ゆさんの映画レビュー・感想・評価

ゆ

映画(402)
ドラマ(0)
アニメ(0)

i ai(2022年製作の映画)

4.6

内省的なシーンや風景カットが綺麗だった。光が柔らかくて優しいと思った。
衝動的で恥ずかしくてカッコよくてキモくてエモくてそれな、イェなところもあってめっちゃ感情かき乱されて悔しいと思った。
鑑賞後の帰
>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.5

小明めっちゃ可愛くて生意気。おじさんたちが飲んでる蓋付きグラスのお茶が美味そうだった。
リトル・プレスリーの天使の歌声。
暴力シーン、日本刀、血みどろ、怒声、活気があって登場人物みんなに生活の奥行きを
>>続きを読む

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.2

小さなヤンヤンのつぶらな瞳は監視カメラのように真っ直ぐ世界を映し出す。昔の恋人と青春のやり直し熱海旅館。何度やり直しても結果は同じだった。どれだけ大人になっても、会っていると子供に戻ってしまう相手。タ>>続きを読む

大切なのは愛すること(1975年製作の映画)

4.0

能面とピエロ
鎧兜と西洋騎士

パンツを奪えても原則は奪えない

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

前半の、トリニティ実験までの疾走感と戦後の密室の閉塞感の長さ。
閉塞感の長さが居心地悪くて扁平で、現実みたいだった。
アインシュタインとの会話。
長くて複雑で色んな表情を持った作品だった。

愛していると伝えて(1977年製作の映画)

5.0

ずっと閉塞感あって苦しくて本当に辛い映画だったのにラストシーンが美しすぎて…本当に衝撃で感動して、、、、、、
あの一瞬に永遠に閉じ込められれば良いのにって思った

夢二 4Kデジタル完全修復版(1991年製作の映画)

4.2

グロテスクで卑猥な景色と、何人も分裂した自分に苦しめられる。
創作の苦しみが全面に伝わってくる。

ブルーイマジン(2024年製作の映画)

5.0

深くて重いテーマが軸となっていて決して軽い気持ちで楽しめる作品ではありません。
主人公の靄がかったブルーな気持ちが映画全体を覆っています。

たった1シーンだけ主人公の着ているお洋服がとても可愛くて印
>>続きを読む

東京流れ者(1966年製作の映画)

4.3

鮮やかでとにかくカッコよくて洒落てた。不死鳥のテツ

北の橋(1981年製作の映画)

4.8

白毛の馬と黒毛の馬と善と悪
すごろくの墓は振り出しに戻る
火を噴く竜の滑り台と格闘
寒そうで心許ない余所者同士
路上駐車の車で眠る

現実なんて恐怖政治と同じよ

ジャガーの眼(1965年製作の映画)

5.0

暴力シーンがわかりやすく平和で、コミカルでおしゃれですっごいチャーミングな映画だった。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.8

評判の期待を裏切らない面白い作品だった。物語の成り立ちがしっかりしていてちゃんと怖い。戦争の悲劇、目を背けたくなるような描写もあって絵のタッチや動きもシンプルで無駄がなく、丁寧に作り込まれた世界に安心>>続きを読む

パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

4.0

3人の女の子の人生がパリの舞台美術制作倉庫を中心に交差する。
疾走感、軽やかなダンス、親密な会話と孤独な自室。都会の光と影が淡々とリズミカルに描写されている。
ファッション、インテリアが本当にオシャレ
>>続きを読む

彼女たちの舞台(1988年製作の映画)

4.5

ルームシェアする女の子たちのドタバタの一瞬一瞬が眩しくて鮮やかでかけがえのないものだった。
夜を共有する人がいることの心強さ。
アンナは寝てる時もネックレスと指輪をつけているし、クロードは満月の夜は眠
>>続きを読む

地に堕ちた愛(1984年製作の映画)

4.4

割れた翼、キューピットの埋葬
起きてる時に悪夢を見たくない
ジェーン・バーキンの宝石のような瞳と、全身バネのように飛び跳ねる少年のようなジェラルディン・チャップリンがすごく魅力的で画面に釘付けになった
>>続きを読む

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.8

どう抗っても刑務所にぶち込まれる主人公。運命の出会い、深夜の百貨店でローラースケート、逃避行、ダンス、何があっても笑っていれば大丈夫なのかもと思える心強い作品だった。

チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

4.4

雪の中空腹で人間が鶏に見えるシーン、鶏の形態模写が最高だった。
人生にとって何が幸せなのか?変わってゆく主人公のステージと処遇、地獄、天国のような境遇でも心の中が暖かいのが一番良いと思った。

チャップリンの給料日(1922年製作の映画)

4.5

衣服を使った小ネタが沢山ありとてもオシャレだった。労働者の悲哀が軽やかで深かった。チャップリンの動きや表情、シルエットに服装どれもチャーミングで楽しい短編だった。

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.6

ルールではなく心に従うこと。
家族を想うこと。
一歩足を踏み出すたびに舞い上がる黄金の花びらは自分の命に沢山の先祖のバトンが繋がれていることを祝福していた。

ホワイト・マテリアル(2009年製作の映画)

5.0

すごい作品だった…
淡々と着実に破滅に向かっていく。人間の本質や狂気が鮮やかな演出によって過激に剥き出しになっていく。怖かった。怖くて目が離せなかった。あっという間に終わった。

金曜日の夜(2002年製作の映画)

4.0

視点が近くて五感の全てが過剰に沁みた。
ホテルの管理人やピザ屋さんにいた男女などモブの人たちのキャラクターがやたら魅力的ですごく印象に残った。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

アトラクションみたいな疾走感でドキドキした。ストーリーもわかりやすくて新規でも楽しめた。
演出や小道具、キャラクターなど表面的なところが精巧かつ緻密に構成されていて楽しく素晴らしい娯楽映画だと思った。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.7

表情、感情表現や鳥の表現が緻密で豊かな世界だった。
悪意のない世界と、友達を作りたいと思った。

ショコラ(1988年製作の映画)

4.1

1950年代カメルーンにあるフランス行政官一家の内と外を行き来する使用人がもたらす揺れる境目。
ワープしてきたみたいな上品な建物はギリギリのバランスで保たれていた。水汲みシャワーと発電機の音とハイエナ
>>続きを読む

こわれゆく女(1974年製作の映画)

4.0

朝帰りの労働者、大量のスパゲティを茹でる湯気、長テーブルを囲み盛り盛り食べる歌うの祭り。
壊れてるけど陽気ですごく楽しそうだった。メイベルはそこまで壊れてないしニックの方がやばいし子供達は少し可哀想だ
>>続きを読む

チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

4.8

社会から排除され、余所者扱いされるような人や場所にのみ存在する崇高な光。
世間から嘲笑されようが、自分の良いと思うものを作る努力を貫く強さ。そして自分の作り上げたものに誰がなんと言おうと自信を持ってい
>>続きを読む

ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

4.5

登場人物全員奇天烈でハチャメチャだけどその原動力は相手を思いやる気持ちだったりその場を楽しくさせることなんじゃないかなと思うとみんな可愛いなと、暖かく優しい気持ちになった。
途中で3回入る妄想シーン?
>>続きを読む

オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

4.2

降霊術のシーンの全てが好みだった。
映画を観ているのに映画から語りかけられているような不思議な感覚になった。

フェイシズ(1968年製作の映画)

3.8

社交場での、見栄や意地が固まってハリボテの笑い仮面になっていた。けたたましい笑い声は機械のように虚しくて狂気的だった。こんな風にさせられている裸の王様たちは何のために気を張って生きているのだろう…
>>続きを読む

アメリカの影(1959年製作の映画)

4.8

美術館の彫刻を観るシーンが好きだった。美術館とか有名な作品であるとか意味とか関係なく率直に気楽に目の前のものの感想や意見を言い合える関係性が軽やかで眩しいなと思った。
人種の違いや文化的な思い込みにつ
>>続きを読む

>|