スナフキンズ朝地亮介さんの映画レビュー・感想・評価

スナフキンズ朝地亮介

スナフキンズ朝地亮介

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EXIT(2019年製作の映画)

4.1

毒ガスの霧で先が見えず、下にいる者から先に命を奪われていくという状況が今の韓国の社会を上手く表している
母の古希祝いでどんちゃん騒ぎするユニークな家族と無職で肩身の狭い主人公という構図から一転、家族を
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いのちの食べかた(2005年製作の映画)

3.5

ナレーションも無けりゃ音楽や字幕も一切無く、淡々とそこにある現実を観せる
余計な演出をしない分、観ている者が1つ1つのシーンに没入し考える余白を与えてくれる
生産性を向上させる上で感情は排除され効率だ
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

3.6

若者の持つフレッシュなエネルギーと全てを悟ったが故の鬱屈とした心情が上手く絡み合ってた
何者にもなれない人生への憂いをポップでカラフルな映像でコーティングしていてその演出そのものが「ティーン」を表して
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

3.7

まごうことなきカルト映画
考えるな感じろ的な圧倒的な迫力と勢いで観る者を強引に引き込んでいく
田口トモロヲと塚本晋也の怪演合戦
序盤の鉄の女性に追いかけ回されるシーン、そこらへんのホラー映画より怖い
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イン・アブセンティア(2000年製作の映画)

3.7

クエイ兄弟の作品の中では個人的に1番好き
終始不気味で不穏で陰鬱な20分間
デヴィッド・リンチの「イレイザーヘッド」っぽさがあった
聴き続けたら精神崩壊しそうなBGM
とりあえず一回手洗いや

アナモルフォーシス(1991年製作の映画)

3.5

アナモルフォーシス(歪像描法)という技法を解説する作品
NHK教育みたい
クエイ兄弟らしからぬアプローチ
それでも独特の不気味さはしっかり感じさせてくる
ワクワクしながら観れたし勉強にもなった

(1990年製作の映画)

3.5

奥行きの凄まじさ
何か悪い夢でも見たような感覚
撮り方が上手いからなのか、画面から温度が伝わってくる
モノクロの現実、カラーの夢
実写の女性が怖い
櫛を爪弾く様が印象的

スティル・ナハト4 お前がいなければ間違えようがない(1993年製作の映画)

3.1

スティル・ナハト2からの続編と思われる
これも言わずもがな難解
タイトルから意味が分からない
音楽が良かったのでほとんどミュージックビデオとして観てしまっていた

スティル・ナハト3 ウィーンの森の物語(1992年製作の映画)

3.0

特に難解
不気味すぎて恐怖を感じる
いっぺん頭の中覗かせて欲しい
「死して私は咲いた」
彷徨う手首と銃声

スティル・ナハト2 私たちはまだ結婚しているのか?(1992年製作の映画)

3.4

安定の難解
ストップモーションとは思えないぐらい滑らかに動く少女の脚
エロスと陰鬱

失われた解剖模型のリハーサル(1987年製作の映画)

3.4

意味が分からなさすぎると怖くなってくる
クエイ兄弟の作品に統一して感じるのが日常から非日常を作り出すのが恐ろしく上手いということ
そんなぐりぐりイボいじくりな!って声に出してしまった

ストリート・オブ・クロコダイル(1986年製作の映画)

3.4

やはり難解でダークな世界観
無機物に命が宿る
ネジが小さな動物に見えて可愛らしささえおぼえる
この映画を完全に正確に解釈できるぐらい頭良くなりたい

ギルガメッシュ/小さなほうき(1985年製作の映画)

3.3

本来のタイトルは「ギルガメッシュ叙情詩を大幅に偽装して縮小した、フナー・ラウスの局長のちょっとした歌、またはこの名付け難い小さなほうき」とめちゃくちゃ長い
ギルガメッシュ叙情詩自体をよく知らないのもあ
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ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋(1984年製作の映画)

3.5

まさに奇妙奇天烈
「人工の夜景」に比べたらだいぶ分かりやすくポップな感じになってはいるものの、それでもまだまだ難解な部分が多かった
ワクワクする仕掛けのオンパレードで視覚的に楽しめる
箱の中にあんなも
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人工の夜景(1979年製作の映画)

3.4

双子のアニメーション作家、クエイ兄弟のデビュー作
かなり難しい内容
暗くて今何が行われているか単純に分かりにくかったのもあり、なかなか話についていけなかった
不気味な雰囲気や独特の世界観は個人的に好み
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許された子どもたち(2019年製作の映画)

4.1

テアトル梅田にて鑑賞
やるせなさすぎて悔しすぎて泣いた
初めて映画で感動以外の涙流した
本当に観るべき人たちの元には届きそうにないのがまた悔しい
キャストの演技、予定調和ではいかない展開に物凄くリアリ
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映画よ、さようなら(2010年製作の映画)

4.1

1時間程度ながらとてつもなく良かった
今後も何度も観返すであろう映画
この映画を観終わって余韻にヒタヒタに浸ってるその幸せな時間によって自分が映画に生かされていると改めて感じられる
映画を奪われても、
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マザーハウス 恐怖の使者(2013年製作の映画)

4.0

邦題のせいで損してるけど中身はしっかり面白かった
ホラーの皮を被ったSF映画
絵面が地味で中盤辺りまで退屈な部分も多く少しの我慢は必要なものの、そこを乗り越えれば気持ちいいラスト10分が待ってる
それ
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スプライス(2008年製作の映画)

3.4

新しい生命体がキモいし登場人物全員キモいし映画の持つ空気感がキモいし倫理観のバグり方がキモいし終わり方がキモいしとにかくずーっとキモい映画
監督は「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリだが、メッセージ性
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Z Inc. ゼット・インク(2017年製作の映画)

3.2

全てウイルスのせいにしてムカつく上司を血祭りにあげるという誰もが羨む設定
何も考えずに楽しめる系
もうちょっとオフィスを利用した戦い方や会社員ならではの道具で戦ったりして欲しかった
物語を進める上で致
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Curve(原題)(2016年製作の映画)

3.7

絶妙なカーブで耐える1人の女性
息が詰まる怖さ
鮮明な音が怖さを増幅させ、ヘッドフォン推奨と言われているのも頷ける
観終わって考察を読んで、散りばめられたメタファーに注目しながらもう1度観たらまた違っ
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ビーズゲーム(1977年製作の映画)

3.8

ビーズを使ったストップモーション
これ完成するまでどれぐらいかかったんやろう
制作過程を想像しただけでしんどくなる
小さなビーズで作り出す壮大な世界
6分と短いが良いものを観た気分にちゃんとさせてくれ
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コーダ(2013年製作の映画)

3.6

輪廻転生を扱った短編
物凄い浮遊感
不穏な音楽と独特で美しい画
死ぬ前に見る走馬灯ではなく死んだ後に自分のハイライトを振り返るというのが面白い
この映画に出てくる死神は大きい鎌なんて持っていなくて、こ
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みんなビッチ/人生はサイアクだ(2014年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ好き
なんか自分を見てるんじゃないかってぐらい共感した
タイトルに主人公のダサさと哀しみが溢れ出てて素晴らしく良い
主人公の顔面力、これに尽きる
このおっさんに銀杏BOYZ聴かせてあげたい

カレとカノジョ(2014年製作の映画)

3.5

天井から定点撮影でカップルの日常を映し出す
一歩引いて俯瞰で見たら皆こんなもん
心が荒むと部屋も荒れる
当たり前を当たり前と思わず接することの大切さと難しさ
最後は思い出だけ残してリセット
切な

カーゴ(2013年製作の映画)

3.7

最強の愛が故のアイデア
たった7分で、たった7分だからこそ心動かされたし普通に泣いた
ゾンビメイクもチープさは全く感じず精巧な作り
印象に残る短編

Brutal Relax(原題)(2010年製作の映画)

3.7

中年オジサン大暴れの15分
炸裂しまくるゴア描写の数々
オジサンがバッタバッタとゾンビをなぎ倒しまくるのがとにかく爽快で、観てるだけでストレス発散になる
終盤、映画史上類を見ないとんでもないものを武器
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ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ(2015年製作の映画)

3.7

おもろいおもろいと色んなレビューで見すぎて勝手にハードル上げすぎてしまったパターン
B級ホラー映画あるあるがもっとふんだんに散りばめられてると思ってただけに、ほんの少し物足りなく感じてしまった
あとナ
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.6

終盤でドカンと1発めちゃくちゃ怖いシーンあるしその為の丁寧な雰囲気作りは分かるけど、それにしても仕掛けるまでちょっと長い気がした
後半の怒涛の畳み掛けは上手かった
霊的な怖さでもっと怖がらせて欲しかっ
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ハワイアン・バケーション / Hawaiian Vacation(2011年製作の映画)

3.5

トイストーリー3と4の間のショートムービー
たった6分間でものすごく幸せな気分にさせてくれる
この短い時間でそれぞれのキャラクターの個性がちゃんと出てるのが凄い

ジャングル・ブック(2015年製作の映画)

3.5

少年以外フルCG
何度も疑ってしまうぐらいのリアルさ
主役の男の子がめちゃくちゃ頑張ってた
映像の美しさを楽しんで観る分にはかなり良いけど、物語の内容としては個人的には可もなく不可もなくといった印象

ディアスキン 鹿革の殺人鬼(2019年製作の映画)

3.8

‪ジャケットを愛しすぎて世界で唯一ジャケットを着ている人間になろうとする男の話‬
‪ジャン・デュジャルダン何してんねん‬
‪変すぎてアホすぎて笑けてくる
最高のジャケットを目の前にした瞬間「チクショウ
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