血の繋がりなんて何のあてにもならない。でもそれを分かっている人には、ちゃんと救いの手が用意されている。誰もいないからって自分でラーメン作っちゃう猫舌の青山さんのチャーミングな見せ方がとてもいい。この家>>続きを読む
久しぶりの鑑賞。ノーランの中での隠れた名作。この映画の最も重要なテーマが、Obsessionの怖ろしさ。作品の中でテスラもちゃんと言っている。妄想までも生み出してしまう執着は、視野がどんどん狭くなり、>>続きを読む
人を動かすのも、そうさせないのも、突き止めていけば心。卵の使い方とか、ズルいよ(笑)次見たら、さらに好きになりそう。
この短い時間と狭いスペースの中に、よくもまあこんなにも各々の心情や社会の断片を埋め込んだもんだ!そんな監督はまさに一流シェフだ。ピンクのラム肉へのこだわりシーンが個人的に好き。
ごめんなさい、自分にははまりませんでした。この偉人を描くには、159分はあまりにも短すぎた。謎をたくさん残して終わってしまった印象。クイーンズ・ギャンビットみたいに、たっぷり時間使ってドラマ化してくれ>>続きを読む
あみ子の視点をうまく反映した、小説的な映画だった。いろんな昔の映画がちらついた。神が差し出す救いの手(坊主頭の少年)と、本人が求める救い手は必ずしも一致しない。
あみ子には少し欠けていたように見える喜>>続きを読む
韓国映画強し。ハリウッド並の手間暇かけてるところに敬意しかない。そして、ただの美談で終わらせないところとかあっぱれ。ある意味、両国の縮図だった。血気盛んなオラオラ系たちが威勢を張り合って、ベテランが上>>続きを読む
テーマも演出も、とてもチャレンジ精神に満ちた映画だった。特に0.5秒くらい止めるところが印象的だった。愛し方、愛され方には正解なし。
空気を吸うように嘘をつける男たち。主人公は自分しかいないとどっかで思ってる女たち。
1日の流れと彼女の心情がうまくリンクしていた。朝日を迎えるときのように、何かをやめ、新しいことに向かうときの彼女はいつもいきいきとしていた。でも1日には、昼もあり、夜もある。人生はそんな周期の連続だが>>続きを読む
自分を殺害しようとしていた人達と電話で話すとき、本当はどんな心情だったんだろうか。映像に映りきらなかった心の機微もあったはすだ。
教育テレビっぽくなってしまった感じがした。昨今のコンプライアンス重視の風潮と80分という尺のせいかなと推察。
実年齢と精神年齢は伴わない(苦笑)アラナが唯一優位に立てると思ってたのが運転。だからあんなに慌てた。でもゲイリーは、たぶんそうは思ってなかった。年齢差や肩書きなんか関係なく、自分を自分と見てくれる人は>>続きを読む
作られた当時も、そして今も、規範は変わっているのに、本能的なところは変わらず。愛そのものはきれいかもしれないが、その周りはそうとも限らない。誰だって、自分の人生の主役は自分でありたい。
吉田監督は気持ちよくいい点をつけさせてくれない天才(笑)田母神さんが欲しかったものすらなかなか得られなくなってしまっている現代社会を憂う。
とっても是枝監督らしい映画だった。大きな目的よりも、その途中の何気ないやりとりの方が印象に残ってたりするよね。人間だもの。
ラブストーリーではなくホラーでした。愛と狂気の境目、紙一重どころじゃなかった。
思っていたより暗さメインのところが良かった。自分だけの世界が、日の目を見ると寂しくなる感じ、わかる。ただ、いろいろやろうとしすぎた感もした。
悲しみや寂しさは着実に募っているのに、顔や口にはほとんど出さない。話しても分かってくれないからだろうなあ。だからこそ、行動を起こす。
前半の不快感満載の世界観から後半への移行は、やられたと思った。特に長女のパフォーマンスがよかった。
どんな卑劣な内容も、婉曲化することには天才な国、日本。さすがの日本でも、ディストピア感が漏れてしまっている見せ方が上手い。職員らの丁寧な言葉使いが、その怖ろしさを助長していた。システムは悪いが、中の人>>続きを読む
自分のことはさておき、家族の話をする時のオモニの嬉しそうな顔が忘れられない。DMのシーンを入れた真意が気になる。
頭で納得させながら最後は心が持っていく。時代劇のようなやりとりの裏に眠る真っ直ぐで純なるものがとても美しい。他人には脇役にみえても、自分にとっては主役はやっぱり自分だ。言葉の限界を教えてくれる小林監督>>続きを読む
ミラベルのクールな感じがとてもいい。言いたいこと言い合うけど喧嘩にならない二人の関係が素敵すぎる。道徳的な問いをさり気なく入れた良作。
逃げることはもちろん、住みたくもない所に住んで、大して興味もないドラマを見続けなきゃいけないのも相当に辛いはず。自分は知らないことが多すぎる。
本質の周りをぐるぐるはがりしてる二人。今の二人には、あまりにも重すぎる問題だった。そして、主人公の友達?関係が一番気になった。とても希薄だった。楽しいこと以外は共有できない。友達?の悲しみはキャパオー>>続きを読む
箱は違っても中身が同じなら、最後は元の形になる。人間の進化なしに社会の進化はないのかもしれない(自戒をこめて)。
出逢いたいけど人を信用できないという悪いループ。彼女の葛藤は大なり小なり分かる人は多いと思う。最後まで我慢してこそ見られる緑の光線が、やんわりと彼女に向けられたメッセージのように感じられて良かった。
クイーンっぽかった。好き嫌いが分かれそうな映画。柄本さんのさらっと、残酷なことしそうな感じが良かった。
ロメールお得意のお節介ものシリーズ。主人公は、ポジティブ思考かといえばそうではなく、ネガティブなことの要因を相手に見出すという苦手なタイプの人間だった。ラストはさておき、またスカッとしてしまった(笑)
途中で横道にそれて、本道に戻ってくるような話。偶然鉢合わせなければ違った行動を取っただろうし、人生は奇妙だなあ。
4年前のカンヌ出典作品をいま見たから、笑うべきところは躊躇ってばかりだった。ため息しか出てこないジープの寄贈、恐怖すら覚える結婚式、そして、古代かと思わせられるる磔のシーンは、情報操作がいかに効果的か>>続きを読む
上品な作りだからこそ、現実の残酷さが際立って見えた。天使として去るか、悪魔として残るか…。
自由も愛も、は可能か。帰る所がある人の自由と、ない人の自由では、その意味も重みも違うと思った。主人公は、おそらく無意識に自分にだけちょっと多めの選択肢や優先権を持っていたい人だけど、そこに愛を見つける>>続きを読む