たいてぃーさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

たいてぃー

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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.4

ポスターの左下に足だけが写る。女性のようだし、あの人物か?そして床には石、壁には絵。色々と散りばめられてるね。
前半の徐々に寄生していく展開は、ゾクゾクする。家族4人の寄生が済んだあと、ソン・ガンホ演
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幸福路のチー(2017年製作の映画)

3.7

台湾のアニメ作品、本作が初鑑賞。独特のタッチで違和感を感じたが、見進めると味わいを感じる。不思議な映像。
台湾の近代史に家族を絡めて描く本作。主人公チーの子供時代の妄想が微笑ましい。王子様願望って、ど
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.8

「ルール」って言葉がよく出てくる。主人公のリッキーが新たに働き始めた運送会社でのことだが、個人業者として働くのだから、休むのなら人を雇え!機器を壊したなら弁償しろ!って、厳し過ぎだろ。そしてリッキーが>>続きを読む

少女は夜明けに夢をみる/ 夜明けの夢(2016年製作の映画)

3.6

イランのドキュメンタリー作品。罪を犯して更生施設で暮らす少女たちが主人公。その少女たちにインタビューするスタイルで進む。答えた内容が過酷で重い。聴いてて、相当、落ち込む。出所するのがイヤだと、泣き叫ぶ>>続きを読む

T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

3.4

ロシア発の戦車による戦争もの。冒頭は、ドイツ軍戦車から逃げるジープで始まる。砲弾をかいくぐって、上手いこと逃げ切る。これを運転してるのが主人公イヴシュキン。その後、多勢に無勢の戦車による戦闘。砲弾のス>>続きを読む

夕陽のあと(2019年製作の映画)

3.2

本作監督の越川監督、山田真歩主演で、「アレノ」って、作品があった。ゾラ原作のミステリーで、山田真歩演じる主人公の心情が分かり辛くもあったが、演技力には目を見張るものがあったと記憶している。
本作の舞台
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.8

テレビ版は鑑賞済み。映画版はリブートでは?と敬遠してたが、続編との噂。ポスターに蒼井優。テレビ版ではちょい役だったが、映画化を見据えての起用だったのか。そしてRー15指定。真利子監督であれば、暴力シー>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.4

原作は恩田陸で、直木賞、本屋大賞をダブルで受賞している。でも原作は未読。ピアノの技巧が超絶過ぎて、映像化不可能と言われてたよう。でも違和感は感じられなかった。ラフマニノフやプロコフィエフなどの難曲を、>>続きを読む

真実(2019年製作の映画)

3.5

本作の風変わりなとこは、カトリーヌ・ドヌーヴ演じるファビエンヌが撮ってる映画。SF作品でファビエンヌが年下の女優をお母さんと呼んでいる。この母親は、不治の病を患っており宇宙飛行することにより、時間を超>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.0

主演のホアキン・フェニックス。相当、減量しているのだろう、肩から背中にかけての痩せ具合に驚く。「ドント・ウォリー」とは、別人のよう。そう言えば、共演しているロバート・デ・ニーロも、「デ・ニーロ アプロ>>続きを読む

惡の華(2019年製作の映画)

3.8

原作の漫画、ボートレールの詩集は未読。後で知ったが、原作者は押見修造。昨年の「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」も押見修造原作で、小生の昨年の日本映画ベスト、2位にした秀作。そして「スイートプールサイ>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

3.8

レバノンの現状って、こんなになってるのか!難民は貧困にあえぎ、子供たちは学校にも通っていない。
主人公ゼインは、12才。そのゼインが薬を購入するシーンが出てくる。それを砕いて、服に漬け込み刑務所へ持ち
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.7

原作者、監督それぞれに独特な「ワールド」を持つ。本作では、どちらが色濃く出てたのか?
原作は未読。ボクシングが出てくる。スポーツに奇跡を絡ませるってことでは、「ポテチ」が浮かんだ。中村義洋監督で映画化
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.9

ディカプリオが演じる、落ち目俳優リック。切ないね、いじらしさもある。出演待ちでの少女との語らいが、ホント切ない。この少女役にジュリア・バターズ。ディカプリオ相手に堂々とした演技。ビックリ。
ブラット・
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天気の子(2019年製作の映画)

2.8

空を駆け抜ける威勢や変わりゆく東京の街の映像美、この映像に差し込んでくる音楽、ホントすごいや。ウブな(これは死語か)二人の関係も、なんか懐かしくていいね。
でもね、巫女やら人柱とかの神事ネタが出てくる
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よこがお(2019年製作の映画)

3.3

期待していた深田監督作。時間軸が交錯して、見始めはわかりづらいが、徐々にわかってくる。ストーリー的に単調さもあるんで、こんな凝ったことをしたのか?「アズミ・ハルコは行方不明」が過ったが。
主演の二人の
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.8

前作の「麻雀放浪記2020」から短期間で公開の本作。競輪が出てくるからギャンブル繋がりってことで。競輪のギャンブル依存症の男に、香取慎吾。意外と合ってんだよね。その恋人役に、西田尚美。どんな役やらせて>>続きを読む

町田くんの世界(2019年製作の映画)

3.3

この世界観、悪くない。主役の町田くんの純真さに呆れるんだけど、なんか応援したくなっちゃう。主演の二人は新人とのことだが、悪くない。てか、いいよ。監督の演出力も手伝ってんだろうね。そして、前田敦子に太賀>>続きを読む

さよならくちびる(2019年製作の映画)

3.1

小松菜奈、門脇麦がフォークデュオ「ハルレオ」を組んで、これにローディとして、成田凌が加わる。曲は、秦基博とあいみょんの書き下ろし。でも、客入りはイマイチのようで。監督は、塩田明彦。前作のロマンポルノリ>>続きを読む

長いお別れ(2019年製作の映画)

3.8

インパクトが強烈だった中野監督の前作と比べると、今作はおとなしめ。原作モノで遠慮したってとこがあるのか。だけど名シーンは多くて。やっぱり、山崎努。もう、知れ渡ってるけど、電車の中で妻への告白シーンがい>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.5

恋愛関係において、少なからず主従関係は存在する。主側は、親しくなると従側を便利に使おうとする。そして、「重い」や「めんどくさい」で退けようとする。
本作では、岸井ゆきの演じるテルちゃんが従側で、成田凌
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.2

監督ガス・ヴァン・サント、主演ホアキン・フェニックスでルーニー・マーラも出てくるとくれば、期待も膨らみ劇場へ。
この二人いい演技だけど、これ以上に強烈な印象を放っていたのが、禁酒セミナーの主宰ドニー役
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

3.3

「未来への大逆転」というサブタイトルなので、法廷ものでよくある、どんでん返しがあるのかと期待したが。確かに逆転したし、未来を見据えた論争ではあったが。どんでん返しとは言えないし、大がつくほどの逆転とも>>続きを読む

希望の灯り(2018年製作の映画)

4.0

本作のタイトル「希望の灯り」が、ちょっとクサイ。原題の直訳が「通路にて」で、パッとしないとの配慮からか。でも、ポスターにある二人の間のろうそくの灯りやトラックの灯り(主人公の職場の先輩ブルーノは、以前>>続きを読む

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.0

「アイ・イン・ザ・スカイ」でも感じたが、最近の軍事技術は進化が凄まじい。本作では潜水艦に関する兵器が出てくる。対潜ミサイル魚雷が水中を突き進み、これにオトリを使って対抗する。音響感知機雷ってのも登場す>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.2

ストーリーは感動できる内容だし、ラスト近くの主人公の家政婦クレオが打ち明けるシーンは、印象に残る。でも、好きにはなれない。「ゼロ・グラビティ」でも感じたが、映像が長々としていて、感覚的に合わない。ファ>>続きを読む

麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)

3.5

本作、全編iPhoneでの撮影。違和感無かったから、その高性能さに驚き。という、私もiPhoneユーザ。こんなのを撮れちゃうのかな?って、そうは簡単じゃないよね。
去年、絶好調だった白石監督の新作。今
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バンブルビー(2018年製作の映画)

3.6

「トランス・フォーマー」シリーズの前作、「最後の騎士王」は、大げさ過ぎで、なかなか進まんストーリーにイラっときたが、本作はシリーズの前日譚で作風に変化あり。監督がマイケル・ベイからトラヴィス・ナイトに>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

3.8

運び屋として、ピックアップトラックで出掛ける。最初は今まで使い続けてた古いタイプだけど、儲けた金でお洒落なのに乗り換える。このトラックは、リンカーン マークLT。フォードの高級ブランド。乗り換える前も>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.8

主演のマハーシャラ・アリ。貫禄というか威厳というか、まあスゴイ。ピアノの弾き方がカッコいい。2回目のオスカーも納得。衝撃だったのが、プールのシャワー室のシーン。抑えられなかったって事なんだろうけど、切>>続きを読む

半世界(2018年製作の映画)

3.6

本作主演は稲垣吾郎。去年の「クソ野郎と素晴らしき世界」のピアニスト役は余り目立たなかったなあ。園監督のパートで、目立ったのは変な仮面の浅野忠信だったし。「十三人の刺客」での演技はフロック?
で、本作。
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.4

本作の監督は、ヨルゴス・ランティモス。過去作は観ていない。変でよくわからんって評判だったし。本作のアン王女の醜態や全裸の男にオレンジ投げなど、変な感は垣間見られたが、それほどキツイものはなくて。だけど>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.7

本作の監督は、イ・チャンドン。「ペパーミント・キャンディ」は観ていないが、「オアシス」以降は観ている。辛辣な内容だけど感動できるってイメージが強い。本作も感動作では?って思いで鑑賞。
本作のタイトルに
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

2.8

ケーシー・アフレックにルーニー・マーラ、ポスターの異様な幽霊に期待して鑑賞。この幽霊は、たまに出てくると思いきや、ほぼ出づっぱり。死してなお妻に想いを続けて、妻に忍び寄る。重苦しくて辛いシーンが続く。>>続きを読む

パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

3.6

パッドマン、何があっても諦めない。「諦めが肝心」も、どこ吹く風で、まさに「猪突猛進」。でもね、自ら試して川へダイブは、ちょっとやり過ぎなんでは?その川は、聖なる河のナルマダ河のようだし。
後半のナプキ
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

主演の僕役の柄本佑、絶妙な演技。がさつなようで繊細なところ、捉えられそうで捉えきれないって感じ、うまいね。三人組の他の二人、静雄役の染谷将太と佐知子役の石橋静河もいい。監督の要望でこのキャストになった>>続きを読む