〈呪いの伝播〉という近年ではそれほど珍しくないテーマを、まったく新しい恐怖に昇華させた傑作ホラー。
本作の類まれな点は、実際に起こる怪奇現象〈呪い〉の恐ろしさよりも、それが〈伝播していくこと〉の薄気>>続きを読む
もっといっぱい巨獣が出てくるのかと思ったら3頭だけ…。しかもゴリラはなんかちっちゃい。そこは少し残念。でも最初から最後まで楽しめた。携帯片手に、だけど。
現れては消える竜巻がモンスターじみてて不気味。怒涛の展開と迫力のある映像で飽きずに見られた。見たあとに何も残らないが、見ている間は楽しい。
貞子の呪いの正体を科学的にひもといていく医療ミステリー。小説『らせん』の映画化としては及第点だが、映画「リング」の続編としては違和感や物足りなさが目立つ作品。万が一、今後『ループ』が傑作映画として登場>>続きを読む
現代において異文化の得体の知れなさを恐怖として描くのは、差別や偏見を助長する危険性を持っていて実にセンシティブな行為だ。しかもそこに〈食人〉というグロテスクの極みみたいな習慣を持ち込んでしまったら、ふ>>続きを読む
サメ映画というより、海底の檻の中という深く閉ざされた空間におけるシチュエーションスリラー。海上にいるはずの同行者によもや見捨てられたのではないか、酸素はいつまでもつのだろうか、そうした不安や絶望感と戦>>続きを読む
凄惨な殺人が行われた家、その家に触れた者たちが呪い殺されていく。限りなく現実に近い日常の中で、あれだけ非現実な、でもどうしたって怖い霊の存在を堂々と描いた功績はあまりに大きい。ストーリーはあってないよ>>続きを読む
見れば一週間後に死ぬという呪いのビデオ。原作のいいところを、ストーリー以外ことごとく振り落としているにも関わらず、ここまでの映画にできたのはあっぱれ。恐怖の対象を「呪い(のビデオ)」ではなく「貞子」に>>続きを読む
とある男の1日を撮影することになったカメラマン。ともに時間を過ごすうちに、男の奇行が気になってくる。一杯1000円するコーヒーのように、こちらに余裕がないとうまく味わえない映画。醸し出されるいやぁな空>>続きを読む
最高にクールな音楽映画。絵と音とストーリーが一体になって、観てるこちらの気持ちをどこか遠くへ連れていくよう。映画を観る快感は、こんなところにもあったのか。この気持ち良さは、きっとサントラだけでは味わえ>>続きを読む
ローラーゲームに意地と誇りをかけた女の生き様。当時の熱狂を保存したタイムカプセルという意味では価値ある一作。ラクエル・ウェルチの、いまにも弾けそうな肉体美もまぶしい。ただ、それだけかな〜。
鈴木光司の『リング』以降、あるいはジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」以降、“呪いは感染する”ものだと、わたしたちは知っている。
それなのに、この映画でいまだかつて味わったことの>>続きを読む
今見ると、玄人好みのホラーなのかなと思う。当時の受け止め方はどうだったんだろう?
原色のきつい室内装飾や人の声が混じったようなサントラが神経を刺激し続け、不安と不快を助長する。なかなかよい。
きれい>>続きを読む
砂漠の真ん中で身ぐるみ剥がされたゴロツキが、死を覚悟したその瞬間、ここでは「金よりも価値がある」という水源を発見し、自らの王国を築き上げ、そして手放すまでのお話。
魅力的な人物造形はもちろんのこと、>>続きを読む
田舎の一軒家にて久しぶりに集まった家族の団らんに突如現れる侵入者。物語が急旋回する前の、不気味で理不尽な恐怖がとてもいい。既視感ありありの話をしっかり怖く描けてこそ、映画の半分を占める盛大な「オチ」が>>続きを読む
前作のラストで悪霊に取り憑かれた父親。本当の魂を取り戻すべく、家族とへっぽこゴーストバスターズ、そして前作で倒れたあの人が立ち上がる! 前作の人気に自信を得てか、どこか余裕を感じる一作。恐怖演出はより>>続きを読む
引っ越し先の新居で起こる怪しい出来事。長男の昏睡を機に、その恐怖は加速度的に増していき…。アメリカの、部屋数が多くてだだっ広い家屋の中を、スルスルと動くカメラワークがとにかくカッコいい。開いた扉の向こ>>続きを読む
🎬再鑑賞
経済的にも精神的にも満たされない日々を送る冴えない中年男が、不滅の男〈アンブレイカブル〉として覚醒するまでのヒーロー誕生物語。ヒーローものにありがちなバディ、アクション、ラブロマンス、成長>>続きを読む
ひさしぶりの鑑賞。
覚えていたのは、タンクを掃除するおばさん、おばさんの乳首、ブーメラン青年、どこからか覗き見する旦那、そしてもちろんコーリンユー くらいだったが、まあ、そんな映画だ。
あらすじを言>>続きを読む
「年に一度、殺人を含むすべての犯罪が合法化される夜がある」という、単純かつ現実には絶対ありえない設定こそすべての映画。とりたてて面白いストーリー展開は、ない。
あまりにひねりのない単調なストーリーの>>続きを読む
ザ・優等生なホラー映画。
「たまたま身につけたピエロの衣装がとれなくなり、やがて邪悪な存在へと変化する」設定はもちろん、ムダのない展開、丁寧な撮影、説得力のある特殊メイク…。どれもスマートを気取ってる>>続きを読む
FBI訓練生のクラリスが、収監中の異常犯罪者レクター博士の協力を得て、連続猟奇殺人犯バッファロービルを追うサイコサスペンス。原作、監督、撮影、配役…すべてにおいて実力以上の何かが宿っているような奇跡の>>続きを読む
中学だか高校以来の再鑑賞。
大学時代にバイトしていたレンタルビデオ屋の隅っこで、なんとなく映像流してたことはあったけど、しっかり見るのは久しぶり。
ブラッド・ピットがとにかく美しい。
ブラピのいちば>>続きを読む
映画全体を覆うあざとさが嫌い。妙にすました語り口が鼻に付く。
皆が褒める本作だけど…期待したほど、怖いとか面白いとか思わなかった。
前半せっかく感じた不気味さが、後半意味の氾濫のもとに瓦解していく感>>続きを読む
汗でべとつく男たちの肌のように、くどくて(回想&妄想!)くさい(会話&展開!)。一転、あのリリカルなラストシーンはなんだ。別の映画を見てるのかと思った。
見る年齢によって映画の捉え方はずいぶん変わる。
学生時代にこの映画を見たときは、少年の成長物語、映画賛歌が美しい話だなと思った。悲しいエピソードもあるけれど、全体として心温まるいい物語だと。
【以下>>続きを読む
ネオ・ホラーの佳作。
部分的に見ればあまり目新しいところはないのだけれど、これまでのホラー映画にあったさまざまな「怖い」がスタイリッシュにまとめてられていて、全体を見渡すと「新しいホラー」になっている>>続きを読む