このレビューはネタバレを含みます
「ホンドー」などで有名な西部小説の大家、ルイス・ラムーア原作。
元北軍の兵士ネッド・バノン(ジョエル・マクリー)は南北戦争終結後、故郷へ帰る道中、何者かに撃たれ瀕死状態に陥るが、偶然通りかかった、カ>>続きを読む
直球ストレートなプロパガンダ映画。実際に1931年に発足された、全員女性で構成された中国共産党の特別中隊を基にした史劇もの(といっても、後述のように現実とは著しく乖離しているようだが)。支配階級の過酷>>続きを読む
百花運動と反右派闘争の狭間で生まれた、当時の中国としては稀有な政府批判色の強い風刺劇。
数十年ぶりに再会した往年の名コンビ、韓蘭根(ハン・ランゲン)と殷秀岑(イン・シウセン)が長春映画製作所に赴き、製>>続きを読む
朝鮮日報の記者であるジェグァンと産婦人科医のヒウォンは互いに多忙な日々を送る新婚夫婦で、やっと久しぶりの休日が取れた二人。
妻、ヒウォンは一日中ソウル市内を回る楽しいデートを提案するが、出かける直前に>>続きを読む
大晦日に行われるパーティを通して、一年の最後をカラフルに描いた可愛いミュージカルコメディ。
舞台は一年の終わりを迎えるノヴィ・ゴッド(ロシアの大晦日と新年を同時に祝う祝祭)のパーティの準備に大忙しの>>続きを読む
1940年、ヨーロッパ戦線は拡大して映画どころではなくなった為、南米に市場活路を見出した第二次大戦中のハリウッドでは、ラテン・アメリカを舞台にした映画が少なからず撮られていた。
それはルーズベルト大統>>続きを読む
B級映画ばかり撮っていたランス・コンフォート監督晩年の作品。可もなく不可もない低予算吸血鬼映画。
主人公が吸血鬼シニストレ(シニスター)の存在に辿り着くまでが長く、何度も必要のない脱線をするため、話>>続きを読む
「キング・コング」で有名な売れっ子作家エドガー・ウォーレスによる、同名小説原作の英国製サスペンス。公式にはホラー映画という事になってるけど、ホラー要素はそんなでもないサスペンス。
さる老大富豪が亡く>>続きを読む
銀座カンカン娘といえば高峰秀子の曲という認識しかなかったのだが、本作ではデコちゃんに加えて笠置シヅ子に岸井明に灰田勝彦の四人がそれぞれ個性を見せた歌い方をしていて何度も流れているのに飽きさせない工夫が>>続きを読む
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有名な作品だが、まだ観ていなかった。ルパン三世2ndに「マダムと泥棒四重奏」という話があったが、元ネタこれだったのか。ルパンシリーズはそもそもが「黄金の七人」や「トプカピ」など、怪盗団ものの影響を強く>>続きを読む
ジャック・タチのスタッフだったというピエール・エテックス。去年だったかな?池袋の新文芸坐で特集を組んでいたが、予定が合わず結局行けずじまい。U-NEXTで主要監督作品を全て公開してくれているのでありが>>続きを読む
ヴァン・ダインが創造した名探偵ファイロ・ヴァンスシリーズの同名小説を原作にしたミステリー映画。
私立探偵が警察や検事に歓迎されて、紐を使った密室トリックが大真面目に語られる、夢のある探偵小説黄金時代を>>続きを読む
NHK大河ドラマに合わせたか、珍しくBSプレミアムシネマで古い邦画をやっていたので思わず観た。
たった102分であの長大な物語を描き切れるのか?前篇後篇で分かれるのかと思ったが、細かい部分はすっ飛ばし>>続きを読む
第二次大戦勃発前夜のキナ臭いニッポン、トーキョーを舞台に、外国人記者ニックが日本政府の陰謀を追うサスペンス映画。公開日が1945年4月ということで戦争末期の作品だが、それと感じさせないモダンな雰囲気が>>続きを読む
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実はこれ隠れた傑作なのでは?
「さらばラバウル」で戦争の陰鬱な気分をたっぷり味わった後に、同じく池部良が出てくる戦争物だが、今度は主演の1人が若大将加山雄三、という時点でなんだか急にBGMが軍歌からウ>>続きを読む
ラバウル戦線に生きた軍人と人々を描く、本多猪四郎&円谷英二の東宝特撮黄金コンビに脚本は橋本忍、主演に池部良と、この時期の東宝THE・王道作品。表面的にはいかにも戦後映画らしい、戦争の無謀さ、虚しさを語>>続きを読む
CGちょっとロークオリティだなと思わなくもないが、当時26歳だった監督ギンツ・ジルバロディスが全て、文字通り監督製作編音楽全て1人で作り上げた作品ということなので、その辺加味すればむしろ出来過ぎなくら>>続きを読む
日本アニメーションの父といわれる政岡憲三の代表作。
てんとう虫の可愛らしい動作からクモの器用な手足まで、驚くほどぬるぬる動く。雨上がりのクモの巣が雨に濡れて輝く描写や、葉から滴る水音が音楽になるなど、>>続きを読む
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日本の秘境、岩屋部落でシベリアにしか生息しない蝶が発見され、調査に来た生物研究所員の二人が怪死を遂げる。真相究明の為、生物研究所の所員魚崎(野村浩三)と、亡くなった所員の妹、由利子(園田あゆみ)、カメ>>続きを読む
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日本特撮映画黎明期の代表的作品という事らしく、監督、特技監督は本多猪四郎&円谷英二の黄金コンビで、キャストは東宝特撮映画おなじみの佐原健二、平田昭彦、白川由美、志村喬、藤田進、土屋嘉男と勢揃い。
サ>>続きを読む
この年代のイタリアコメディは初めて観たかも。肝心のサッカーシーンは薄めなので、スポーツ映画ないしサッカーを期待して観る向きには肩透かし。逆にサッカーに興味がない私はある意味安心して観られた。
バチカ>>続きを読む
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まさか同じ手は使わないと思ってたのに、構成が前作と同じじゃん!それだけは絶対にないと思ったのに…悪い意味の意外性は要らなかったな。
犯人の動機も意味不明過ぎるし。まあロリータ服を犠牲者に着せてるという>>続きを読む
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江戸川乱歩の探偵小説に若干フィルムノワールを加味したような作品。第二次大戦後、戦時利得税を脱税していた悪徳な軍需成金の元に「夜光る顔」を名乗る怪人から犯行予告状が届く。刑事が大勢張り込んで万全の態勢で>>続きを読む
笑った。終盤我慢出来なくなったジャームッシュおじさんによる、トム・ウェイツを介した説教(地の文)が入るのストレート過ぎる。生前レイ・ブラッドベリもインターネット大嫌い宣言してたけど、ジャームッシュもス>>続きを読む
アルセーヌ・ルパンに並ぶ、フランスの最も有名な怪盗紳士ファントマ。我が国では大正時代に紹介されており、既に公開されていた同じ怪盗物である「ジゴマ」ほどの人気は出なかったようだが、ジゴマが覆面をした荒っ>>続きを読む
U-NEXTは痒い所に手が届くのがありがたい。久々に視聴。
ハマープロが「フランケンシュタインの復讐」の成功に続き、大ヒットさせた正当派古典ホラーにして、この後の吸血鬼物に絶大な影響を及ぼした記念碑的>>続きを読む
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日本人なら誰もが知る織田信長の肖像。しかし写真もなく肖像が大量に出回るほど出版流通も盛んではなかった時代、それらしい奴を捕まえてはみたものの、どれが本物か分からない…というアイディアは目から鱗で感心し>>続きを読む
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南米奥地の農場に人喰い蟻の群れが襲い掛かる、ナチュラルホラーの古典。まだ動物パニック映画というジャンルが確立されていなかった為か、後続の諸作品とは著しく構成が異なる。
なんと95分の映画の内、チャール>>続きを読む
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幕末の攘夷志士、武市半平太が現代にタイムスリップした事で巻き起こる騒動を描いたコメディ…なのか?これは。元は同名の漫画が原作で、本作公開時点では完結していなかったので、随分思い切った(と言っていいのか>>続きを読む
見るからに感動します!みたいな広告を差し挟んでくるタイプの映画は余り観ないんだけど、アマプラのトップ画面に出てきて何の気なしに観てしまった。まんまとしっかり泣ける良い話だった。無難な内容だけど、こうい>>続きを読む
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高校生の頃、地下鉄の広告でよく見かけた記憶があるが、まさかこんな話だったとは…。
地下鉄に乗って過去にタイムリープして、自分が嫌っていた父の過去を知る、という前半のプロット自体は良いと思うが、その後>>続きを読む
プロットは行き当たりばったりで粗が多く、冗長というか無駄な展開も少なくない。しかし、今まで観たジャッキー初期の諸作品の中では私は一番好きかもしれない。
モンキーシリーズ(日本で勝手にそう銘打っただけ>>続きを読む
マザーグースの童謡の登場人物ばかりが住んでいる、おとぎの村に住むトムとメアリーは結婚を間近に控えていた。それを邪魔しようとしているケチな悪党バーナビー。トムを海に投げ落とし、メアリーの羊を盗み、彼女を>>続きを読む
終始主人公にめちゃくちゃイライラした…余り本作のいい話を聞かず、市川崑本人ですら初期の失敗作扱いしていた様なので、そこまで期待値上げずに見たが、それでも酷い。とにかく主人公がクズ過ぎてウンザリする。途>>続きを読む
改めて観たが傑作。
無教養な田舎者の癖に芸術だ、芸術だとよく知りもしない内から有難る俗物、「芸術」を猥褻な目的で眺める助平親父、その実態を単なる裸踊りだと見下して嘲笑う小市民達…美しい北軽井沢の大自>>続きを読む
マッティ・ペロンパー演じるウラジーミル、前作ラストで「二度と彼を見た者は…」って言ってたのでどう出すんだと思ったんだけどそう来たかー。インチキ臭い宗教家になってるけど、横暴な独裁者ぶりは本作でも健在。>>続きを読む