀逸。一発で、腕はあるのにうだつの上がらないマジシャンだと伝わる。大泉洋、流石の芸達者ぶり。
この場面以外も、映像の質感が良い
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.3

子供の頃の私にとってエルトン・ジョンは不思議な存在だった。珍妙な格好をした中世的な小太りおじさん。なぜこの人がスーパースターなのか、疑問に思っていた。
この映画でその疑問への2つの答えに接したような気
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お!バカんす家族(2015年製作の映画)

4.0

えーやだー楽しいー。
ゲヘゲヘ笑えるおバカ映画なんだけど、家族を楽しませたいとか、結婚生活に疑問を感じるとか、兄としての威厳を損なわれているとかの気持ちの部分はけっこう切実で、ちょっと身につまされる。
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ヴィクトリー・ロード アクイナスの奇跡(2013年製作の映画)

2.0

原題「アンダードッグ」。高校の弱小アメフトチームが新コーチの下、快進撃を果たす。事実に基づいた作品。(アメフト映画のほとんどが事実に基づいている。)

主人公とヒロインの風貌や、好感の持てるチームメイ
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将軍様、あなたのために映画を撮ります(2016年製作の映画)

3.6

北朝鮮の子どもじみた国家体制のおぞましさと、創作者という人種の持つしたたかさ。
話は面白い。
でも、基本的に、限られた数名のインタビューから構成されていて、映像的な変化や面白みに乏しいのが残念。

犬猿(2017年製作の映画)

3.7

粗暴な兄と小心者の弟。優秀だが醜女の姉と頭空っぽだが美人の妹。
2組の兄弟姉妹の愛憎を描く。

姉妹のキャスティングが最高!
姉を演じたニッチェの人は、本当に優秀だけどコンプレックスが強く心に余裕がな
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スーパーサイズ・ミー: ホーリーチキン !(2017年製作の映画)

3.9

『スーパー・サイズ・ミー』のモーガン・スパーロックによるドキュメンタリー第2弾。
今度はファーストフード店を自ら開業する過程で、ファーストフード業界(特に養鶏業界)の虚飾を露わにしていく。

自ら店を
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アラジン(2019年製作の映画)

3.8

アラジン実写版。原作のアニメは幼少期に一番好きなディズニー作品だったので、思い入れ有り。

ともかく圧倒的な映像美。
ビッグスケールの街のセット、カラフルな衣装、インド映画を意識したゴージャスな群舞、
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

4.3

憎まれっ子世に憚る!

面白いけど、憎たらしいー。
「他人にどう思われようと手段を選ばず自分の目的に邁進する人間」に対する恐怖心を思い出させられる。
スケールは桁違いに小さくとも、レイ・クロックと同じ
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

3.5

夢を追うために友達と疎遠になる痛みに、どう向き合うか。
物語展開はちょっとご都合主義。
ラルフの失態は、心情的には理解できなくはないけど、あまりに軽率で応援しにくい。あと、合体クローンラルフの見た目は
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