くるぶしさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

くるぶし

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恋人たち(2015年製作の映画)

3.9

人生を変えられたと言っても過言ではないほど大好きな「ハッシュ!」の橋口亮輔監督、オリジナル脚本による長編最新作。
「ぐるりのこと。」から7年も経っていたとは思わなかったけど、待ってたかいがありました。
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

まだ邦画やれるじゃん、って久々に思ったりして。

先日、テアトル新宿で特別凱旋上映があったので、やっと見ることができました。2014年12月20日公開だそうで…1年以上この作品を見ずに寝かせてきた自分
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.0

ものすごいキラーコンテンツだなと改めて実感し、もう胸がいっぱい。4の公開が1977年、9の公開が2019年ですから、40年以上をかけて全世界中の人を熱狂させるシリーズものって本当に奇跡としかいいようが>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.0

冒頭からほぼ終盤まで主人公のフランシスを好きになれなくてとまどった。自分の見方が甘いのか……。でもそれは逆を言うと、まんま昔の自分の分身がスクリーンで「あーでもないこーでもない」って唸っているところを>>続きを読む

スター・ウォーズ/ジェダイの帰還 特別篇(1997年製作の映画)

3.6

ジャバザハット様にベロンベロンされるレイア姫の、見ちゃいけなかった感(笑)
というか、急に露出度が上がる衣裳なんなんだろ。

1番がんばったのはイウォーク族たちではないかしら。モフモフ癒されたよ。
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劇場版 MOZU(2015年製作の映画)

3.2

自分はTVシリーズ、スペシャル版、同スタッフで制作したダブルフェイスも含めてすべて拝見しております。
その上での感想ですが、まずストーリーが弱くてどうしようもない。
劇場版の目玉となりえるのは【ダルマ
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.2

奇跡的にまだ劇場でかかっていて、やっと見ることができました。いやー、劇場であんなに笑ったのは久しぶりだー。悪ふざけにもほどがあるよ。
言いたいことはすべてフォロワーさんが言ってくれていたので詳細は省き
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ノン子36歳 (家事手伝い)(2008年製作の映画)

2.6

「東京で夢に破れた典型的な負け犬女子が実家に戻ってくる」というシチュエーションからしてストーリー的にはまったく響かなかったけれど、なぜか心を揺さぶられました。
それもこれも主演の坂井真紀の女優魂炸裂っ
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.3

誰が見ても安心できる優しい優しいハートフルドラマは季節的にぴったり。超紳士なデ・二ーロとがんばり屋さんの演技ならまかせて!のアン・ハサウェイが、年齢性別を超えて友情を育んでいく姿がとても爽やかで心があ>>続きを読む

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.4

公開当時、どうしても見たくて隣の県まで見にいき、作品が放つ強烈な熱にすっかり打ちのめされ、しばらく具合が悪くなったという因縁の作品です。
「神の街」と呼ばれるブラジルのスラム街に暮らす少年たちの抗争劇
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きみはいい子(2014年製作の映画)

3.9

前作「そこのみ…」に続き、呉美保監督は苦しみもがいている人間の描写が巧いなー。登場人物がちゃんとその街に息づいているのが映像から感じられる作品は最近なかなかないので、じっくり堪能しました。
役作りでこ
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.4

「これ見にきた自分、大丈夫か?」と不安に襲われてしまうほどのオープニングのダサさについては、もう何も言うまい。ハードルを下げておいてからの“アゲ”なのだ。あのダサさを含めてすべてがピクサーによる戦略だ>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.9

どこかで見かけた「小津のよう」とは思いませんでしたが、1本の作品の中で日本の四季の経過をここまで違和感なく撮れるってさすがだな、というのが最初の印象。是枝監督は「誰も知らない」の中でも子供の成長と外の>>続きを読む

エレファント・ソング(2014年製作の映画)

3.3

密室劇が苦手な自分には終始退屈であった、が、しかし、動くドランを1h40も堪能できるというだけで見る価値があるのではないかと。今作では精神病患者という危うさをまとった役柄と、彼の生来の中世的な魅力が重>>続きを読む

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.8

自分がまだ10代だったら、グザヴィエ・ドランと同じ時代に生きていけることを感謝するぐらい影響されていただろう。例えばギャロとかハーモニー・コリンが自分にとってのそれなのだけど。
そのぐらい彼の登場は映
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.8

長回しの演出やカメラワークのすごさはいろんな方が解説しているので置いといて、自分はかなり楽しめました。見る人を選ぶと聞いていたので、ちゃんと笑えてホッとするってどういうこった(笑)

ハリウッドとNY
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シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

3.0

ロバート・ダウニーJr.とジュード・ロウのホームズとワトソンって、もはやよだれしかでませんよ、と思っていたのに盛大に裏切られ(笑)。肉々しいのいらないよー、やだよー。もっとギッチギチに難解な謎解きして>>続きを読む

ゴールデンスランバー(2009年製作の映画)

3.9

こんなに見どころが豊富に散りばめられた邦画はめずらしく、伊坂作品の醍醐味をきちんと映像で昇華させている。ここは安定の伊坂×中村義洋監督。
仙台を舞台に、国家とかいう大きな相手をなぜか敵にしてしまった平
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ゲキ×シネ「阿修羅城の瞳2003」(2003年製作の映画)

3.9

新感線の舞台もゲキ×シネも何作か見ていて、今作はストーリーが抜群によくできてるなぁと思ったら映画化もされて再々演の舞台だったのだね。導入部分も入りやすいし、タイトルも映像でドカーンとド派手にでもなくさ>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

久々にきた、これ。全然響かないヤーツ。filmarksで4.1って絶対観といたほうがいいと思ったんだけどな。
史実なのが前提としてあることは理解しているのだけど、エニグマの暗号解読でおよそ2時間話を進
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重力ピエロ(2009年製作の映画)

3.5

“本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ”という本作のキーワード。これって伊坂作品にはどの物語にも通じる根幹ではないかな。シリアスな状況における軽妙さ=悲愴感という方程式。

家族や血のつながり
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.7

ホーキング博士を演じるエディの笑顔と口角とそばかすとメガネと華奢な身体と細長い指と…とにかく見どころいっぱい! …という不純な視点を除いても、ビジュアル面だけでエディの役作りには感服。太ったり痩せたり>>続きを読む

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001年製作の映画)

4.4

主演で監督のジョン・キャメロン・ミッチェルの人生そのものが画面から伝わってくる魂の作品。何度見ても、いちいち卑猥で下品な熱と、涙に暮れる恋の哀しみ両方を内包させたヘドウィグの全身全霊のステージングに震>>続きを読む

ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.2

ある出来事をきっかけにして、うつを発症してしまう妻・翔子を演じる木村多江を筆頭に、技巧派な俳優陣がとってもいい仕事をしている好編。翔子の夫で法廷画家のカナオを今や役者として大活躍のリリー・フランキー。>>続きを読む

息子の部屋(2001年製作の映画)

2.7

息子が突然事故死してしまい、途方にくれる家族の姿を描いた人間ドラマ。イタリア映画に明るくないのでなんとも言えないのですが、なんかこう、肩すかし感が否めないのはなんででしょ。淡々としすぎてて起伏がないと>>続きを読む

ベアーズ・キス(2002年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

サーカス団の孤独な少女ローラとクマのミーシャの恋物語。全体的に童話絵本のようなかわいらしさがある反面、ミーシャが青年に変身してローラと抱き合っちゃうわ、出てくる大人は結構なクズだわ、まったく子供向けの>>続きを読む

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.5

今の女子高校生って援助交際するんですか?援助交際っていう単語自体、死語?
渋谷で援助交際をする女子高生がいろんなキモイ人たちに出会っていく、という完全に一過性のブームに乗った話題作だったけど、自分には
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恋するマドリ(2007年製作の映画)

1.2

一人暮らしを始めた女の子が、引っ越し先で出会う住人と交流して成長していく話、以上。そんなに簡単に人生が桜色に染まっちゃうような出会いがあってたまるか。主人公の蚊帳の外感、いいのか、ほんとに。
女の子の
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東京ゴミ女(2000年製作の映画)

3.1

うわー、これ廣木監督だったのか。と、今気づきました。なんかしっくりきた。
同じマンションに住むミュージシャンの男が捨てるゴミを漁り、収集する主人公。タバコ、シリアル、雑誌、コンドーム…。丁寧にゴミを分
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花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2004年に公開された「花とアリス」のビフォーストーリーを、岩井俊二初のアニメーションで贈る青春グラフィティ。

直前に岩井俊二×鈴木敏夫トークショー付き上映会で前作を振り返っておいてよかった。
お父
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ダメジン(2006年製作の映画)

2.6

三木監督がどれだけブッ飛んでるのかがわかります。kusuri漬けとかシンナーとかトルエンとか、いやー、ふつうにお蔵入りな内容なんだけど、いろいろあってハッピー!でいいんじゃないかな。ストーリーはまった>>続きを読む

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

3.5

台詞の間が異様に長い、基本長回し、ユリを筆頭にふわふわした登場人物ばかりなので、そのすき間を自分なりのイメージで埋めることができる人=いわゆる“妄想できる人”じゃないとこの作品は楽しめないと思う。
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きょうのできごと a day on the planet(2003年製作の映画)

2.9

タイトル通り見たまんま、大学生を中心とした人間たちのただの1日を切り取っただけ。だから見た瞬間が一番ピークで、日が経つにつれてどーでもよくなるという運命を背負った作品です(笑)。だって自分の昨日とかお>>続きを読む

きっと、星のせいじゃない。(2014年製作の映画)

3.7

難病もの+ラブストーリー…って、もはやイヤな予感しかしない定番設定なので期待値ガンガン低めで見にいって正解でした。終わるころには涙と鼻水で顔がぐしょぐしょ。いやー、盛大に泣いてしまった。
ありがちな展
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

始まって1秒で、ぬくぬくした劇場の空間から汗や埃の匂いがしそうな戦場に一気に引きずり出された。たかだか2時間ちょっとの疑似体験なのに、銃声が幾重にも重なる音がすでにトラウマ。ドリルの音が聞こえた日には>>続きを読む

ねじ式(1998年製作の映画)

2.8

ひたすら浅野忠信が出ている作品を見まくっていた時代があって、当時を懐古。それにしても意味不明な作品ばっかり出てるんだよな(笑)
それでもこの作品はもっきり屋のつぐみちゃんの衝撃シーンと、全く理解不能な
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