arisakkさんの映画レビュー・感想・評価

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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.3

結局どれも本物。
矛盾が生じたって全部別物なんだから仕方ない。

ウイークエンド(1967年製作の映画)

3.7

ゴダールの作品を見終わった直後に、「あー、面白かった」なんてなることはほとんどなくて、自分の教養のなさを恨んで悲しくなることが大半。
引用箇所や歴史を調べて、それぞれのセリフの意味を理解していったとし
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パッション(1982年製作の映画)

4.0

小説や音楽、そしても映画も、美術館に飾られた絵画を見るように鑑賞するべきだ。消費者は何でも生産者の責任にしたがるが、それは消費者と生産者のどちらの質も下げる最低の行い。労働が愛と似ているように、芸術も>>続きを読む

悲しみよこんにちは(1957年製作の映画)

4.4

ストーリー至上主義ではわからない面白さ。映像もセリフも、壁にかかる絵画でさえも無駄がないものが良い。ストイックに聞こえても、そう感じる映画は新旧問わずに沢山あるのだから、比較する基準には十分になり得る>>続きを読む

On Your Mark(1995年製作の映画)

4.6

良過ぎて2周した。
イヤホンつけて3周目したら音響も良かった。
映像にも効果音にもリズム感は必要。

夜の人々(1948年製作の映画)

3.8

なんで見たかったのか。覚えてないけどカイエ・デュ・シネマ系の監督が推してたとか、ゴダールがインタビューで喋ってたとか、たぶんそんな理由。

よそ見をしない逃避行モノ。
初期のゴダールの作品がいくつか頭
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めまい(1958年製作の映画)

4.0

ミステリーでありながら、小説的になり過ぎないのが素晴らしい。年輪、巻き髪、階段。螺旋に似たモチーフたち。似た動きを繰り返すが、始点と終点が重ならない構造。

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.3

昔何度か見てたみたい。
当時はラストのシーンが印象的だったけど、この歳で観ると前半の方が面白かった。
主人公のたつろー感。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.7

とんだ偶然。結局いつも多重人格が答え。他人の気持ちの強弱を自分に取り込む。強い人間も弱い人間も、お互いが養分になる。患者たちの集いに参加するシーン。マーラへの不快感と恐怖。人前に出さない自分の内面を映>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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素晴らしい。ここまで来れる人は後どれくらいいるんだろう。見える世界を創る人。

ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

4.3

かなり前から観たかった作品。
なぜ観たかったのかどうしても思い出せない。カイエ・デュ・シネマ系の監督が絶賛してたとかだった気がする。

今まで観たフレンチコメディーの中では異質だが、かなり純度の高いコ
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.8

10年前くらいに観た気がするけど何も覚えていなかったので再視聴。

寓話的。逆回りの時計のくだりについて、深読みしたくなったが、しない方が良い気がするので辞めておく。

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

2.9

CGやアクションが大好きな少年期に、スターウォーズのプリクエルと同じくらい何度も見たマトリックスシリーズ。過去作のファンとして観ても、フラットに観ても、あまり楽しめなかった。ベストキッド4を観た時と同>>続きを読む

大いなる幻影(1937年製作の映画)

4.4

二つの大戦の間に撮られた映画。
ルノワールは第一次世界大戦で足を撃たれている。
「兵隊の真似をする子供、子供の様にはしゃぐ兵隊。」どちらが幻影で、どちらが現実か。

PicNic(1996年製作の映画)

4.3

ドグラ・マグラ、空も飛べるはず、快楽の漸進的横滑り、十二使徒のトマス。色んなものが頭をよぎった。モチーフが存在するから似た情景を描くのか、もしくは共通の遺伝子がそれを成し遂げるのか。

ロリータ(1962年製作の映画)

3.7

ロリコンおっさんの偏愛と狂気に焦点を絞った作品には思えなかった。手記に記された愛情の範囲の曖昧さ、他のキャラクター達の恋愛感情の強調、大人になったロリータへの変わらぬ愛情。どれもロリコンを強調して描く>>続きを読む

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