ゴシックでいてスタイリッシュな新生「バットマン」
「ゴシック映画だ」とあえて断言したい。
マット・リーブス版のバットマンは、作中ゴシックな建物やシンボルが溢れている。
バットマンが駆け回るゴッサムシ>>続きを読む
不思議な感覚の映画だった。
孤独と感傷にあふれている。
それが悪くなく思われるのは、見ている我々も孤独で感傷的な人間だからである。
村上春樹の小説の特徴をなぞらえたかのように、無時代的・都会的な雰囲気>>続きを読む
まずもって、今までネタバレを回避して、最大限におもしろい状態で鑑賞する機会をくれたモラルの高いファンの方々に感謝。
謝肉祭のような映画で楽しさが詰まってる。
mcuシリーズでもある訳だけど、そちらへの>>続きを読む
ポルノ風のホラー映画かと思いきや、ホラー風のポルノ映画だった。
登場する女の子はおっぱいを出しまくり、その麗しい中心部にはボカシという名の鉄壁のフィールドが張られる。
ストーリー:新婚ホヤホヤの若>>続きを読む
謎めいた映画で、頭で理解するよりも感情で理解するタイプの映画だと思う。エモーショナルな衝撃を受ければ受けるほどよいのだ。
戦時中の捕虜収容所を舞台に、西洋と日本の衝突を描いている。名誉の死をどう考え>>続きを読む
なんと濃密な168分だったろうか。
南北戦争直後ぐらいの雪に閉ざされた山荘を舞台にした密室劇で、監督はクエンティン・タランティーノ。
賞金稼ぎ、賞金首の女、元南軍の将軍、元北軍の兵士、保安官、馬丁、>>続きを読む
女子高生と入れ替わる作品は数あれど、入れ替わりの相手が殺人鬼というのは世界広しといえどもこの映画が初なのではないだろうか。
もはやその設定の時点勝利していて、九割型面白くなることは決まっている。その>>続きを読む
人間とヴァンパイアとゾンビが共存する街に宇宙人が攻め込んでくるストーリーと聞いて、なんて面白そうなんだと再生ボタンをオンにする。濃厚なファンタジー/SFの作風にに期待していたらこれがすごいおバカ映画。>>続きを読む
青春バトル歌劇アニメの映画化。
舞台にアニメにゲームにとたくさんの歴史を積み重ねてきた当シリーズだけれど、映画を見るにあたっては予備知識不要。前作は必ずしも見る必要はない。
あったらあっただけ面白く>>続きを読む
映画で考える日本人の自殺。
主人公は恋人の自殺をきっかけに、先祖の日誌に記述されていた様々なことを思い出す。それは、日本人がいかに自殺と隣接した生活を送っていたかを示す内容であった。映画はオムニバス>>続きを読む
仮想現実世界をテーマにした作品で、奇しくもマトリックス(1999)と同じ公開年(あるいは製作年)である。
内容もマトリックスと同じくいかに現実が危ういものかを描いているが、マトリックスのようなSFバト>>続きを読む
クロエ・ジャオ監督の画作りは豊潤にして美麗だ。
朝焼け、夕暮れ、夜明け、ビル街、夜景、ネオンなどなど、まるでカメラに映るものすべてを祝福しているかのような作風に、画面を見ているだけで目が幸せになる。>>続きを読む
カルト映画。
世の中にカルト映画は星の数ほどあれど、これほどその言葉が似合う映画も他にあるまい。
ホラーを核に据えながら、実験的な映像技法が目まぐるしく展開する。オーバーラップ、はめ込み合成、早送り>>続きを読む
ブロマンス(英語: Bromance)とは、2人もしくはそれ以上の人数の男性同士の近しい関係のこと。性的な関わりはないものの、ホモソーシャルな親密さの一種とされる[1]
以上、ウィキペディアより引用>>続きを読む
「スパイダーマン2」「アナ雪2」……。優れた続編は枚挙にいとまがない。
「ドント・ブリーズ2」も前作とはまた違った切り口で「1」のファンをノックダウンする。
目が見えないハンデなど物ともせず、いや目が>>続きを読む
舞台は戦国時代。
主人公は武田信玄亡き後、幼い世継ぎが成長する三年後まで信玄の影武者を務めることになった男。
男は下賤の出で、盗みを働いて逃げようとする不逞の輩だが、信玄にこれ以上ないほどの生き写し(>>続きを読む
すべての、庵野秀明チルドレンにありがとう。
これは感想文ではない。いわば感慨文である。これから最期までひたすら感慨を書き連ねていく。
『エヴァ』は今度こそ本当の本当に終わってしまった。
庵野秀明の>>続きを読む
本作が持つ危険性は、多くの識者によって指摘されている。
鑑賞にあたっては、以下の注意点によく目を通されたい。
・言語障害
「ホァーッ」「アターッ」「アチョオオオオ!」など、奇声を発するようになる。見>>続きを読む
バイオレンスホラーが照射する貧困問題
子供をさらうというネット初のホラ話・スレンダーマンに着想を得たと思しき本作。
監督は、容赦なく、痛々しく、生々しく、悪夢じみたバイオレンスシーンを撮るとこで有>>続きを読む
ぬるっとしたCGの体毛が気持ち悪いミュージカルの名作
一見すると、ボディペインティング男女が全裸で戯れているようにしか見えない。よく見てみると、CGで描かれた体毛がまばらに生えているように見える。も>>続きを読む
飲み会ムービー
清水崇は悪い夢のようなイメージ作りに長けたフィルムメーカーである。本作でも、ゾッと鳥肌が立ち、悲鳴を上げたくなるような怪奇映像が満載だ。特に「飛び降り」「公衆電話」のシーンは怪奇さ・>>続きを読む
老境に達してもジャッキーチェンはかっこいいぞ!
いわゆる、「舐めてた相手が殺人マシーンでした映画」に類する作品。
イギリスは北アイルランドのテロ組織による爆破テロで、最愛の娘を失ったジャッキーが復>>続きを読む
映画で学ぶ現代ヤクザのいろは
「仁義なき戦い」といえば、ヤクザ映画の代名詞であり、「チャララ―♪」のテーマソングはバラエティー番組などで多用されているので、日本人なら誰も知っていると言っても言い過ぎ>>続きを読む
ドッペルゲンガーの恐怖を描いた作品
幼少の頃、遊園地のミラーハウスで自分と同じ人間に会った主人公の女性。そのことは恐怖の記憶となって心の奥底に染み付いていた。
現在は夫と二人の子宝に恵まれ、家族四>>続きを読む
殺人鬼に殺される一日をループしてしまうビッチ女子大生が、ループから逃れようとあがくストーリー。
主人公の女子大生・ツリーはそうとうビッチ女である。
イケてるグループに入っていて、他の学生を見下し、単>>続きを読む
19世紀の描写も見事な、"理想家"たちの青春映画
なぜいま、マルクス=エンゲルスなのか。
冷戦時代はとうに終わりを告げた。
資本主義国が生き残り、ソビエトは解体、中国は実質的に資本主義国と化した。共>>続きを読む
どこまで実話かわからないが、「KKKに入団した黒人」という悪い冗談みたいなコンセプトのブラックコメディ映画で、監督はスパイク・リー。
時は70年代で、いまよりも人種間差別が激しかったとされる時代。人>>続きを読む
チープさを補ってあまりある設定の勝利。
設定で九割型面白さが確定している映画である。
それなりに問題を抱えながらも仲良くすごしていた三組の家族。とある日に交通事故で愛娘を喪う。喪失感を埋めるため、う>>続きを読む
実は初見である。
「羊たちの沈黙」は名画として名高く、ホラーマニアじゃなくても映画ファンの大半が見ている。
が、カニバリズムに説明しようのない恐怖感を覚える僕にとっては心理的抵抗がどうしてもあった>>続きを読む
英雄かそれとも犯罪者なのか、最期まで目が離せない
ポスターのキービジュアルを見てみると、中央にいるのは大勢のマスコミに囲まれてフラッシュを浴びる三人の人物。
主人公であるリチャード・ジュエル(白人の>>続きを読む
タランティーノからの60年代カルチャーへのラブレター。
ブラピとレオ様の二大スターがダブル主演することで大いに話題になった本作。
映画マニアで知られるタランティーノ監督の持ち味である“ごった煮”感が>>続きを読む
郊外の一軒家という閉鎖空間で繰り広げられるサスペンス。
ヒロインはデトロイトの三人組窃盗団の一員。留守や深夜を狙って卑劣な空き巣を行う彼らだが、同情する余地はある。
ヒロインのロッキー(めちゃくちゃ>>続きを読む
ヒロインは60歳! 女性の「強さ」を描く2019年版。
スラッシャー映画の元祖と称される「ハロウィン」の第一作目、その40年後を描くという意欲作。不死身の殺人鬼=マイケル・マイヤーズことブギーマンが>>続きを読む
緊迫感あふれる宇宙ミッション、ニール・アームストロングの人間像に迫る
「宇宙開発モノ」の金字塔が新たに誕生した。
監督のデミアン・チャゼルは、「セッション」「ラ・ラ・ランド」と音楽をテーマにした作品>>続きを読む
マフィアとして生きた男=フランク・シーラン一代記。
アイリッシュマン=アイルランドの男とは、主人公フランクのことで、実在の人物らしい。「アイリッシュマン」であることが、彼のアイデンティのよりどころで>>続きを読む
ディズニーによるインターネット賛歌。
前作はゲーム賛歌だった。制作会社の異なるゲームの人気キャラが大集合していて、ここまでゲームに対する愛情を表明できるなんて、アメリカのクリエイターはすごいなあ! >>続きを読む