ゆさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ゆ

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落下の王国(2006年製作の映画)

3.6

即興おとぎばなしと現実が混ざり合って、非現実へと落ちていく。
圧倒的なロケーションとこだわりにこだわり抜かれた映像と衣装が素晴らしかった。

劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編] 君の列車は生存戦略(2022年製作の映画)

4.6

果てしない図書館
探してる本は見つからない。

「カエルくん地球を救う」は村上春樹の短編集“神の子供はみな踊る”の中の1つの作品。可愛らしい見た目のちっぽけにみえる存在、かえるくんが地球の運命をにぎっ
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自由の幻想(1974年製作の映画)

4.3

最初からトップスピードで繰り広げられる超現実世界。一貫した濃度で周到かつ精緻なつくり込み。イメージと思想のブリコラージュ。洒脱。
途中少し寝たから夢だったのかもしれない。
ブラームスのラプソディーはフ
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生きる(1952年製作の映画)

5.0

「小林さん」を食べながら話しかけられたミイラは誕生日を迎えて生きる。
楽しくて切実で味わい深い最高の作品でした。

いのち見つめて 高次脳機能障害と現代社会(2022年製作の映画)

4.6

病気や事故などで脳に機能障害の後遺症を持った人とその周りを取り巻く人間社会を丁寧に映し出したドキュメンタリー。
人を思いやったり、感情が昂った時に理性で自制したりする高次の脳を司る機能がうまく働かない
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HERO(2002年製作の映画)

4.4

武術も書も、腕力と忍耐力が大切。群衆と広大な景色、ダンスのような決闘、無重力に舞う袖と裾、何もかもにこだわりが詰め込まれていて凄かった。

小間使の日記(1963年製作の映画)

3.8

白黒なのに豪華絢爛鮮やかに光り輝く調度品と、都会からやってきた色気のある小間使い。規則正しく怠惰な日常。真実より信頼。腐敗しても崩壊しても日常。予想つかない展開でポカンとしたまま映画が終わったのでしば>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.6

妄想の深淵

夢と現実と日常と非日常、自己と他者、正常と異常、あらゆる境目が曖昧で聞こえる音や見える詩が変なバランスで頭に染みた。


映画の中の人は東京に行きたがっていたけれど、自分は南に行ってベン
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アネット(2021年製作の映画)

5.0

全部の感情詰め込んだテーマパークの中の喫煙所みたいな作品。アネット怖い。アネット面白い。アネット凄かった。好きだったので友達にも知らない人にも勧めようと思う。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

小説から飛び出し、形が作られる過程で作り手の思惑を超えて交差しているように感じた。超物語。ありがとう。濱口監督初観賞。他の作品も観なければ、と思った。

DEATH DAYS(2021年製作の映画)

4.6

出演者の生がギュッと凝縮されて映っていた。まな板の上の鮮魚のようにみんなの素材が光っていた。人生という箱の中で繰り広げられるあらゆる場面が鮮やかにテンポ良く展開されていた。作品が終わってもデスデイズ(>>続きを読む

ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

5.0

トワイライトの少し暗くて青い空と点きはじめたばかりのオレンジの街灯のようなみんなが帰路に着くオレンジとか夜通し飲んで朝自転車で帰る時空が少し白く明るくなってきて街灯が消えた瞬間を目撃した時のようなつま>>続きを読む

HOMESTAY(2022年製作の映画)

4.5

デートとか記念祭とか
楽しみな何かのために準備する時間
主人公の高揚する気持ちが軽やかな編集や音楽で作品の中に楽しく詰め込まれていた。
中学、高校の時に感じた気持ちが瑞々しく思い出された。

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

4.4

頭が良くてシュッとした身なりの若者たちのまわりに終始まとわりつく重くねっとりとした暗さ。

〝文明の行き着く先は?ーみんなバカになる。〟

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.3

時間が長い作品だが、物語が動き出し加速する展開が素晴らしかった。
前半の暗く抑圧的な辛さが長い分後半の転がり方が痛快だった。
閉鎖的な世界に差し込まれる石や本、学問などのキーワードがキラキラしていた。
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

5.0

素晴らしい作品。
クラプキ巡査にどうしたらいいかと、若者がダンスするシーンは胸がぎゅっとした。

物語のキーとなるドラッグストアの名前であるドクはバックトゥザ・フューチャーを連想したけど関係あるのかな
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ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

5.0

視覚効果、衣装、美術、キャスティング、予告映像の時点で素晴らしかったが、作品では役者の魂の煌めきが映像の中に納められた玉手箱のようだった。
原作ファンだけれど、CLAMP先生と蜷川先生の見事な融合で相
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めまい(1958年製作の映画)

5.0

素晴らしく美しい絵画のような映画だった。ずっと螺旋階段をぐるぐる回ってるみたいな幸せな悪夢。

火垂るの墓(1988年製作の映画)

4.8

節子の動きがいちいち愛おしくてすごく悲しい。
中盤、節子は小さな殺生をする。あどけない笑い声。
宝物みたいな飴玉が入っていた缶は見知らぬ誰かの指を傷つける。

大量に溢れる涙のように澄んでて重くて美し
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カーズ(2006年製作の映画)

4.8

先を急ぐより道中を楽むこと。
本当にリッチなこと、ものって何なのか。
とっても大切な気持ち思い出せる素敵な物語だった。

Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち(2011年製作の映画)

4.1

一瞬ピナ本人が登場し、踊るシーン。
なんと慈悲深い、崇高な舞なのか。
体の要素の全てが、指の先の空気までもが、全部踊りのための存在だった。

吸血鬼(1932年製作の映画)

4.0

カメラの動きと人の動きと部屋の区切りなどを多重に組み合わせた立体的な視覚表現。主体の切り替え。白黒だからこそグラフィカル。幻想的な演出などにうっとりした。ストーリーは、、ちょっと難しく理解は追いつかな>>続きを読む

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

5.0

温故知新!学び!かっこいい。開拓しようと試行錯誤してる感じ。気合いとか挑戦とか気概が詰まってる。先生ありがとうございます。

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

5.0

全てに全力の敬意を感じる。この世界の創造主、すごく優しい。

ドキュモントゥール(1981年製作の映画)

3.7

ドキュモントゥールは造語。
ドキュメンタリー→事実の記録
モントゥール→ウソつき

マチュードゥミの言動が詩的で切実で可愛らしくて、途方もないようなやるせないような気持ちになった。

楽しいよね、悲し
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.9

素晴らしさに武者震い止まりません!!
技術者、アーティスト、スポンサー、田舎、東京、神話、未来!!色々な要素が美しく交わりながら戦っている広大で重大な聖域でした。
IMAXで是非!!!

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.0

どうすれば良い?
あなたが決めて行くんだよ。

戦う女の映画を女達が作ってる。気概に溢れていた。
若い精神と希望、オープニングが個人的に鳥肌だった。
配給はディズニー。ディズニーはこのご時世動画配信に
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ブラックパンサーズ(1968年製作の映画)

4.6

アメリカの黒人たちを主とした有色人種や被差別民族達で構成された、抵抗と闘争の運動をする団体“ブラックパンサー党”。68年に起こった彼らのデモ集会を捉えたドキュメンタリー映画。
軍隊色の強いイカツイファ
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タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

4.5

山手線沿線、電車の発車時の軽やかなメロディーが壊れたテープレコーダーみたいに定期的に鳴り響く部屋。
社会の中のある分野に特化した人達の人生の縮図をコミカルに風刺した舞台のような映画。
作者の“感情を刺
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蒲田前奏曲(2020年製作の映画)

4.9

隙が無さすぎかっこよすぎ面白すぎ大好きな映画たちありがとう

映画館で観られて良かった!

ただ、渡辺紘文監督だけはこの企画を喰っちゃってて、ぶっとびすぎて、全体のまとまりが欠けてしまっていた。個々の
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海辺の金魚(2021年製作の映画)

3.6

作ってる人たちの、いい感じに作ろうという意図は成功していた。
優等生による最短距離の映画。個人的にはもう一癖ほしかった。

たまに挟まれる手ブレブレの撮影は普通に見づらかった。
たこ焼き食べたくなった
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

5.0

すげーいい。全部いい。つーか悪いところがない。完璧。

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

3.4

しめっぽいお話だけれど、
圧倒的に桜良ちゃんが可愛らしい

ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

4.8

隙がなくて好き
綺麗な映画だった

知ってる人結構関わってて悔しい!

ソワレ(2020年製作の映画)

4.0

痛みが脳に直で侵入してくる感じ。

繊細なテーマなのに演出が過剰な感じの箇所が多々あった。

綺麗だった。