あわじゅんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ひとよ(2019年製作の映画)

3.4

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白石監督やはり、いいですね。
家族のそれぞれの葛藤がよく描かれています。
話としてはありきたりの殺人者の家族その後...。なんですが、田中裕子主演としたところにやはり凄味があります。
「今夜は私にとっ
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

2.4

ターミネーターの定型文脈の中で、予定調和的なお話。
まあ、覚悟の上での観賞でしたが、それにしても映画館で観る価値観があったか?と言えばさにあらず。
老いさらばえたターミネーターとサラ・コナーは同窓会の
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盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~(2018年製作の映画)

3.5

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ボリウッド映画というだけで興味が湧き観賞。 

裏切りに次ぐ裏切りのクライムコメディー。

インド社会の実態が見え隠れして中々面白い出来映えでした。

美しいピアノのメロディーも効果的で古いインド映画
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.3

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ビートルズ愛煮溢れた素晴らしい作品。 

ビートルズの曲派やはり凄いです。

一曲一曲が水際だっていてシーンが青春のフラッシュバックする思いでした。

小さな幸せに落ち着くシーンは心温まるとても素敵な
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アップグレード(2018年製作の映画)

2.5

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タイトルから想像がつくお話。

AIが進化した社会への警鐘、とりつくしまのないエンディングです。 
ストーリーは至極単純。

暴漢に襲われて、妻を殺され我が身は半身不随に...。

自暴自棄の後、当然
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

3.7

ラップスターのサクセスストーリー。

ボリウッドらしさは話の長さだけで、突然全員で踊り出すお決まりの場面はないけれど、
それはそれで面白く、カースト制度のスラム生活の過酷さ、上流階級との圧倒的格差を改
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.1

いや、期待通りのタイマンアクションで、武器のテクノロジーもなく、時代背景も曖昧でそれがシンプルで小気味いいテンポでした。

然し話が進むにつれてデジャブが...。

キルビルが、ブレードランナーが、ド
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

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事実は小説より奇なり。の地を行くような映画。ホテルの素晴らしいホスピタリティー。夫婦愛、親子愛、テロで占拠されたホテルの中で小さなドラマが繰り広げられる。テロリストの少年達も教義に忠実な殉教者よりも貧>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2

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生まれた時からの不幸。ネグレストから脳に損傷を負い統合失調症から突然笑い出す習性、「どんな時でも人を楽しませなさい。」と母から言われ、「ハッピー」と呼ばれ、コメディアンになる夢だけが彼の唯一の希望だっ>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

2.3

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枯れたブラピの見せ所?
彼の人生とオーバーラップさせてるんでしょうが、なんかね単調で、盛り上がりにかける。「父を訪ねて三千里」宇宙版はその家族の背景やストーリーがはしょされすぎてただ宇宙の神秘的な美し
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.6

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まあ、熱い映画だろうな。と思いながら観に行きましたが、これが想像以上。

私達世代の青春観といいますかパッションの空回りが妙に清々しい。

知りませんでしたが90年~94年連載の漫画が原作とのこと。
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.8

これは家族の物語です。
キーワードはシェイクスピア...。

ナチスの話を中心にと思いきやさにあらず。どうして素晴らしい家族の絆の話。
ガーンジー島の美しく厳しい自然、素朴だけど閉鎖的な人々。アイソラ
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.6

やぁ、三谷映画の神髄ここにあり。って感じです。面白いし、泣かせるし。
パロディあり、笑いのトレンドも押さえてるし、店舗も小気味いい。
大阪のベタっとした笑いではなく、東京のキレのいい笑いというのも肌に
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劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

3.5

テレビ的で映画はつまんない。
という専らの噂でしたが、どうしてどうして。
楽しませてもらいました。そもそもテレビ的ってどういう事なのかんからないし...。
周りにこんだけBLがあるはずがないから、全て
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タロウのバカ(2019年製作の映画)

2.1

今の時代の閉塞感を描いた作品。

弱者に冷たく、無関心な世の中をどう描くか?が命題なんでしょうが、うーんどうも断片的で分かりにくい....。

かといって考えさせる深みもないし、遠浅の台風後の海のよう
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.5

ボヘミアンラブソディーと同じ監督。

焼き直しっぽい感じかな?と思いつつ観賞。

ところがこれが期待を裏切る俊作で。

エルトンの深い孤独がじわじわ沁みる沁みる。

天才はゲイなんだ。
と単純に割りき
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

いやぁ~面白い。タラちゃん節全開‼️

西部劇へのオマージュ、ファッショナブルでデガタンス、アイロニカルな中にペーソスあり。

説明的でノスタルジー、大事の前は時間軸を切り取る。灰汁が強くて諧謔的。ゾ
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天気の子(2019年製作の映画)

2.5

背景の画は微に入り細に入り凄い❗

でも、ストーリーは響かない。

お子さまだけ?

陳腐。リアリティーはありそうでない?

ごめんなさい。ついていけません、

アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場(2017年製作の映画)

3.2

淡々と戦場の情景を写す映像の中に、フィンランドなりの戦争観がある。名もなき四人の兵士の物語。
士官、下士官、兵卒の悲喜交々が織り成す話は歩兵ということもあってか、樹光のシーンで幕を閉じる。
ただ、百戦
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

2.8

このシリーズも18年になると、最初の頃とは随分様変わりした。
もー昔のカーアクションというよりは、筋肉マッチョのド派手アクションになった。
中身は薄いけど、こういう制作費垂れ流しアクションがこれだけ続
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.5

中々面白く拝見。
世相を反映し、加計事件を臭わせる問題を主軸にマスコミ(狭義)と内調の対立を描く。
身近にある情報操作の怖さを思い知らせた。

真実を追求するために、家族を捨てられるか、大義とは何か。
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.2

本がしっかりしているとやはり面白い。
櫂直が実在の人物のように感じる。
天才、超人を描く話はやはり破天荒で通快。
さて、大和建造までのインサイドストーリーな訳だが、昔から権謀術数はあるわけで、暗躍する
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今日も嫌がらせ弁当(2018年製作の映画)

3.3

監督が同級生ともあって必ず観ないと思いつつ、今日なってしまった。軽妙なコミカルタッチは相も変わらず、小気味よくリズムを刻む。 
原作も勿論素晴らしいんでしょうが、連平君の優しさ、暖かさがジワジワ滲みま
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こはく(2019年製作の映画)

2.2

父と兄弟の物語。
既に父を亡くしているので、父が待つとはなしに待っていた。気持ちにぐっと来た。長男と次男の違いも上手く描かれていて。
舞台が家内の実家佐世保だけあり、思い入れは強く、四ヶ町、島之瀬公園
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

2.2

フランス映画ですね。私小説的。
 
基本的にあまり凹凸のない日常を心証風景で淡々と描いていきます。

トランスジェンダーの美しさ、儚さ、葛藤。

よるべもない思いに一人悩み、立ち向かってゆく強さをよく
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.0

ドルビーシネマで観賞。
然し、あの3Dメガネはなんとかしてもらいたい。眼鏡の上に眼鏡で鼻が痛い。
ストーリーですが場繋ぎ的?
あれは敵ではないですからね。
一回休みな感じでちょっと残念です。

ピアッシング(2018年製作の映画)

1.6

村上龍はたまにおお外れするんですが、正にそれ。
これはもう自己陶酔以外のなにものでもない。
伝えたいことが曖昧でこっちの思ってることがわからないそっちが悪いと言われているようで後味が悪い。

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

2.5

シリアルキラージャックの半生。
残忍な手口、サイコパス、幻覚者.目立つ切り口はいくつもあるが、最初の曲調から突然テンポが変わる様、残虐性とは別の中だるみ感は何だろうかと暫く考えた。
これは黙示録であり
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

2.0

殺し屋映画を岡田准一をやるというだけの映画。
岡田准一はそれなりに鍛え上げてるのは分かるけど、筋立ては凡庸。
山本美月の可愛さと木村文乃の不自然な目の下横皴が妙に目立つだけ。

パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

3.5

フランス映画らしいいい映画でした。
また、邦題で失敗してますね。
大人の恋愛の可愛さ、切なさ、自立した人の強さ。赤いドレスがプールで花開く映像美、なによりエスプリが効いた会話がいいです。フランスの田舎
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キングダム(2019年製作の映画)

1.9

長澤まさみが噂に違わす綺麗。さらに大沢たかおのビルドアップも凄い。
後は平凡。戦記ものを短時間に凝縮したらまあこうなるでしょうね。

ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた(2018年製作の映画)

3.0

最近音楽映画は外れがないけれど、これも良品。

何よりも軸になる楽曲が三曲とも素晴らしい。

歌もストーリーにマッチした伸びやかな歌声で情感がある。

ありきたりのサクセスストーリーに仕上げてないとこ
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スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.0

B級シニカルコメディアクションとでももうしましょうか。なかなかの出来。
ディストリビューションの失敗?
宣伝の仕方次第ではもう少し動員出来たのでは?と思ってしまいます。
父親の愛がテーマ。勘違いのルー
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ライフ・オン・ザ・ロングボード 2nd Wave(2018年製作の映画)

2.6

付き合いで観ましたがこれがなかなか。
ほっこりと人生を考えさせられる話でさした。
種子島の海と人達の暖かさに都会で人間関係に疲れてる身にしみました

居眠り磐音(2019年製作の映画)

2.2

佐伯泰英ファンとして観賞。勿論、原作は読了。どう丸めるか、脚本に興味津々でしたが、それなりの出来。可もなく不可もなくといったところ。
見所はチャンバラだけあり、しっかりした殺陣は素晴らしい。子どもの頃
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

1.4

マイルド過ぎて冗長。科学者ファミリーの挿話は必要なし。モナーク、対立する自然環境保護の団体なんかピントこない。
ゴジラファミリーを大集合させる為の助走だと分かっていてもアメリカ主権主義の灰汁がですぎて
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