あさのさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

あさの

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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.5

時間のツイストなどの遊び心がよかった。池松君はやっぱり唯一無二の存在だし、高橋和也さんがとてもよかった。相米慎二監督作品をちょっと思い出した。

栗の森のものがたり(2019年製作の映画)

3.0

ビジュアルは素敵だったのですが、ストーリーはややぼんやりしていて
自分にははまりませんでした。ごめんなさい。

ニッツ・アイランド(2023年製作の映画)

3.5

面白い試み。最初のほうに出てくる残虐グループの言動や振る舞いがそれっぽいから、ゲームっぽいビジュアルなのに本物だと錯覚してしまってた。

GAMA(2023年製作の映画)

3.8

監督が言っていた、松永さんの説明に映像や音の演出が追いつかなかったというのがとても印象的で、そうなんだろうなあとすごく納得した。

それはとにかくまぶしい(2023年製作の映画)

4.0

人生って、過ごしていると線の上を歩いているのに、振り返ると点の集合体。つい最近のことなのに、ずっと昔の話のようでセンチメンタルになった。

アル中女の肖像(1979年製作の映画)

3.3

あまり好みのタイプの映画ではなかったが、垣間見えるメッセージはそれなりに響いた。女性が守ることを求められていた公共性への挑戦。

Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

3.8

皮肉系タイトル。男女であまり分けたくないが、「優勢」な立場にいないとおかしくなってしまう男性的なものは大きな社会課題。無条件で相手を受け入れるべきものが家庭とすると、利益をもたらすという条件付きでしか>>続きを読む

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

4.2

人間の醜さを終始見せつけられる。それゆえ二人のピュアなるものが良く見えるが、それも段々と怪しくなってくる。余裕のなさは大事なものをどんどん蝕む。自室に閉じこもっても社会からは切り離せない。自分の都合や>>続きを読む

バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.8

リンクレイター作品はやっぱり脚本が良いなあ。"Popularity is overrated"が印象に残ったセリフ。

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.0

自己矛盾を起こした人間が、自己正当化をしていく作品。最後の展開すら、私には主人公が正当化した話を聞かされてるように思えた。確かに怖い作品。

熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

4.2

自分が正しいと信じてやっていることに対してさえ、自戒を込め、疑いの余地をちゃんと残しているところがとても素晴らしい。見終わった後にもちゃんと余韻を残す。単なる政権批判じゃなく、己に対しても疑いの目を持>>続きを読む

エリザベート 1878(2022年製作の映画)

3.5

制限された自由や権利とかよりも、やっぱり失っていく若さがハイライトされてる印象。

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.0

抑揚が抑えられた、とても自然な作りに好感。キャラクターの描写も素晴らしい。アドバイスを与えるところ、療法士のはただの受け売りっぽく薄っぺらいのに対し、ダンスの講師の先生と管理人の女性のは地に足がついた>>続きを読む

グリーンフィッシュ(1997年製作の映画)

3.5

純なるものは自分にとっても周りにとっても危なっかしいけど、やっぱり美しいと思いたい。

SAND LAND(2023年製作の映画)

4.0

満足感がすごい。最初から最後までずっと面白かった。今年の「見逃さなくてよかった映画」ナンバーワン!考えすぎかもだけど、自国の反省や平和を声高々と言づらいと感じる方たちは、やはりアニメにそれを託している>>続きを読む

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

3.5

反省しても、また繰り返してしまう。それでも粘り強く続けるしかない。子どもを介した大人たちへの強いメッセージ。

⾼野⾖腐店の春(2023年製作の映画)

3.8

思っていた以上にコメディー調。前半とか吉本新喜劇っぽかった。だからこそ、より響く大事なメッセージ。顔に出るタイプの父を持つ春さんの気持ちがすごいわかった。

福田村事件(2023年製作の映画)

4.2

「普通」が、まるで魔術かなにかによって一瞬にして狂気になるようだけど、その要素は日頃からちゃんと蓄積されているんだと思う。いつもいじめていたので、その仕返しをされるという恐怖。いじめていたという自覚が>>続きを読む

バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

3.8

作業シーン、丁寧に丁寧に描いていただき、感謝です。世の中、知らないことだらけだよ。不器用でも根気よく続けられるのも才能。作品完成のシーンは思わず目が潤んだ。

あしたの少女(2022年製作の映画)

4.0

ポスターのビジュアル。見終わってからこそ、その意図が胸をつく。もし二人のピントが合っていたならと。誰もが横目に流していく「責任」が劇中で目立つが、そのもとでもある「余裕のなさ」のほうが根が深い気がする>>続きを読む

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.8

こんなにも「英語」が乱暴で薄っぺらく聞こえた映画は久しぶりだった。

ポエトリー アグネスの詩(うた)(2010年製作の映画)

4.0

美しい世界にも汚いものがあるのか、汚い世界にも美しいものがあるのか…。キャスティングの素晴らしさが際立っていた。車だけしか出さない共犯者の親のいかにも性格悪そうな感じ、そして、孫のぼんくらな感じがとく>>続きを読む

青の稲妻(2002年製作の映画)

4.0

とても良かった。変わりゆく社会に置いてけぼりになる若者。たばこの煙、米ドル札、そして銃。虚勢を張る手段ばかり覚える未熟さよ。

ソウルに帰る(2022年製作の映画)

3.5

地に足がついていない感じが見ていて苦しかった。何かを隠すために攻撃的になる。時間が解決することもあれば、時間のせいで好機を逃すこともある。親からの愛だって、半永久的に同じ量を注がれているわけではない。>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.3

ジェンダーの問題と、生きることへの問いかけなど、自分にはややテーマが混同してしまっているように思えた。結局は優劣がついてしまっているような構造、もう少し先の未来は本当の意味でフラットな世界になっている>>続きを読む

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.2

2回目の鑑賞。2回目に気がついたこと。
「大同」と「情」が個人的にひっかかったテーマ。急速な西欧化は、大同を揺るがし、情を奪った、というよりは、規範なき能動態の人間ばかりを生み出してしまった。だからこ
>>続きを読む

リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

3.5

楽しめたんですが、謎が謎のまま終わったところが多かった印象。脇役も、特にシシドさん、古川さんあたりもう少し詳しく知りたかった。羽村さんがジャニーズっぽさが消えていて、よかった。

グロリア(1980年製作の映画)

3.8

守るものがはっきりすると人間は覚醒するのかも。車内で本音が顔に出るところ、特徴的。

ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)

3.8

面白かったけど、今の時代に見たからなのか、違和感みたいなのも感じた。見終わって、自分はすっきりしなかった。だからこそいい映画。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

考察合戦、メタファーの謎解きは確かに面白いんだけど、答え合わせはすっきりするんだけど、それよりもこの作品を見て、背伸びせず純粋に自分は何を思ったのか、どの台詞が響いたのかを大事にしたい。ちなみに自分に>>続きを読む

天使の影(1976年製作の映画)

3.8

次にどんなセリフがくるのか全く予想できず、それでいて時折ドキッとするようなことを言われる。

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

3.8

風吹ジュンさんの使い方がズル過ぎる(笑)あれじゃあ天使じゃないか。陽子の成長物語ではなく、本来の姿に戻る解凍物語の感じがとてもよかった。あと、この映画に出てくる人は日本人の縮図だと思った。優しい人もい>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

観客が期待しているものをちゃんと用意していて、持って帰らせるところはさすが。そしてトムさん、めっちゃ走るやん。遅刻しそうなときはちょっと真似して走りたくなる。

小説家の映画(2022年製作の映画)

3.3

回想シーンないけど、過去が鮮明に浮かぶのはさすが。でも、ほぼ毎年見てるからか、ちょっとテーマや手法に飽きてきたかも。ごめんなさい。

サントメール ある被告(2022年製作の映画)

3.5

キメラの話で映画の趣旨とか思いが深いところで落ちた、気がした。