伏線とメタファが器用に散りばめられた良作。罠を仕掛けようとしたら罠にかかる人。罠なんか取っ払えばいいと思う人。そもそも罠なんか存在しないと思う人。そんな3人に共通しているのが、己すらコントロールできな>>続きを読む
自分にはそこまではまりませんでした。ごめんなさい。全体通してちょっとお説教的なイメージ。でも、エマ・ストーンが監督を信頼しきってることは痛いほど感じた。
辞書にあるクッキーの意味に「仲直りのしるし」と付け足したい。悪いやつはそんなにないけど、いや〜なやつはわりとどのコミュニティにも一人はいる。たいていは余計なことを言うやつ。ラストシーンは何年経っても忘>>続きを読む
時々出会う「めちゃくちゃだけどなんだかすごい映画を見た」感覚。まだ自分の中で咀嚼が終わっていない。仙作と芳乃、まるでプラスとマイナスの磁石みたい。本能とか神の手とか、本気でそういうものすら信じちゃいそ>>続きを読む
とっても寒そうととっても暖かそうを感じられる映画。たぶん主人公の二人に心が近づけたから。過去作に比べるとおとなしく感じるけど、その分、画面に映らない二人のバックグラウンドはわりと暴力に満ちている。
人の懐に入るのがうまい人が人の上に立つべきだよなあ。物語を進めながら、遊び心をちりばめられる余裕よ。長回しよりも遠写の方が印象的だった。
10年ぶりの観賞。今のガザの状況が、というよりは、その根底にある人間らしく生きるために必要な「ホーム」と「自由」の意味を鋭く問うてくる。閉塞感から生まれてくる無力感と焦燥感。故郷を追われた身で他国を熱>>続きを読む
今リメイクするなら、ミカエルは間違いなくティモシーだな。疲れていたせいか、終始、夢の中にいるような雰囲気だった。
和田君がもっとも本当にいそうな人物だった。声変わりにもっと焦点を当てて、深掘りしたらもっと良かったと思う。
後半のお婆さんと子どもが出したあの人に対する評価のシーン、この作品の大事なメッセージが詰まっていたと思います。
一家を介して見える香港の街並みと歴史。個人史と社会の歴史は切り離せないなあとしみじみしてしまった。夫も娘もなんでもかんでもプチプチで包むがツボだった(笑)
ストーリーよりも技術的なことのほうに目がいった。効果音の使い方、今と全然負けていない。
「!」の使い方よ(笑)「一度塗ったバターも溶ける前なら横取りすればいい」的なことわざ、デンマークにありそう。
幼少期の回顧集。改めて見ると、人間模様は大雑把だけどモゲラの戦闘シーンは今でもかっこいいから加点。
どちらかといえばディレクター目線で見た。そしてサルタクがちゃんと仕事してるのか気になった。あったかい家庭に不可欠の宮崎美子さん。
最優秀助演犬賞確定!生姜焼き定食だけを頼んだのに、おまけの小皿をいっぱいを付けてくれて、結果庶民の味でお腹いっぱいになって幸せになった感じ。もうその心意気が嬉しいよ。
熱くはない常温な友情ストーリー。キング・ルーの優しい声よ!最後の余韻よ!
演技を少しでも経験してたらもっと楽しめたんだろうなあ…。
ルーティン通りに過ごせた日の満足感、過ごせなかった日のモヤモヤ感、でも過ごせなかった日のほうが新たな発見があったりする…。自分も、毎朝空はちゃんと見ようと思った。いくつになっても人生なんて分からないけ>>続きを読む
すべてがちょうどいい!バランス感覚に好印象。誰からも嫌われない映画。そして、この時代にティモシーがいて本当によかった。
好きなことは食べること、なんて気軽に言うもんじゃないな(笑)というか、別次元か。
善人だからこそ傷を負う。想像以上によかったけど、ウォン・カーウァイの乱用が気になり減点させていただきました(笑)
シンプルイズベストだけど、世界はもう繋がりあってしまったから、半径5メートルの世界の幸せだけを祝えない。
見なきゃ見なきゃを先延ばしにしてたら、まさかの劇場上映(感謝)。「自分が正しくて世界が狂ってる、なのに何もうまくいかない。え、まさか実は狂ってるのって……」程度の差はあれ、似たような問いや気づきを突き>>続きを読む
名古屋出身の身として、加瀬さんの完璧な名古屋弁にあっぱれ。そして僅かな羞恥心。秀吉周辺だけが井戸端会議みたいで、ある意味リアルだった。
ノワールとダークコメディ、もうちょいどっちかに振り切ってもよかったかなと個人的には思いました。
ほぼ3人で最後までいけたのはよかったが、ストーリーや雰囲気は個人的な好みではなかった。
チャン・リュル監督の作品を思い出しました。静かな雰囲気のなか、心の葛藤は確かに伝わる。
最初から最後まで劇を見てるみたいな感覚。前半までダブル主演的だったけど、後半イザベル・ユペールがかっさらっていった。
ゴジラを見て育った者として、やっぱり嬉しいのはあの音楽。一瞬で童心に帰った。ゴジラの出現によって問われる社会と個人の問題。「誰かが貧乏クジを引かなければいけない」、(おそらく)劇中で2回言われたこの台>>続きを読む
ごめんなさい、原作に強い衝撃を受けているので、フェアな感想は難しい。この映画がというより、やっぱり長編小説を映画化するのは至難の業。尺が全然足りない。他の長編小説の映画化作品を見てもそう思う。そして本>>続きを読む
終始心地がいい作品。映画と分かっちゃいながらも、後半の奇跡を信じたくなる。スマホは持っていていいけど、何か一つは時間をかけることに意味があるものを持っていたい。こんな時代だからこそ。