Haileyさんの映画レビュー・感想・評価

Hailey

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

呼吸の浅くなる映画。特にトリニティのシーンとスピーチ中の幻覚が圧倒的だった。こんな気持ちになる映画は初めて見た。技術面では言わずもがな最高傑作。サウンドの閉塞感、危機感、不安、カオスの全て。答えなど存>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.1

東洋的な인연の概念について。
今世では誰かにとって去る人であり留まる人である。
詩的な表現が心地よく、悲しくないのに涙ぐんでしまう映画だった。

ラブリセット 30日後、離婚します(2023年製作の映画)

4.0

何も考えず見られるけど安っぽくないコメディでとても好み!カン・ハヌルは全力で面白いにも関わらずやはり顔が良いので相変わらず好感度しかない🥺チョン・ソミンも思いっきりのいい演技で息がぴったり。キラースマ>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

2時間半越えでなかなかの長さなので、結構体力は必要。終始轟音の圧倒的迫力はIMAX推奨の映像体験!
多様なテーマの詰め込まれた設定は難解だけど、とにかく音響と映像テクニックが最高なのでおすすめ。砂漠シ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.6

とにかく音響がすごい。物語の設定としてはまだまだ序章の雰囲気。

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.8

カラフルで表情豊か。曲中スペイン語がミックスされるのが素敵。Dos Oruguitasのシーンは心砕かれるけど曲は最高。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.8

表情の表現とアクセントが多様で個性が出ていてリアル。アニメーションの切り替えが奥行きを持たせていて、2次元の表現がむしろとても自由。音響と映像といいやっぱり映画館で見たかった!

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.3

アニメになって構図やカメラワーク、音響が加わって臨場感のある素晴らしい仕上がり。研磨の視点は息ができないほどリアルで引き込まれた。

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.6

移民だけではなくアイデンティティなど普遍的なテーマもあり、単純なようで学ぶことが多い。サウンド部門が特によかった!

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

音・光・質感・時間、その全てで寡黙な平山という人物を察する映画。
習慣を生きながら、流されるのではなく流れていく。野望や挫折のある刺激的な人生ではなく、人生の大半を占めるなんでもない繰り返しの毎日。人
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.2

イギリス俳優の豪華共演。
ティム・バートン版よりも71年版に近いミュージカル仕様で、ホリデームービーにはぴったり。

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

3.0

ロアルド・ダールの発想が70年代の技術で映像化。ミュージカル映画として楽しめる。

三姉妹(2020年製作の映画)

3.0

抱えきれなかった人生がこぼれ落ちる中に一抹の懐かしさが残る。思い切った回想シーンが静かに効いている。

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.0

民主主義への過程が苦しい。
政府、メディア、学生、警察、検察等々、あらゆる方向の思惑、視点から描かれる民主化運動。国民の団結の切実さは現在にも受け継がれている。
暴力的な演出が大袈裟でない点が歴史とし
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.4

権力と金を巡る思惑は性悪説そのもの。IMFの介入によって世界経済の有り様が剥き出しに。国家を創り上げる国民が国家に潰され沈んでいく。

一般市民の生活と、国家の動向、どちらにも焦点を当て非常に理解しや
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.3

彼の人生を第一の視点として世界を見ることで、なんとなく規律に従い生きる人間の人生の形が鮮明に映る。
整えられて波風立てずに生きようとした彼は、それが正とされるこの世界は「素晴らしい」のか。
役所広司の
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.1

暖かいではなく熱い愛。銭湯のお湯のような温かさはなんとも表現し難いけれど日本人の愛情表現にぴったりな表現に思えた。

誰も知らない(2004年製作の映画)

3.4

あまりにも早く大人になってしまった、ならざるを得なかった子どもたち。希望が微かに灯っては消えていく。
「普通」に暮らす子どもとの対比で突然、彼らの日常と世間との隔たりを感じる。
束の間の幸せを大切そう
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.0

1.37:1と2.39:1の棲み分けが色味含めわかりやすくて見やすかった。全てはエイリアンに持っていかれた。

プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

3.4

現代のようにスムーズすぎない映画的映画が大好き。ファッションもサントラも最高。

この時代の映画、ホテルの支配人いい仕事しがち😂

あしたの少女(2022年製作の映画)

3.8

다음 소희(次のソヒ)

実習生ソヒの人生から、組織の腐敗の奥の社会を見つめる。刑事ユジンの真っ直ぐな疑問は全て私たち第三者の代弁として爆発した。

コールセンターだけでなく、学校や教育庁、警察を含め
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マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

3.7

日帝時代の負の遺産は計り知れない。戦争で国だけでなく言葉や名前も奪われた人々。言語の尊さと儚さが切ない。もちろんフィクションとして見るものでも、歴史を知るきっかけとしては十二分に見応えがある。『イカゲ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

定番のド派手アクションが最高。

潜水艦のシーンはどうしてもTitanを思い出してしまったけれど...
昨今の戦争やAIの進化から派生する可能性の数々。デジタル化のリスク回避としてのアナログ化は最大の
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.8

総合失調症を軸に描かれるアダムの世界。
視覚的・聴覚的な病状の表現だけでも見る価値あり。

様々な人の様々な感情表現が繊細に、時に乱暴に表れて揺さぶられる。

普通なんて存在しないという綺麗事は抜きに
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ドリーム 狙え、人生逆転ゴール!(2023年製作の映画)

1.9

コメディにしては笑いが少なく、題材をそこまで掘り下げるわけでもなく、キャストの割にプロットが薄い印象だった。監督の過去作ネタ+キャスト多め。

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.2

製作陣の意図として強調されていると感じたのは、子供が武器を持ち、殺戮を楽しんでいる描写だった。南寄りというか、終始北が施しを受ける側という構図に韓国制作らしさを感じた。

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.1

前作のアイディアを活用した構成がとても面白い。前作より面白いかどうかというよりも、いまや生活の全てが詰まったデバイスという発想、そしてそれを駆使した人間関係の表現が秀逸。

空と風と星の詩人 尹東柱(ユンドンジュ)の生涯(2015年製作の映画)

3.5

もちろん映画として韓国側から見るメッセージが含まれるのは必然だけれど、それをふまえても、大東亜共栄圏、創氏改名等々、支配という人間の欲望と汚さ、抑圧に吐き気がした。

ぽつぽつと呟かれる詩が素晴らしく
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

2.9

発想と映像は素敵だけど、ロマンス展開としては切なさと怖さが紙一重😂あまり深く考えず見るのが吉。ふとしたセリフが詩的で余韻が残る。

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.8

カオス全部載せ。サイケデリックな演出がぶっ飛んでいるし、感動もののお手本みたいな設定や台詞なのに、感情を振り回されっぱなし。びっくりな登場人物が多くて楽しかった。観客が童心に帰るような、どストレートな>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

2.9

チャニング・テイタムの無駄遣いがいい。
内容はアドベンチャーだけど展開はロマンスなのでちょっと困惑。Dudeの未完成感がめちゃくちゃ笑えた。

コロンバス(2017年製作の映画)

2.8

コゴナダ監督の雰囲気としてAfterYangと、とても似ている。フィルターや音楽が流れを作るのではなくて、完全に対話。コンテンポラリーダンス的な難解さも感じた。

別れる決心(2022年製作の映画)

3.8

奇妙で映画的映画。韓国映画というよりアジア映画。深みのある色合いに、リアリティよりも心理描写に振り切った撮影技法。エンタメとしてもストーリー展開が面白い。主演2人の独特な雰囲気が魅力的で、音楽の引力が>>続きを読む

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