atさんの映画レビュー・感想・評価

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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.9

2002年の作品にしては古臭いが、良作。十分にSF臭いがヒューマニティーがあって、トムクルーズもいい味を出している。サブキャラもなかなか生きているが、設定の破片が多く情報量が増している一方、それらの設>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

4.1

とても胸糞悪い映画と聞いて長いこと敬遠していたが、綺麗にまとまっていて、登場人物もそれぞれ一貫性があって、見ていてストレスがなかった。主演陣の演技も安定的だし、鉄塔立ち並ぶ中道路が通っている最後のカッ>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

ディカプリオ主演の映画のうち、一番か二番目くらいにストレスなく楽しめた

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.5

不幸な人が持っていた迫害された美しさを描く時には儚げでなければいけないのか?という疑問は残る。バレエへのステレオタイプを性的マイノリティのステレオタイプの温情的表現に使っている点は疑問で、親子軸が強め>>続きを読む

ユナイテッド93(2006年製作の映画)

3.9

緊張感ある機内を軸に、同じようにハイジャックされた飛行機の悲惨な最後や、管制塔や軍部が機能不全に陥るシーンを挟むことで、途中でダレることなくヒリヒリしたシーンが続いていい。

ガンジー(1982年製作の映画)

4.2

たくさんのエキストラを使って、リアルに描かれる大きな群衆がいい。今でも真似できないような正しさと今では批判されそうな偏見があって奇妙な気持ちになる

チェ 28歳の革命(2008年製作の映画)

4.2

ゾダーバークに撮らせるなら、こうドキュメンタリー仕立てにして欲しいだろというこちらの願望をしっかり反映してくれた映画。モノクロの通訳の淡々とした語りのシーンと、カラーの時に感情的な革命シーンの対比が美>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.2

デモグラフィー的なはぐれものの困難がよく表現されている。そういうしきたりなんですよ、の言葉で正当化されがちな差別の具体的な不便や不快さが描かれる

バビロン(2021年製作の映画)

4.3

雨に唄えばを観たとき、もちろん軽やかな歌のシーンに心惹かれつつも、甲高い声でしか話せず笑われて解雇される往年の女優が何よりも物悲しくて、それがまたヒロインの歌のシーンが良いだけに自然の道理に見えて仕方>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.4

意味不明さが残るが面白い。画面がゴチャゴチャしていて、カワイイ概念のあるSFである。
とても現代的でもっと静かな低予算の出来の良い映画で描かれるようなメッセージが、これだけのスピード感と規模感で描かれ
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.2

監督の伝えたいことはともかく、それが乗っているイデオロギーはよくわからないので、とりあえず映画の効果に関して記述する。
抑留を描いているはずなのに全体的に画面が綺麗すぎる。人権を失うほどの抑留とは人畜
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RRR(2022年製作の映画)

4.4

ナショナリズムをキメるならこれだ!!!!!!
アッと言わせる愉快なテンポとカラーリング、ダンスも格闘もド派手で最高。全ての期待は裏切られない。残虐で卑怯でつまらないエスタブリッシュの紳士淑女に対し、華
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.5

研究資金のために死の島に研究者が送り込まれるところはリアルだが、その後、そこで全く知らない大規模プロジェクトが進行していると知るのはリアルじゃない。そんな大規模なプロジェクトが動いていたら、狭い業界の>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.7

これ以上なく堅実に実力あるチームによって作られた映画。わかりやすく派手なシーンはないが、効果的で職人じみた演技やカメラワークにより、およそ映画向きではない題材が見やすい映画にされている。これだけ内向き>>続きを読む

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

3.7

トムクルーズはハマり役だと思うが、爽快感もホラー感も微妙。シリーズ化できそうな面白いサブキャラや設定も多いのに微妙に使いこなせていない。見やすいのはいい。

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.1

迫力はあるが、実際の沖縄戦とは大きく異なるので違和感がある。COなのに武器を持たずに参戦し、戦場で人を救うという哲学もある、しかも本当に極限の状況で実践した人がいる、というのは驚きのことである

ラスト・コマンドー(2019年製作の映画)

4.2

政治的配慮というか問題意識が盛り込まれているが、展開が胸糞すぎてそれどころではないという独特の映画…

時の面影(2021年製作の映画)

4.2

2023年のイギリス映画。戦争が終わる前に終わる

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.4

いい緊張がある。わかりやすく善が勝つ作品ではないし、陣営と平和は必ずしも結びついていないが、仄かに人の希望があるところがいい塩梅である。カンバーバッチの役作りの追い込みは見事。

ラストキング・オブ・スコットランド(2006年製作の映画)

4.7

偶然に発見して見たのだが本当に面白かった。素晴らしい作品の割に知名度が低く驚いた。ウィテカーの怪演がすごい。他の人間も皆思いつくがまま、ビリヤードの球のように行動するし、多分に非合理なのだが、アミンだ>>続きを読む

グッドモーニング、ベトナム(1987年製作の映画)

4.7

最高。私はこういう陽キャが嫌いだ。面白くて、優しくて、人間臭いが、理想論に浸っているわけではなく現実を見ている。少々嫉妬を感じるくらいには厚みのある人間像が描かれている。主人公は決して超人ではない。彼>>続きを読む

カーズ2(2011年製作の映画)

4.0

レースを期待して見たら違う作品で、むしろ腹の立つ展開だが、スパイモノとしては最高の出来。いい具合にコミカライズされ魅力を足した各都市と、対照的なメーターの愉快さがいい。ゲストキャラのフィンとフランチェ>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.6

素晴らしい。各メーカーの理念が丹念に描かれ、長くてヒリヒリするレースが続く。主要キャストの演技もいい

カーズ(2006年製作の映画)

4.4

ライトニングとドックの成長物語。レースものだが、キャラクター関係が丁寧に描かれていて良い。車だが表情も豊か

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.4

雑念がなく、見たかった「トップガン」そのもので面白い。作戦も単純そのもので明白。トップガンが表現する、エリート主義でヒロイズム的な献身を行う一方でどこかエゴイスティックな独特の人間観も面白い

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.7

これがターミネーターでなければ最高にかっこよいいい映画だった。
エドワードファーロング復活を聞き、喜び勇んで見たのだが、まさかの幼年期CGで、今のエドワードが頑張る話ではなかったのが残念でならない。
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グッバイ・クリストファー・ロビン(2017年製作の映画)

3.9

大人の世界をデパート中心に描くのは、ちょっと近代消費社会のモチーフとしては古いようにも思うが、その微妙な古さが哀愁漂う画面を構成するのに一役買っている。近年のイギリス映画は、パディントン、プーさん、ピ>>続きを読む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.7

まさにこういう作品を求めていて、私は好きである。大作ではないものの良作。大人の事情の枠の中で展開される制限だらけの無茶苦茶な作戦と装備での戦闘がいい。

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.3

短い時間の中で、元々のヒロインの性格を描いてから、恐怖体験と事故、覚醒、友情?、戦闘、結末まで持っていったのは見事。アクションが悪かったわけでもないし、脚本の穴が気になったわけでもないんだが、あまりに>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.7

2000年代ギャルゲーの総集編。カルトを絡めたボーイミーツガールのセカイ系、突然の物騒な銃と警察権力との抗争、擦れたバージョンの主人公みたいな大人役と裏切り、免罪符としての幼女、隣の綺麗なお姉さん、ク>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.6

シンゴジラのような面白さはなかった。主演女優の演技が棒すぎて心配になった。キャラ造形が「普通の人」枠と、「少し変な人」枠しかなく、しかも少し変な人がどれも似たような性格をしていて深みがない。邦画にして>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

インテリピエロ御用達の『タクシードライバー』。癖の強いキャラクターが申し分なく「ヤバく」演じられているために、まともさと狂気の間にいるが故の主人公の「ヤバさ」が覆い隠されていて、見れる映画に仕上がって>>続きを読む

X-MEN2(2003年製作の映画)

3.8

xmenの最高傑作とも言える第二作。それぞれが思惑を持った結果敵味方のラインと関係性が入り乱れる構図が面白い。残念なのは強すぎるが故にプロフェッサーが置物化してしまっている点。大規模な闘争故に犠牲が出>>続きを読む

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