都さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

キャラクター(2021年製作の映画)

3.8

セリフが説明っぽくてくどいのを感じたけどまあ、これだけの商業映画ならわかりやすくするのも必要かなと

充分面白いんだけど個人的にはちょっとずつ事実が分かっていくより最後に一気に回収してくれる方がカタル
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はちどり(2018年製作の映画)

3.8

14歳という不安定な年齢に重なる様々な社会の動きが重なってウニは沢山のことを考えなくてはいけなくなる

彼女がこの期間を消化することが出来たのかは分からないけど、この世界の不条理も他者との関係について
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.8

あまりハマらなかったのは自分の経験値と社会成熟度の低さのせいのような気がするけどなんとなく考えさせられるところはきちんとあった

まずそれぞれにちゃんとバックグラウンドがあってその上で葛藤や成長があっ
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.3

ジェシーのことがどんどん愛らしくなる
どんな子供でも子供とは奇妙なもので楽に扱うことなんて出来ない

さらに聡明であることで打ち解けるのが難しい
そんな中でジョニーは根気強く、優しく接していてジェシー
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.7

日常を映していく映画だった
住む人にとって街というものの意味

澪と誰かが極めて親密な関係になっていく訳でもなく適度な距離をもってでもお互いを思いやって接していく
内向的な彼女のリアルな人との関わりが
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こっぴどい猫(2012年製作の映画)

4.0

今泉さんが前にずっと同じもの作り続けてるみたいなこと言ってた気がするけど、この映画はそれをすごい感じた
すれ違いによる勘違い
その気まずさはこの頃から変わらずあるんだなと
全員が集まった時の面白さも変
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.7

きついの見てしまったから軽くみれるのと思ってみたらめちゃくちゃ丁度良すぎた

ただタイムリープを抜け出そうともがくんじゃなくてタイムリープ自体を楽しもうという姿勢がいいな

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ポスターをみたとき画竜点睛を欠くみたいなことかなと思っていたけどどちらかと言うと朱に交われば赤くなるみたいなことだなと観てから思った

自分を殺さなければ生きていけない状況に追い込まれた小春が自分に嘘
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.8

これは食らう
前作をリスペクトした始まり方、構成で始まった瞬間からわくわくする
しかも原作の雰囲気を保ちつつ全てにおいてレベルアップさせているのが凄い
ドッグファイトのシーンの迫力とドキドキは完璧すぎ
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トップガン(1986年製作の映画)

4.0

なんだこのザ・ハリウッドな映画
音楽も画質も壮大さも全てがこれこそが映画だみたいなのを見せられた気がする
自分は社会派のものや、重たいテーマのものが好きだからそういう映画ばかりに目を向けてしまうけど、
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.3

観ていてすごく悲しかった

あみ子が意図せず人を傷つけてしまうのもそれが分からないのももちろん苦しかったし、もっとあみ子を理解しようとして寄り添ってあげなよってずっと思ってたんだけど、それよりあみ子と
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

うわー、すごい良かったのに、予告観なければもっと楽しめただろうな

吉田恵輔すごいなやっぱり

サイン会に来た女の子の台詞が凄かったな
それを映画で言っちゃうのか、
でも確かにその人にとっての価値なん
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

苦しさに沢山共感してしまった
親友であり、憧れである大好きな人が居なくなってしまった苦しさを僕は受け入れることが出来るだろうか

そこのつらさの共感はそこまで誘っていないだろうけど自分も飲みの場とかす
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.9

やっぱゴダールは色がある方が好きだな
鮮やかで美しい色遣いができる

マリアンヌを車で送る場面のカラフルさがお気に入り

フェルディナンはマリアンヌに振り回されている
だからピエロに見える
観てる最中
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.8

ゴダールは撮り方特徴的すぎて今でさえ斬新で新しく感じる

男はクズでダメ人間なんだけど人生について理解しきっている気がして嫌いになりきれない

内容なんてあまり気にする映画じゃないし、やっぱセリフとか
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パリ13区(2021年製作の映画)

5.0

すごいな、登場人物達の関係も感情もずっと複雑ですっきりしない

終わり方も幸せなように見えてどこか心残りがある

こういう1件ハッピーエンドだけど根本的なことは解決しきってないみたいな映画は心に残って
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.9

伊藤沙莉だし、凄い『ボクたちはみんな大人になれなかった』を思い出してしまった

凄いクサいんだけどそれをちゃんとツッコんでくれる人がいるだけで味になるんだよな

相手に幻滅した訳じゃなくて人生における
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KOTOKO(2011年製作の映画)

4.0

こういう映画は好きな傾向にあるんだけどこれはキツかった
この生々しさも焦燥もつらすぎる

観ている最中ずっと辛いしもう1回は絶対みれない

この世界は生きずらくてしんどいけど絶対それで他人には当たっち
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アオラレ(2020年製作の映画)

3.5

これはすごく誇張してるんだけどこの怖さは今の社会にちゃんとあって日々の鬱屈と近年の煽り運転の実情を見ればこんなこともありえなく無いと思えてしまう

トムクーパーにどんな過去があったかなんてわかんないけ
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.7

すごいな、松田優作の不気味さ
沢山気持ち悪く感じるような描写がされていてどこかみんなおかしい
理解しきれないんだけど嫌いじゃない

さがす(2022年製作の映画)

3.7

伊東蒼にずっと惹き付けられていた

楓という人間の魅力も強さも表現しきっていてそれだけで観た価値があった

人を支えるという苦しさも人間の卑しさも弱さも全部入っててこれが映画だよなって

映画はきっと
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少女邂逅(2017年製作の映画)

5.0

主演2人は元々好きだったんだけど、ここまで雰囲気あっただろうかと思うくらい素晴らしい演出で更に2人が魅力的に見えてもっと好きになった

田舎の閉塞感も思春期の鬱屈とした感情も自分が知っているそのもので
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.5

新興宗教に同性愛にPTSDに難しい、
好き嫌いは別にしてこんな映画も理解出来るような理解力が欲しいな

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

5.0

ださい、だせぇなぁ、佐々木
ださくてクソかっこいいわ

真っ直ぐで正義感が強くて仲間想いで勝負するにしても相手の得意分野を選ぶ
強くないし、凄くないけどとにかくかっこいい

主人公は佐々木のかっこよさ
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ルームロンダリング(2018年製作の映画)

3.3

コミカルで凄く邦画らしい映画だった気がする
音楽とか演技がずっとポップ過ぎたから感動するような場面のメリハリがあればよかった気がする

雰囲気は嫌いじゃないけどなんか中途半端な気がしていっその事もっと
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シザーハンズ(1990年製作の映画)

4.5

初めに会った家族が優しかったからこそ彼が苦しむことになって、親切にすることが必ず他の人の幸せに繋がる訳じゃないってことに気付かされた気がする
幸せを知ってしまったからこそ苦しみも味わってしまうんだよな
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

4.8

いや、すごい好きだ
今泉監督の撮り方が好きすぎて
なんだろうこの無添加感というか日常感というかちょっと観ただけで今泉監督ってはっきり分かる絵作りと間
それに城定さんの脚本が今泉力哉感が満載でそれでいて
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ルーム(2015年製作の映画)

4.2

凄く焦点を絞ってこの親子のこと以外一切描かないっていうのは分かりやすくて良かったと思う

ただ、マスコミがどうなったか、父はどうなったのかなど少し描いて欲しい気はした

答えを求めてしまうのは自分の想
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

やるせない復讐の悲しさ
自分はスカッとするという感覚はなくて、復讐すればするほど彼女の不幸さが浮かび上がっているような気がした

あくまで自分がモヤモヤし続けたからなんだけど、この攻撃性を多大に孕んだ
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浅田家!(2020年製作の映画)

3.6

政志は家族より自分のやりたいことを優先しているんだけどそれがなにより家族を想っているということに繋がっていてとても素敵だった

若菜が素敵すぎて自分も恋人に対してこんな風に寄り添っていけたらいいなと思
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.9

レビューの評価が低くて期待せず見たけどとても楽しめた
きちんと一気に伏線回収されるし小説家であるという特性も謎解きにしっかりと生かされていてエンタメとして凄く面白かった

ただ、やっぱり予告などの宣伝
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.8

凄く斜に構えて映画を観てしまっているような気がして反省したんだけどもやっぱりこういう美化されきった映画って苦手だな

解決されきってないことも全て解決されたように描かれていてなんだかなぁと
精神的な
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.3

このリアリティに苦しくなる

90年代にはこんなこと日常茶飯事で、きっと今も普通にある話
だからこそ苦しくなって彼らが没落していく未来を想像させられる

兄による抑圧から解放されたくて、自由になりたく
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愛なのに(2021年製作の映画)

4.2

登場人物はみんな自分の事を棚に上げて行動する
ただ、きっと誰しも自分のことを棚に上げて色んなことをしている
その時は自分がしている行動は忘れていて、ただ自分の正義感に従って行動している
それが客観的に
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リング・ワンダリング(2021年製作の映画)

3.3

要素を詰め込みすぎて何となく全体がぼやけてしまった気がする

森や自然の美しさは大いに伝わってきて幻想的な撮り方は凄く上手だったと感じる

Melanie Martinez: K-12(2019年製作の映画)

3.5

完全に排除による芸術という感覚
理解出来ない人が出てくるからアートと感じるという構図

メルヘンな表現のバリュエーションは凄い
彼女の音楽で彼女の世界観を理解するという面でとてもよく出来たものだったと
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