Reaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ガザの美容室(2015年製作の映画)

2.8

公開当時から気になっていた作品がアマプラに。
対イスラエル政策で分断したパレスチナ。
このガザ地区は2008年から幾度となく軍事侵攻に晒され、停戦後もイスラエルの厳しい封鎖政策に置かれているという。
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

4.2

最高のヒーリングムービー。美しい風景のなか走り抜けていくJRのフォトブース&プリント機能付きのトラック、行く先々で出逢う人々のポートレートが様々な壁に貼り付けられることによって、アートと化す様。風景も>>続きを読む

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

4.0

「フローズン・タイム」のショーン・エリス監督が、まさかこんなシビアな題材の作品を撮るとは思わなかった。
とにかく惨くて辛すぎる。こういう作品って「屈せず闘った人たちがいるから、今があるんだ」と少しだけ
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イコライザー2(2018年製作の映画)

4.0

やっぱり鉄壁マッコールさんの容赦の無さが凄いです。普通は主人公がピンチになってハラハラするのにね、最後の方恐怖の館みたいになってる(笑)
しかし読書家の趣のある人物像というか深みのある雰囲気が、何より
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.8

やっと観れた!ハーレイクインのぶっ飛びbitch具合もキマってて、右見ても左見ても強くて格好良い女しかいないのが最高。アクションも楽しかった〜!そこまでの戦闘っぷりが良過ぎたので、キラー・ボイスとかそ>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

やっぱり名作だなぁ。
ロバートという人物像そのまま詩的かつ寡黙で知的なアクションに、それらが醸し出している作品の静謐な雰囲気もめちゃくちゃ格好良い。
主人公が死闘の末に九死に一生を得て勝利するのでなく
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.8

これ「良い話」で片付けてはいけないやつ。C・セロンとマッケンジー・デイヴィスの掛け合いは、女性ならみんな堪らないし癒されると思うし、結果的には夫も気付けて良かったが、現実にはこうやって取り返しのつかな>>続きを読む

オールド・ガード(2020年製作の映画)

4.8

C・セロン主演のアクション映画ということで、とても楽しみに待っていた作品ですが、期待を裏切らない秀作で、こういうの観れて嬉しさしかないです。
''人を助けるのに理由は要らない。自分が助けた人が、明日誰
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デトロイト(2017年製作の映画)

-

ずっと観たい、観なくちゃいけないと思ってた作品。でも何となく逃げてきた。もうすぐNetflixの配信が終わってしまうとのことで、意を決して再生ボタンに手を伸ばしました。
結果、腹を括った以上の辛さだっ
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13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

-

「ボクらを見る目」が素晴らしかったエヴァ・デュヴァネイ監督作、BLM運動の根本を学ぶことができるドキュメンタリー。黒人差別が奴隷解放に終結せず如何にして国により作り上げられたのか。犯罪者のイメージを刷>>続きを読む

ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

4.0

ベトナム戦争という最悪な負の遺産と戦争の不当さ、PTSD、黒人の差別問題に対する強烈な批判を、お馴染みの最上級のユーモアとコラージュ手法をもってして真正面から叩きつけるスパイク・リー節が炸裂。Netf>>続きを読む

ワタシが私を見つけるまで(2016年製作の映画)

3.2

誰かと出会うことも、独りで生きることも、どちらも素晴らしい。
笑えて元気がもらえる映画。

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.8

ほろ苦くて愛おしく瑞々しい、素晴らしい青春映画。愛とは、努力し手を伸ばすこと。それで失敗してもいい。そうやって自分が偽りない自分として、それぞれのスタートラインに立つ清々しさよ。学びは続くね。「面白い>>続きを読む

最終目的地(2009年製作の映画)

4.8

亡き作家の伝記執筆をめぐる人々の「関係性」を語った傑作。閉鎖的ではあるが、豊穣なウルグアイでの生活への憧憬(この画の美しさといったら!それだけでも目に楽しい。)と足枷。妻と愛人、その娘。兄と恋人。主人>>続きを読む

シングルマン(2009年製作の映画)

4.8

冒頭のカットから一気に鷲掴みにされるほど、完璧過ぎる映像美。最初から最後まで全ての瞬間が美しい。トム・フォードの研ぎ澄まされた美学が潔いほど緊張感を持って貫き通され、また、その世界を体現した俳優陣の演>>続きを読む

ドライヴ(2011年製作の映画)

4.0

こういう題材の映画って派手に大仰に作られることが多いと思うのですが、ゴズリング演じるドライバーの独特な間合いに見るような柔く淡々とした、理知的で静かな狂気を孕んだ静のバイオレスといった感じ。これ、好き>>続きを読む

ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)

3.0

リドスコ監督ですんごいキャストじゃん!しれっとネトフリにあったのかと食いついたんですが、多分これ公開したとき観てるな?と途中で気付く(笑)

改めて観てみて、泥沼化した中東のテロ戦争において、アメリカ
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

これも気になりつつも多分怖くて無理と思って避けてきた作品の一つなんですが、良い意味で期待を裏切られました。こんなにも審美的欲求を満たす作品があるものかと震えています。鋭利で完璧なトム・フォードの世界が>>続きを読む

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.0

少しずつ話が進むにつれて、色々なパターンが想像できると思うんだけど、私はすっかり騙されました。ラストが切ない。ストーリーが面白いのは勿論、トラウマや悪夢の描写が狂気的だけど何処か美しさもあり、濃密なサ>>続きを読む

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

5.0

久々に観直しましたが、やっぱりこれ鬼のように面白い映画ですよね。元MI6の諜報員だったル・カレ原作のスパイ作品の金字塔。

細かいところ忘れていたので、意外と新鮮な気持ちで観れたのですが、この映画の醍
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おとなの恋は、まわり道(2018年製作の映画)

3.0

キアヌとウィノナだからこそ成り立つ、ほぼ2人のケミストリー頼みの会話劇。傷付いてきたり上手く行かないことばかりで、拗らせちゃったり卑屈になったり辛辣になるのは、みんな多かれ少なかれ共感できる部分がある>>続きを読む

タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.4

ルッソ兄弟製作でジョーが脚本、キャップのスタントを務めていたサム・ハーグレイブの監督作で、クリヘムが主演!と色々詰まり過ぎなところも話題になっていますが、評判通りの良作。ストーリーはシンプルでも胸打つ>>続きを読む

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

5.0

2018年のゴッサム・インディペンデント映画賞で「女王陛下のお気に入り」や「ビール・ストリートの恋人たち」など名だたる名作をおさえて作品賞を受賞しているという、ずっと観たかった作品が遂にNetflix>>続きを読む

ビリオネア・ボーイズ・クラブ(2018年製作の映画)

2.0

若手演技派のアンセル・エルゴート&タロン・エジャトン主演作とのことで非常に楽しみにしていたのですが、公開時から評判は芳しくなかったこの作品。
実話を基にした話ということを抜きにしても、最初から上手くい
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.2

驚くくらい豪華なキャスト、さすがソダーバーグな理知的な展開。現実にパンデミックが起きてなかったとしても、充分に興味深く面白い作品だと思います。

脚本家が取材した科学者たちによれば「こうした事態が起き
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

2.8

私は何を見せられてるんだろう?ってびっくりした(笑)まさかのパンクと奇想天外SFの華麗なる融合。ロマンティックをとことん突き詰めていくとこうなる、というのはなんか分かる気がする。さすがニール・ゲイマン>>続きを読む

チャーリング・クロス街84番地(1986年製作の映画)

5.0

優しくて、少し切なくて、夢があって大好きなお話です。本が好きな人は余計に堪らないと思う!
変動していく時代のなかで、お互いの生活の機微を、古書と手紙を通して国を越えて語り合う。淡々と流れていく日々、で
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.6

ダイアン・クルーガーの演技が圧巻で、カティヤの哀しみや苦しみ、怒りが痛切に伝わってくるのだが、本当に本当に遣り切れない話だった。こんなに遣り切れないことってない。
ただ、この「遣り切れなさ」がリアルな
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.8

誰だって愛するひとの側に居たい、支えたいと思うのは当然のことで、しかし綺麗事だけじゃどうにもならないし生半可な覚悟では成り立たないことだということも分かっている。それと同時に、命ある限りその人が自分ら>>続きを読む

アメリカン・ハニー(2016年製作の映画)

4.0

カンヌ審査員章受賞作だが日本での劇場公開もなく、Netflix配信が本日までとのことで滑り込み鑑賞。

結果、観て良かったです。非常にリアリティのあるロードムービー作。若者たちの瑞々しさや純粋さ、どこ
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

4.5

今までの作品の色や光の質感とは異なり、映像がすごくすっきりくっきりしているなというのが第一印象だったのですが、舞台が現代のショウビズということと、70ミリフィルムで撮ったからなのかな。そこを含めてドラ>>続きを読む

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.5

難しい。日本人で特に信仰を持たない自分にとって、牧師として生きる彼の心情を違わず理解することは、やはり難しい。環境問題は間違いなく地球に暮らす私たちひとりひとりが真摯に向き合わなければならないことの一>>続きを読む

ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.8

無駄に主人公のバックストーリーを入れたりしてドラマチックに仕立てるのでなく、淡々と進んでいくからこそ伝わってくる緊張感。上院、CIA、官邸の攻防戦に手に汗握り、レポートの内容や闘う相手が大きすぎて絶望>>続きを読む

ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017年製作の映画)

2.5

モハメドのぼやきは一理あり、植民地支配そのものへの非はさておき、女王という孤独な重責を負う立場において、人種や文化も全く違うからこそ築けた絆だったのだろう。ただアブドゥルには勿論出世欲もあったのだろう>>続きを読む

わたしはロランス(2012年製作の映画)

5.0

何回観ても、その度にこの作品の全部が好きだなと思う。
胸が震えて、心が踊って。
間違いなくオールタイムベスト。