森が生きるか死ぬかの裁きを下すのセリフの通りな物語。『ブレアウィッチプロジェクト』の雪山版。ルーマニア舞台だから吸血鬼でも出てくるのかと思ったら、装置としての森の発動を延々と待たされるのみ。とりあえず>>続きを読む
結構なコメディだったから驚いた。『ピラニア』的でありつつ『パラサイト』(作中で言及されるSF)的でありつつ、真っ当なパニック映画で面白い。
エメリッヒに求めてるのはこういうのじゃないんだよなぁ…。とにかくアホになれる壮大なSFが見たい!というより『ID4』が見たい!でも文字通り雨のような弾丸の中を突き進む迫力は素晴らしかった。
散々言われてたクライマックスだけど、自分たちを形成するような過去へのノスタルジー的暖かさを肯定する方だったのは驚いた。てっきり全否定するのかと…。というかそれ以前につまらなかった。
ロボットvsロボットの銃撃戦とかサイコーだったんだけど、それ以外は特に。
街の撮り方だけで既に楽しい。そこに合わさる曲と雨の融合によるオシャンティ空間で最後まで見れちゃう。
どういう状態に置かれているかは一瞬でわかるために、そのネタで引っ張って行くのには無理がある。ただ、主観が客観を塗り替えて行く映像表現は面白く、それにより当然の前提として立つ場所にさえ揺らぎが生まれ、塗>>続きを読む
何やこのハリボテ感満載のキャラクターを描くことを放棄したかのような家族描写は!とか思ってたら、意図されたものだったから何も文句言えない。完全に術中にハマった。その後については特に面白みもなかったけれど>>続きを読む
夫よ死因に疑惑を抱えた奥様が、不老不死の研究してる2人の科学者の陰謀に巻き込まれるポンコツホラー。70年にこの内容は流石にどうなんかとは思うよね。
映画鑑賞における『スタンドバイミー』
映画→現実への影響に留まらず、その裏側にいる人たちを知ることで、好きに一直線へと心が振れる一瞬の高揚と背中を押される感覚。良い短編
『着信アリ』的な死の予告と罪悪感による幻想としての怪談。ザラついた映像は良いけれど、良い加減「ザJホラー」な変な声とかそれっぽいスコアやめて欲しい。露骨なおっぱいアングルと、対象物よりも生足が大半を占>>続きを読む
若者強盗三人組が住人たちに返り討ちに遭う『ドントブリーズ』の派生映画。今回は侵入した家で殺人狂たちが会合開いてたってやつ。アル中の会合みたいにひとりひとり自己紹介して「殺人狂から立ち直った」的な発言を>>続きを読む
真面目で良い人ほど付け込まれる流れにゾクゾク。油断して安全牌な末端だけを許容した先、なし崩し的な蟻地獄。男を数人配置して、ピントの匙加減によって男全てに対して恐怖を抱かせるさりげないうまさ。というかピ>>続きを読む
何となくネトフリオリジナルホラーを見ようと見始めたのだけど、目新しさは特にないながらも手堅く面白かった。『反撥』『アンダーザシャドウ』『ババドック』あたりから相当影響受けていると思う。その地の服を着る>>続きを読む
意外にも楽しめた。結婚は断頭台と冒頭で言い切るセンス!レベッカとヘレナの差が育ってきた家庭環境の違いなのだろうけれど、究極的な自己肯定感の欠如からその悲惨さが炙り出されていくのが辛くて痛々しい。地味に>>続きを読む
森の闇含めて与える意味合いが深くなってる気がする。というより色彩選択に向けるはずの意識を二択あるいは三択に絞れるから装飾なしの直球が伝わってくるような気がした。それが浅さとなるか深さとなるかは微妙なと>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
お菓子好きなタイトル通りなやつ。子供に容赦ない映画は素晴らしい。どうやらティモシーシャラメらしい。こんな首斬られる映画にも出てたとは。首だけ刃物に乗っかって、胴体が頽れていくの素晴らしい。
このレビューはネタバレを含みます
口の形を模したようなウィンドウで暗示される展開。都合の良い場所への誘導を逐一見せつけられるスタイル。名前書いた子供たちが対象になっていくんだろうけど、恐らくクリスマスプレゼント用人形だろうから、オモチ>>続きを読む
オカルトホラーの題材としてド定番な虐待をテーマとした韓国産ホラー。ミステリと触れ込んでるけどガチガチなホラー。できる限りホラーをリアルタイムで拾っていきたい私からしたら、そういうのすんごい迷惑。ジャン>>続きを読む
少女のリアクションで進めていくのが面白く、自身の未来を提示するデブに対して『悪魔のいけにえ』な少女には未来可能性をあえて提示しないところに物語の幅と余白を作り出す進行が丁寧。常に冷静で度胸のある少女と>>続きを読む
素晴らしい短編。蟻に食われる蝉の暗示から不吉が上登りし始め、実際に喰われることで極大まで上昇する。蟻-蝉で単に嫌いレベルではない彼らとの関係性が露わになり、捕食者に対して背を向けなければならないという>>続きを読む
『ディープインパクト』の完コピみたいなシーン出てくるから隕石でも落ちてくるのかと思った。回転するのかしないのか中途半端なカメラが残念。短編で既存ネタを低クオリティにダウングレードして繋ぎ合わせることに>>続きを読む
基本的には前作を焼き直ししつつ、タネ明かしになってるのかなってないのかわかんない程度の深掘りする続編。時間の交差地点だからこその前作キャラとその関係者の交差は面白いけど、それほど効果的に機能していると>>続きを読む
80年代のようなザラついた質感の映像と高速の雰囲気が良い。家出の開放感とエロで上がったテンションを行き場の喪失で急速に落としつつ、それとともにトラックが現れ、激突しそうになる転落の決定打までの流れも良>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
クライマックスバトルが素晴らしい。特になんの前振りもなく初対面時に負け確をあそこまで観客に植え付けられるのは驚異的。スプラッター具合も相変わらずなのだけど、良くあるジャンプ的というか全年齢的というかは>>続きを読む
オリジナルとの「差別化」の意識が行き過ぎてそれのみになってしまっている。釘打ちに始まり、差別化のためにオリジナルの意図がズレてしまっている箇所が散見され、単純にパワーダウン。クーパーについても複雑さを>>続きを読む
この瑞々しくも退廃的な物語はかなり好き。日本の現状を憂いつつ犠牲者であり続ける若者を鼓舞するようでいて、絶望しか見えない(見せない)閉じ方が素晴らしい。子どもたちの気持ちを無視し、大人にとって都合の良>>続きを読む
大人の考える作られた子ども像が酷過ぎて見るに堪えない。子どもがこういう風に動いたら面白いよね?を先行させ過ぎたロボットみたい子たちに魅力なんて生まれるはずもなく、そこから『スタンドバイミー』やろうとし>>続きを読む
これは確かに面白い。流石のコリンミニハン。偏見により生まれる恐怖を起点として起こる争いから水面下に燻る戦争の恐怖へと転換させる侵略SFとして手堅い脚本もさることながら、未知を未知のままに置きつつも冷酷>>続きを読む
ロシア産エンタメ映画って尺に囚われずにとにかく長尺でやりたいこと詰め込む傾向にあるように思うし、この監督もゴーゴリシリーズを3部作で作るくらい気にしない人なのだろうから生まれるべくして生まれたこの上映>>続きを読む
偏見のないナチュラルな世界観を構築したのは良いと思うのだけど、それっぽい都合の良い相手をあてがう姿勢に制作陣の偏見が漂ってるように見えてその違和感は最後まで拭えなかった。陽キャと陰キャの壁って想像以上>>続きを読む
クライマックスのアレがやりたいがためだけに地上を描くのは物語の推進力を奪う結果にしかなっていないように思う。序盤で配置されるあからさま過ぎるミスリードもダサいし、マジでミスリードにしか役割を担わないと>>続きを読む
『シカゴ7裁判』と同様のポジショニングトークが胸糞。そのポテンシャルは間違いないとはいえ、同系統の見飽きた定型をなぞっていく物語には飽き飽き。史実は知らないけれど、聖人性に浮気で帳尻合わせした気になっ>>続きを読む
現場を絶対に見せずに観客に対して「殺した」っていう偏見や先入観だけを植え付けていく導入が素晴らしい。史実が存在するから有効に働いていないのはあるのだけど、現場で行われたことに対して焦点を当てるように思>>続きを読む
何サイズと呼ぶのかは知らないけれど、横長の画面比率の割には室内での寄りの絵が多いのがまず残念。その分室外では面白いシーンが多く、中でも視点が変わる中盤で仮面たちの営みの中を歩く長回しは本作最大の見どこ>>続きを読む