いわしさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.0

井上対ダスマリナスみたらボクシングみたくなってクリード。
ライアンクーグラーとマイケルBジョーダンのタッグは最高、フルートベール駅で もすき。
ロサンゼルス、フィラデルフィア、リバプールそれぞれのロー
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レナードの朝(1990年製作の映画)

4.5

1969年の実話に基づく、パーキンソン症候群患者へ向き合った医師の物語。
投与による改善だけでなく、効果が無くなっていく葛藤の過程を描ききったことに誠意を感じた。
人付き合いが苦手だったセイヤー医師が
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

11人の素晴らしいプレーヤーによる舞台芸術体験
無駄を省いた硬派な構成はデヴィッドバーンの思想の表れ

ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

4.5

ハミルトン出演のダヴィードディグスが出ていると知ってさっそく観た。
ちょっとのつもりで再生しはじめて気づいたら観終えてた、そのくらいパンチが効いてた。
もはやポスター詐欺、もちろんいい意味で。

日々
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.5

子どもの成長とおとなの心意気の素晴らしさ。
こういうの大好きなんだよな。
時を遡ってまで登場人物を掘り下げていたのが好印象。
演出がやりすぎてなかったのも良かった。
ハミルトンにも出ていたダヴィードデ
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キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

4.0

ジャックアンドベティで柳下さんのピアノ生演奏つきでみた。
100年前のトーキーでふつうに笑えてハラハラできることの凄さ。
豊富な撮影知識と高い身体能力による映像表現はたしかに初期邦題の「忍術キートン」
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文化生活一週間/キートンのマイホーム(1920年製作の映画)

4.0

ジャックアンドベティで柳下さんのピアノ生演奏つきでみた。
テンポ良くたたみかけるフリと落ちの普遍的な笑いに満足。
ピアノ演奏も一体感があったな~。

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

南北戦争以前のアメリカ南部という時代が許す躊躇のないムチャクチャ感が良い。
これがイタリア製西部劇=マカロニウエスタンか。
ドイツ人賞金稼ぎのシュルツと黒人ガンマンのジャンゴの組合せがハマってて痺れる
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

「街の上で」みて今泉監督作品をさかのぼる。
共通のキャストがいて楽しい。

やっぱりその場の空気や曖昧な人の関係性みたいな雰囲気を描くのがうまい。
それがひとつの作品として成立してしまうほどに。

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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.5

アキカウリスマキ節が最高だった。
丁寧に緻密に作られたと感じるのは、いつも画面がキマっていて登場人物や出来事に無駄な要素がないから。
静かで、でもユーモアもあって声出して笑ってしまう。
あの独特な間に
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

数えきれない犠牲者の悲劇を追体験することで感情が呼び起こされる。
理不尽への怒り、奪われる恐怖、行き場のない閉塞感、遣りきれない無力感。
これらは社会で生きる彼らがまさに日々苛まれている感覚そのもので
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.0

一つの偉大な生態研究であるとともに、彼にとって豊かな自然を通じたセラピーになっているところが良い
それによって、生き物番組という枠を超えたヒューマンドラマになっている

蛸が鮫に乗るところは思わず声が
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

4.0

レンタルが始まったので、公開時ぶりにもう一度みたけどやっぱりよかった。

TV版で確立されたキャラクターや演出のお約束を活かしつつ、打ちのめされる出来事を経てそれでも前を向く人々へのエールに満ちている
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街の上で(2019年製作の映画)

4.5

もう冒頭でビレバンが写った瞬間に、憧れを抱いて初めて街を訪れた時の気持ちが一気によみがえって温かく嬉しくなってしまった。

気まずさや他愛のなさを恐れない勇気ある長回しに、狭い世間が絡み合ってふろしき
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イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

4.5

すんごく良かった。

素朴な男が偉大な詩人との出会いを通して、世界の美しさに気付き人としての自覚を持つようになる。

演技を超えた人物そのものの振る舞いと時の流れの演出が相俟って、彼らの人生を追体験し
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.0

社会問題に迫ったシリアスな作品
事態を演出が予感させるから尚更やりきれない気持ちになる
ケン・ローチ作品もっとみよう

いかにもプレミアオタクの中国人が出てきたシーンが笑える
2015年5月4日31
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HOMECOMING: ビヨンセ・ライブ作品(2019年製作の映画)

4.5

やっとみれた伝説のコーチェラライブ
歴史に残るとんでもないパフォーマンス

メイキングでシャバカハッチングスが流れたとこと、舞台にソランジュがでてきたところがすき

マイ・ストーリー(2020年製作の映画)

4.0

2018年に行われた彼女の書籍出版記念ツアーを追いながら、ライフストーリーや周囲の人物の語りを通してその素晴らしい人格を知ることができる。
必要以上に夫にスポットを当てず、多様な若い世代を取りあげ、交
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.0

ほんとに偉大で素敵な人物

1993年の判事就任の挨拶を反芻しながら人生を振り返る構成も素晴らしい

フィクションを観てからこのドキュメンタリーを観たからひとつひとつの判決にとてもドラマを感じた

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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.5

よかった、これめっちゃ好きなやつ。
家族を愛し、強く聡明な姿が格好いい。
昨年亡くなられた際にニュースで存在を知ったけど、映画を通じてその人となりを知ることができてよかった。

元連邦最高裁判事ルース
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ガールズ&パンツァー 最終章 第3話(2021年製作の映画)

4.5

鬱蒼とした夜のジャングルを走る戦車をいろんなアングルで見せていて凄い。照明弾、曳光弾も夜戦らしくてアガる。
こだわりの音響、迫力は劇場ならでは。
砲撃音はもちろん、車体や履帯の摩擦音、至近距離で車両が
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

ノマドを、ただ社会的な善悪や憐れみではない人間の営みとして切り取ることで、孤独は芸術になる。

レヴェナント観た時も思ったけど、アメリカの自然は瞑想的で画になる。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

4.5

劇場でみて以来、久しぶりにみたらやっぱり泣いた。

伝説の本編10話に代表される、大胆に時間経過させる演出は、時を経て変わらない、あるいはより深まる、人の想いを際立たせる。

くどくあざとくならないの
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

先行で公開されてた冒頭のユーロネルフ解放作戦も、劇場で観るとさらにアガった!

ある種の災害を経て、それでも生きる人の営みや未来へ託す意志の尊さに感動する。
人の優しさに触れ、長い時間をかけて挫折から
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ARIA The CREPUSCOLO(2021年製作の映画)

4.0

ARIAファン待望の劇場版第二章
舞台挨拶ライブビューイングも観られた

個人的にはアリス役広橋さんの芝居と歌が素晴らしかった
今回作劇の中心人物として、劇中の現在といくつかの回想をすべて完璧な精度で
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

デヴィッドボウイが流れる作品としてラジオで耳にしたのがきっかけ。

時代背景が強いだけに批判もあるけど、子どもの成長を描いた素敵な作品だとおもう。

子どもには、父が不在の臆病な少年にはなおさら、強く
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アラジン(2019年製作の映画)

4.0

まずガイ・リッチー監督でびっくりした、コードネームアンクルすきでした。
豊かなアラビアンカルチャーを鮮やかな美術で楽しめるのが実写の良いところ。

ジャスミンは、ジーニーと主人の契約が私人間契約で公的
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ハミルトン(2020年製作の映画)

4.5

時代背景や設定を調べ、解説を読みつつ英語字幕に食らいついていく、とても刺激的なカルチャー体験だった。

優れた脚本と演出、格好良い曲と役者全員の凄いパフォーマンスに引き込まれ想像をかきたてられる。
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アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

4.0

野村訓市さんがラジオでおすすめしていたのでさっそくみた。

観始めはへー60年代アメリカの若い子ってこんなだったんだーとどこか他人事だったのに、舞台と人間関係が提示されてからは、騒がしい夜を彼らと一緒
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

5.0

ユニークだけど普遍性のある死生観や精神世界の描写
ジョン·バティステのピアノが演奏に説得力をもたらしていた
進むにつれてキャラクターとシンクロしていき自然と涙が流れる
何かに没頭した後に訪れる生まれ変
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フルートベール駅で(2013年製作の映画)

4.1

オスカーグラント射殺事件に基づく映画

彼がどんな人となりだったのかを知ることができて良かった
決して器用ではないけれど娘思いで優しく、やんちゃな仲間と過ごす時間を楽しむ普通の青年におきた悲劇
事件が
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