arichiruさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.0

1968年にこれは凄い。それまでの誰かの作品をなぞって、修正して、混ぜただけで、こんなものは作れない。一口に映画といっても、やはり別物級だと感じる。

不思議と感動したのは、最初の猿が出てくるまでの夜
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

3.6

知らないはずが、なぜか知っている心の風景たち。自分の中学生くらいの頃も、こんな感じのガキだった。

しかし、こんなのをよく大人が撮れるなあと感心。「聴こえなくなったモスキート音」のように、若かれし頃の
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.8

彼は宇宙で何を観たのだろうか。裏切りこそしたが、誰も殺さなかったビンセント。

シンプルで、とてつもなく静かな映画だった。音楽も沁みた。

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

2.9

個人的には何の学びもないけれど、なきゃいけない作品だとは思う。さすが凄いものを作ってくれた感。人間をすごく率直に観てる。

趣味の良い映画ではないけど、こういうベクトルがあって初めて拓ける次元があるは
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

3.3

統制された世界観と圧倒的な語彙力で、ファンタジー図鑑を上書きしてしまった。

勧善懲悪モノなので最後は全部同じになるんでしょうが、飽きさせない展開で最後まで引きつけてくれて面白かった!

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.5

メンターであるランチョーの闇や裏の部分がもっと描かれていれば、なお良かった気もする。破天荒で一直線なんだけど、うまくいくのは、知的や金銭的に恵まれてるからこそ。

きっとうまくいくっていうポリシーに至
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インセプション(2010年製作の映画)

4.0

ノックアウト。

DVD特典映像に出てくるノーランのアイデアメモを、もっとよく見せて欲しかった。どうやってこんなモノを生み出したのか、そこを知りたい。

しあわせのパン(2011年製作の映画)

3.0

ちょっと作った感あるけど、やりたいことは伝わってきた。優しいパンの香りとともに。

大泉洋は消化不良かな?笑

かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.4

暮らしの手帖を映画として見たような気分。フィンランドの空気がそうさせてくれるのでしょうか。

全編通じて、風通しが良くて気持ちがよかった。サチエが投げかけて、ミドリが戸惑いながら受け取って、マサコが締
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.9

個人的に主演は杉咲花。感動は、ほとんど彼女の顔のシーンだった。それを裏付ける、支えるようにして宮沢りえがいる。

いい歳した自分が、無償の愛など語る資格のないことを、ふと恥じた。改めて、愛の定義を教え
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博士の愛した数式(2005年製作の映画)

3.7

哀しくもない、何の変哲も無いシーンで、ふと涙した。

これが、目に見えない真実のせいでしょうか。

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.3

理論も、愛の形も、美しかった。数学者の挫折と再生の「寓話」。

無償の愛ももちろんですが、やはり彼自身の真の天才性と数学への情熱が、再生のキーになっている気がします。奇跡を信じるに値する彼だからこそ、
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ハンニバル(2001年製作の映画)

2.6

ホラー映画調になってしまっていて、個人的にはちょっと期待外れ。
博士の変態度にもそれほどスリルを感じなかった。前作には神秘性があったけど、今作ではむしろ親しみすら感じてしまった。見慣れてしまうという意
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.5

堤真一主演、松雪泰子助演の別物映画として感動。人生に絶望した中年男の幸薄女への片想い。完璧に隠したはずの無償の愛。

福山と柴崎が脇役。独りよがりな見方ですが、そもそもガリレオの設定自体が不必要な気す
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.8

恥ずかしながら原作を知らずに鑑賞。あくまで創作だそうですが、そもそもジレンマを持つ重く難しいテーマでした。

信仰を持たない自分のような「幸せな」人間にとっては、改めて信仰や救いという概念に気付かされ
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いまを生きる(1989年製作の映画)

3.7

今の人生を生きるか、後の人生を生きるか。どっちを取れとも言えない難しいテーマ。

青春といえば聞こえがいいけど、若さに本当の自由を吹き込むことの危険さも、同時に痛感させられました。僕にとっては、どちら
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

3.8

DVDで鑑賞。あくまでシリーズとは別物として期待してましたが、素直に面白かった。

個人的には123があまりに残念だったこともあり、生みの親を離れた方が作品が生き生きする可能性もあるのかなと勝手に解釈
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.4

作り手のSW愛が伝わってきました。ファンが欲しかったものを提供してくれた、減点のしようがない作品。

正直、構成ではやはり旧3部作の焼き直し感は否めないかも。よい意味でも悪い意味でも、昔の作品をなぞっ
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悪人(2010年製作の映画)

3.7

日本版レミゼラブルとでも言うのか。
現代的要素がちらほら見られたけど、テーマはかなり古典的なものに見えた。

どうしようもない孤独、どん詰まりの現実に共感しつつも、生に対する不器用さに苛立ったり。
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メメント(2000年製作の映画)

3.9

緻密に構築されたミステリー。知らない監督だったけど、これを作るのは簡単じゃない。凄いなと。

頭を使う映画なので、あまり後味は良くないし、一般受けもしないだろうけど、知的興奮を得たいタイプは感銘を受け
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

2.9

評判通り、答え合わせで2回目も観ました笑 その意味でDVDは便利。
でもまあ2回観れば十分かな、という映画。

この作品に限らないけど、時々、ディカプリオの映画を無性に観たくなる。何故だろう。

PicNic(1996年製作の映画)

3.4

昔の岩井俊二、昔の浅野忠信、昔のchara。あまり変わってないな。

良い意味で色褪せてみえる若々しい作品。初めて見るのに懐かしいような、初めてじゃないはずなのに新鮮な。

岩井俊二の変態的(天才的)
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

タイラーダーデンに啓発されたい時に見る。芸術作品というより、自己啓発本。自分のリセットに。

趣味のいい映画ではないので、人前では好きな映画には挙げない。だが好きだ。

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

3.9

しつこくない、アメリカンな家族愛。静かなのに心打たれる、素晴らしいバランス感覚。

高校生の頃に何度も見たせいか、ずっと印象に残ってる映画。当時、窮屈な田舎で悶々と過ごしていた自分とこの主人公らを、重
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

押し付けのない、柔らかい映画で良かった。

絵本を読み終わった気分。

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.2

海よりは浅かったかなあ。

若干、お説教くさかったかも。セリフがいちいち深くなきゃいけない、ていうのを、少し窮屈に感じました。