「期待しすぎた…」と見終わったあと最初に思った自分の感性の貧困さがなげかわしい。
こんなに時間がたってからじわじわと愛しさが込み上げてくる作品だとは思わなかったのですよ。もうすでにあのコントラストの強>>続きを読む
心臓病を患らい仕事ができないダニエルと、若くして2人のシングルマザーとなりロンドンから田舎へ引っ越してきたばかりのケイティ親子。2組の交流を通してイギリスの社会情勢の悪化から起こる惨劇を描きだしたケン>>続きを読む
本作のテーマのすべてと言えるタイトルがよい。“家族”とは、崖の淵をゆらゆらしながら落ちない様に必死にしがみついているものたちの形のない形だ。見る人によっては冷たすぎるとも思えるかもしれないが、自分には>>続きを読む
富山出身の監督が富山を舞台に自主映画として撮り始めた作品を、何度かのクラウドファンディングで資金を集め公開までこぎつけた、とっても地味な作品です。でも決して埋もれなかったのは、ズドンと真っすぐな愛を、>>続きを読む
25年ぶりの公開にあわせて様々な映画監督や俳優がコメントを残している理由がとてもよくわかる。まるで映画の教科書を見ているかのような、奇跡的なシーンが連なる236分。どのシーンを切り取っても美しい写真集>>続きを読む
もうなにも説明する必要のない、ララランド旋風。
ミュージカル映画はたのしんだもの勝ちなのはわかってるけど、シンプルすぎるストーリーや、しっくりこないセリフと歌のタイミングに、やはりじぶんは向かないらし>>続きを読む
カンヌとは相性が良くないと常々思っていたけど、あっさり覆されてしまったなー。傑作です、ほんとに。美しき天才ともてはやされて、好きな監督はドランって言ってれば今おしゃれでしょ!みたいなアイコンにされてし>>続きを読む
4DXで見ることができたので改めて。
“城に囚われたお姫様を救出する”という勧善懲悪のシンプルなストーリーながら、次々に宮崎駿イズムを感じるシーンが紡ぎ上げられ、本当に完成度が高い1本です。個人的には>>続きを読む
SWは全シリーズ見ているものの、4ってどの話だっけ?ぐらいうすらぼんやりの記憶で見に行きました。そんな自分でもラストをむかえるころにはグッと熱い思いが。。
なにがこんなにも惹かれるのだろうと考えてみる>>続きを読む
'16年の邦画界は今までにない熱気があった。まさか「君の名は。」のあとにアニメ作品が追い打ちをかけてくるとは誰も予想していなかったのでは。
激しい銃撃戦に逃げ惑う人々、残虐な殺戮シーン、耳を覆いたく>>続きを読む
AV女優よくしまる今日子のサイン会←単語の羅列だけでくだらなくて泣ける笑
「百円の恋」の脚本家・足立紳の監督デビュー作は、自身の体験を元に14歳思春期男子のひと夏を描いた性春物語。ちょっとハードルを上>>続きを読む
自分自身に置き換えてみると、そりゃーもう大変身につまされる物語だった。
最愛の妻を亡くし、仕事もおわれ、近所の人たちから偏屈じいさん扱いされている主人公オーヴェは、すでに生きる希望なんてものを求めてい>>続きを読む
作品関係なくエディのくしゃっとした笑顔をみているとしあわせな気持ちになる。眉や目、口元、細かい表情の動きで役を演じれる稀有な俳優だと思います。はい、これだけ言いたかった!
ハリポタシリーズはなんだかん>>続きを読む
商業映画1作目でこのクオリティのオリジナル脚本をぶつけてくる中野量太とはなにものか。
いろんなインタビューも見たのですが、キャスト陣が口々に「脚本がよくて」という言葉を出しているのがほんとうにそのとお>>続きを読む
Filmarksのフォロワーさんの評価が高かったのでいそいそと映画館へ。
みなさん言っていますが、やっぱり驚いたのは宗教の描き方。こんなにもシンプルに真意を曲げることなく伝えることができるのかと驚きま>>続きを読む
最近見た中では自分的にかなりのヒット!
「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター監督最新作は、大学の野球部寮に入寮した新入生と先輩たちとの下品でおバカな日常と恋を80年代の音楽>>続きを読む
松居大悟監督は前から気にはなっていて本作が初鑑賞。残念ながら苦手なタイプでした、、、、
“なにをやるにも無気力な地方都市の若者が現実から目を背けて急に枠から飛び出そうとしたら、助走つきすぎて転んじゃ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
東京国際映画祭で鑑賞。
原作をどこまで忠実に再現しているかはわからないのですが…サイコスリラーの作品ってどうやっても「セブン」の物真似みたいになってしまうのはしょうがないんでしょうか…。
雨の中、ト>>続きを読む
こんなに感想を書きにくい作品もめずらしい。言いたい事がありすぎてまとまらないんだよ…
気になったことを、ひとつひとつの良さを、すべて誰かと共有したくてしょうがない。。。
・自意識高い系ねちねち男、各>>続きを読む
シリーズ最新作でマット・デイモンとポール・グリーングラス監督が復帰! 腐っても鯛、マットはしっかりボーンでした。はい、すきすき。
【ジェイソン・ボーンが過去を探る】という本筋について、本作以前のストー>>続きを読む
もう少し自分が若かったら、どハマりしていたんだろうなー。今の自分は年を取りすぎた。そこまで恋愛や空想や過去や未来や運命に心を躍らせたりできないんだわ。
でも、今の邦画界でこれだけのヒット作がアニメから>>続きを読む
劇場から出るとき、いろんなところで「疲労感がハンパない」とか「落ち込む…」というような声があがっていたのだけれど、どちらかというと興奮で頭が覚醒していく感覚があった。そして自分自身に対する問いかけへの>>続きを読む
うっすらとまぶたを閉じて見るとダニエル・クレイグに見えないでもないウラジーミルと、惑星キンザザのものならなんでも持ち帰ろうとする手癖の悪いバイオリン弾きの仕草や表情がおかしくて、つい笑ってしまう。かわ>>続きを読む
高校生ふたりの放課後、たわいもない言葉のやりとり。果たしてこれらを映像化する意味があるのか、って思った人は多いはず。けど、予告編だけでそれはいらない心配じゃないかと思い、本編公開が待ち遠しくて仕方なか>>続きを読む
原作未読。噂に違わない闇、恐怖、そして戦慄の迫力。一瞬でもひるんだ暴力描写をしたらアウトだと自覚している製作陣の意気込みを感じました。R15の時点で腹をくくってみましたが、ここまでグロいとは…。
本>>続きを読む
大好きな「歩いても歩いても」の姉妹編のような立ち位置、と是枝監督が言っていたので鑑賞しましたが、これまでブレることのなかった監督の客観的な視点が薄れているような気がしました。自身の思い出を投影しすぎた>>続きを読む
子ども騙しではない高クオリティのおもしろさ。
人種差別や迫害など人間世界においてどうにもならない問題を、そのまま動物の世界にシフトしたことで、すんなり受け入れられる自分がいました。ジュディが出会う人や>>続きを読む
もっと露骨にドラマチックな展開にしてもよい内容を、ぐっと抑えている脚本がとてもよいです。個人的には「スポットライト」よりもこっちかな、脚本賞。原作のエマ・ドナヒューが、小説とは違ったアプローチで書いた>>続きを読む
アカデミー賞作品賞+脚本賞W受賞作ということで見にいきました。
その他世界中の映画賞を総なめにしておりますが、正直日本人がこの作品の本質を理解するのはなかなか難しいんじゃなかろうか、というのが最初の感>>続きを読む
「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」では小学生、「リリイ・シュシュのすべて」では中学生、「花とアリス」は高校生、「四月物語」で大学生、と女の子の成長過程を綴ってきた岩井監督が、3.11を経>>続きを読む
トランスジェンダーがすべてひっくるめて精神病とみなされてしまう時代に、世界で初めて性適合性手術に挑んだ男性とその妻の物語。
夫婦仲はいいのに子どもが出来ない。そんな中で愛する夫が徐々に女性性へと目覚め>>続きを読む
当時、勢いのあった若手有望株の北乃きい+岡田将生が、どこにでもいる、どこにでもある進路と恋に悩む高校生を“等身大”で演じた青春ラブストーリー。
等身大、は良い言い方をしました。
本作は脚本と監督を務>>続きを読む
岩井俊二が関わってたってダメなものはダメ。やはりプロデュース業はむずかしいのだね。
一番腑に落ちないのは、バンギャがボーカルに見初められて…って設定。どうしてこう邦画のバンドものは紋切り型のストーリ>>続きを読む
新作公開が待たれる「最強の女子おじさん」こと岩井俊二監督作品をおさらい。
7人の監督がそれぞれ手掛けたショートムービー7編をオムニバス形式で見せていく作品。このテイストの違う7編を次々に見せられると>>続きを読む
ゼログラ、インターステラーに続く苦手意識の高い【宇宙もの】。
舞台は火星。
たったひとり取り残されちゃった宇宙飛行士が…って、人に説明するのもものすごく簡単にすみそうなシンプルな設定。
たしかインター>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
日本では根強いBL文化があるためか、女性の方が割と同姓同士の恋愛に理解がある気もするけど、本作ぐらい女性同士の関係を掘り下げた作品はあまり見たことがなかったから、どんな気持ちになるんだろう…と客観的な>>続きを読む