Aさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.6

なかなか不気味で気持ち悪い映画。

家庭以前に各々色んな事情を抱えていて、それを打ち明けることに成功した人と失敗した人。(失敗の代償が尋常じゃないけど)

私の生まれた年に公開された映画ということで感
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HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.7

見栄と自信はハマったら抜け出しにくい。
ブレイキング・バッドみたいに、お薬を取引して儲けて、結局周りが見えなくなる。気づいた時にはもう遅い。

ティモシーが演じた少年は絶望から名声への這い上がりが異常
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.5

ん〜何度か学生の独特な雰囲気を醸す映画は観てきたけど、これはあまり深くまでは刺さらなかったな。

ただ、アメリカってホームカミング、プロム、スリープオーバーなどなど同年代で集うイベントがたくさんあるか
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.2

ウェスアンダーソンの映画はもうひたすら至福。それに尽きる。彼と同じ時代に生きて、更新を見届けられる幸せったら。

彼の映画は場面がサラッとではなくきちんと切り替わって、映画の中にいくつもの、全く別の物
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

こういうブラックコメディ大好きだ〜〜!

ジョナヒルの鬱陶しさが何とも絶妙だったな。
無知って本当に怖いのね。政府を皮肉って、人を皮肉って(一部これは大丈夫なのかなって表現があったのでそれ以外のもので
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Melanie Martinez: K-12(2019年製作の映画)

4.1

"Having a larger capacity to feel and express emotions are one of the many qualities that make us su>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.1

「考えつきそうで誰も生み出せていなかった」ものこそが最も革新的。構成にとにかく圧巻。

普通、チャット画面のシーンって本人の表情と交互に映すのが一般的だけれど、この映画の肝の1つである“mom wou
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

4.0

ここで描かれた反抗期は「分かる」反抗。
自分より明らかにスペックの違う兄弟に対する不満や、大切な友人に裏切られた時の行き場のない気持ち。お父さんが生きていたらきっと今より自分を好きになれていたであろう
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Summer of 85(2020年製作の映画)

4.1

1年ぶりの映画館。
フランス映画こそ、より映画館で観るべきだと確信。

画の美しさ、音楽の洗練さ、場面展開の速さ、ぶっ飛び具合(女装のシーンなど)、、これでこそフランス映画という感じ。

ストーリー的
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

感情の行ったり来たりがすごい。
怒ったと思ったらハグをして、ハグをしたと思ったらまたムスッとして。
でもそれが思春期で、青春期なんだと振り返って思った。

A24の映画は忘れかけてたけど確かにあった学
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.8

ひんやりとする恐怖はあったけど、不思議な気持ちの方が大きかった。

一体エイミーは何がしたかったのだろう。

浮気されて、はっ倒されて、自分的にすごく人生めちゃめちゃにされた人だったにも関わらず結局戻
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.6

映画は非現実を最も現実みたく映し出せる媒体だと思う。映画でくらい、非現実を堪能したい。

側から見たら理解できないと思われそうな世界線でも、その中は奥深く、静かで、誰にも邪魔できないような愛があった。
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.2

すごく美しい愛と、すごく悲しい現実。

留学中、2人の男性が手を繋いでバスに乗ってきたことがあった。紛れもない愛を纏っていて本当に素敵だったのを今でも覚えてる。でも私のこういう感情も、もしかしたら差別
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.1

ひたすら音と映像が洗練された映画。
思春期に経験しやすい「ワルさへの憧れ」。必ずしも彼らの行動や言動に共感できたり寄り添えるわけでは無かったし、きっとこれからもそうでは無いけど、でも根は良いヤツの期待
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.2

観終わった直後、全身の力がスッと抜けた。
フランス映画は急な場面転換や哲学的すぎて分かりづらい言葉が多くてなかなか馴染めなかったけれど、この映画は五感に入り込んでくる感じ。匂いまで伝わってきそうだった
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.5

夏をテーマとしたフランス映画が観たい気分になって観賞。

多感な時期の少年2人が様々なことに感性、感覚を張り巡らせて夏を過ごす話。
特に大きい何かが起こるわけでもない。ただ楽しいことして、年相応の願望
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.8

貧困と教育の話はよくあるけど、これは夢の国の裏側で起きている現実。より辛いものがある。

貧困と教育には2種類あって、親がどんなにめちゃくちゃでもそれを反動にして偉大になるパターンと、親に似てしまうパ
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

誰もが経験したことがあるかもしれない余所者のような気持ちを忠実に可視化した作品。

私にも当てはまるところが多々あって鏡を見ているようだった。
注目を浴びたくないから静かにしていたら逆に目立って恥をか
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.9

化粧品や香水などでよく知られているTom Fordの作品。まさか彼が映画監督までこなしているとは。思い返せばずっと「赤」を基調としていて(彼女のオフィス、芸術作品、いわば血も)、その他の衣装なども印象>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

最高に頭がおかしくて清々しい。「自分より遊んでるのに何で良い学校へ行けるんだろう」っていう学生ならではの悔しさやもどかしさが上手く描写されていた。

本当だったらもっと深く掘れるところ(ピザ屋の店員さ
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インセプション(2010年製作の映画)

4.6

どういう脳だったらこんな作品が思いつくんだろう。彼の作品は複雑で精巧で、でも常に「愛」が隣り合わせ。
観終わったあとの興奮した気持ちと複雑な気持ちを上手く言葉にできない。この感じが彼の作品にはいつもあ
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.1

名作家Francis Scott Fitzgeraldの作品。
彼自身Zeldaという比類なき美女と結婚したものの遊びが激しい夫婦として有名になり、飲酒量は膨大で、最終的には世界恐慌と共に妻が情緒不安
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