chiisakattaonnaさんの映画レビュー・感想・評価

chiisakattaonna

chiisakattaonna

ミッシング(2024年製作の映画)

3.9

よく泣く石原さとみと、滅多に泣かない青木崇高の対比がリアル。
良し悪しの話ではないけれど、ホテル前でたばこを吸いながら涙を堪えるシーンは、悲しみが静かで深くて、感情の形は人それぞれなのだと改めて思った
>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

4.5

映画公開日に。
なぜ人は必然性に惹かれるのだろう。
誰かにとっての絶対に、
誰しもがなれたらいいのに。

BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

4.0

薬害エイズを学んだ折に観てみた。
沢山のアンビバレントが、
長い時間をかけて人々の輪郭を描く。
感情の表現が繊細で丁寧な映画だった。

副作用の苦しみと、新薬への不信感。
薬害対策への優遇に、
理解と
>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.3

久々にど真ん中苦手な映画だった。
でも頭に残る。

人はそれぞれ違う常識で生きている。
それが大きくズレてると気付いた時、
誰とも共有できないと気付いた時、
何よりも孤独なのではないか。

「永遠に僕
>>続きを読む

沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.5

おとぎ話みたいな愛情に、ほんの少しの人間臭い毒が混ざる。
ガリレオシリーズの映画はそんな傾向がある気がする。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.7

海外を旅する時に感じる、
知らない言語に囲まれる不安感。
それはさながら生きることのようで。

同じ言葉で会話ができる人、
感情をそっくり共有できる人はいない。
だから、一人の相手では自分を満たせず、
>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

4.5

言葉よりも写真、抽象よりも具象を選ぶ2人が、言葉のすれ違いに翻弄される話。

伝達の側面から見ると、言葉は不完全なツールなのだと改めて思う。
ニュアンスも、乗せる想いの強さも、受け取って生まれる心も、
>>続きを読む