それぞれにそれぞれの人生があって、でも交わる時間は大事にしてるところが現実的で心地よい。
最後持ってかれた。ごっそり持ってかれた。本当の気持ちは態度に現れる。彼女の最後のあの仕草もしかり。
監督の映画に対する愛とリスペクトを感じました。裏主人公でもある白城役の新谷さん、微かな戸惑いを感じさせるあの声は唯一無二。
私にははまりませんでした。飛躍のしすぎが結構あり、乗れなかった。あの短い時間でそこまで仲良くなれないと思う。
「何か特別なことを成し遂げたい」という個人的な欲望を補完するために大義を持ち出したとしか思えなかった。本人の表向きの主張や支持者の捉え方とは反対に。こんなのどこでも起こりうる。
後半のあちらからのあの提案にたじろぐ姿が印象的だった。組織の人間だし破天荒ではないんだと。言葉と行動、両方がいいあんばいで揃うと人の心は動く。
風を感じたくなる映画。遊び心とオマージュに溢れてはいたんだけど、中だるみがやはり目立った。
ホン・チャウさんの演技が素晴らしかった。落ちたものが拾えない辛さよ。この内容をドラマチックに見せられたのは、半分は音楽のおかけだだと思う。
見逃さなくて良かった。自分もあっち側ではないかという気づきのシーンが特に印象的。
エンタメとして存分に楽しめたし、プラスでも感じるものがあった。いろいろと省いているはずなのに、ウルトラマンで感じた急ぎ過ぎた印象はなかった。この違いは何だろうか。
映画は奇跡的な出来事をドラマチックに描いてしまうものだが、改めて危険なことだなと思った。社会は、世界は、もっともっとドライ。トリが見せるたくましさが眩しい。
社会へのとても強いメッセージ。なんだか映画を見ている感じがしなかった。好演過ぎてつらかった。
科学無き社会、規律を守り通すために「奇跡」が重宝されてしまうのは仕方が無いなと思えてしまう。そして、神も奇跡も信じていなかった人が当時もいて、ずる賢く生きていたんだろうなあと想像してしまう。
一人でクスクスしていたが、もっと劇場でみんなと大笑いしたかった。そしたらもっとスコア上だったかもw
映画への、そして万物への愛に満ちた作品。四方八方に飛び散った感情は、最後は深く深く潜っていく。人生で虚無感とどう向き合っていくか、とても大きな課題。そのヒントは大切な人がちゃんとくれている。それに気づ>>続きを読む
沁みた。とても深いところまで沁みた。こんな時代だからというのはもちろんあるんだけど。外部の情報でもやがかかる中、人の奥底に眠るものを僕らはどこまで見抜けるのだろうか。とりあえず不器用、万歳!
全体的に穏やか空気に包まれているが、揺るがない芯みたいなものが垣間見える力強い作品。ほどよいミステリー具合がとっても心地よい。
自戒をこめて。本筋とそれるが、年を取ると自己正当化に走りやすくなると思った。専門用語とかで相手の言ってることが分からないと、分かろうとしない自分よりも分かろうとさせない相手に否があると思ってしまうのか>>続きを読む
原作を読んでるからこそ分かる描かれなかったあのシーン、聞けなかったあの言葉…でもちゃんと演出に込められていた。脚色がよかった。映画全体を包む雰囲気もすごくしっくりきた。何でもできそうで何もできなさそう>>続きを読む
自分にはそこまではまりませんでした。ごめんなさい。2時間半の中にテーマを詰め込みすぎた印象と、もっと「映画監督」としての情熱や苦悩を見たかったからだと思う。何より、スピルバーグはもっとたくさん恐ろしい>>続きを読む
シングルイシューにフォーカスし、テンポ良く非常に良かった。「お金は大事」という結論に達するまで、省いてはいけないものがいろいろあって、そこにこそヒューマニティがある。
恋人・夫婦らしきもの、家族らしきもの。「らしきもの」はやっぱり「らしきもの」で、それを忘れたときに訪れる副作用は恐ろしい。それでも奇跡的に訪れる一瞬は、大切にすべきものなのか悩まされる。金の切れ目が縁>>続きを読む
キャプテンとロシア人の議論がずっと船内に放送されていたのが個人的ツボ。富とフォロワーしかない生活なんて海の上に浮かぶヨットの上と同じだな。想像していた以上に分かりやす過ぎたのがちょっとなんだかなあって>>続きを読む
大切な人のため、もっと自分にできることがあるのかもしれない、あったのかもしれない。そう考えてしまう自分はなんてエゴイストなのだろう…。タイトルのセンスが光る。198円と1000円の梨で迷う主人公の精細>>続きを読む
JAZZはおしゃれな音楽くらいにしか思ってなかったけど、その魅力は人間くささがあふれ出てるところなんだなと強く感じた。
「どちら」にもいけず、言語や目に見える物に頼り過ぎてしまった男の末路。決めないことは失うことにもなりうる。シリアスなストーリーの中にも遊び心があるところよかった。俳優にとっては生まれつきどんな顔してく>>続きを読む
メタファーがたくさん。どんなに優しくても、社会は、自然は、神様はそうとは限らない。
人生は一瞬の連続だと思わされた。
セリフを通じたキャラクター描写が本当に上手。伏線ぽく感じさせない作りも職人。職業としての原則よりも人としての原則を守らなければ。
状況、キャラクターを理解する上で知っておくべきことが、短くさり気なく盛り込まれている。無駄なく淡々にストーリーが展開していくので、大変重いテーマがそこまで重く感じさせられない。変にドラマチックにしない>>続きを読む
こんな当たり前のことが尊く思えてしまうのは、時代や世界情勢のせいだろうか。今みるからこそなんだか真新しい話にすら感じた、残念なことに。
見てから1週間。ふとしたときにこの映画のことを考えてしまっていた。
一度でも心を許した相手の気持ちは、分かるようで分からないようで、やっぱり分かってしまう。そこがコルムの誤算だった。島の対岸で続く内戦>>続きを読む
目にしたものすらそれが正しいか分からないと、魔術や宗教はやはり強い。
今じゃあ考えられないような世界の中に、今でもある人間らしさをちらほら垣間見た。
思っていたよりもずっとアート色を抑え、エンタメ色を全面的に出した作品だった。個人的には、ちょっと丁寧に教えてくれすぎかなと感じた。「もうここで終わっておいた方がいいよ」が三回くらいあった。
映画の醍醐味、「画で見せる」のお手本のような作品。とてもうまい。主人公がかなりわがままなので、それを中和するにはもう少し長くしてもよかったのかもしれない。そうしたらもっと大作になっていたと思う。