ちーさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ドライヴ(2011年製作の映画)

3.4

もっとヒリつきたい。もっと性格悪い奴はいないのか。バスルームのスーッと波打ち際のトドメは良かった。

ゴダールの決別(1993年製作の映画)

3.2

画面外の人間と話しているがその会話の裏でも声が聞こえるし、話している人の顔が映らないし本当に見づらい。「映画の言語を壊すと不快でしょ?でもそもそも映画の言語なんて不完全なんだよ」みたいなことが途中言及>>続きを読む

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

3.6

悪の組織に改造された主人公は異形の力でヴィデオドロームに復讐する…という少年漫画の序章、あるいは前日譚のような映画でした。この後の物語で伏線回収はされるのか。呼吸するビデオテープに血管が浮き出ちゃうブ>>続きを読む

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

3.8

ザッパの自伝同様に音楽以外無かった青年がストラヴィンスキーに触れる場面に涙。本人が罪悪とまで感じていた音楽がどれも素晴らしくミッションが1番長く使われたのが嬉しい。初めて聴いた中だとケマダの戦いが良か>>続きを読む

宵待草(1974年製作の映画)

3.2

今日は映画を観る心の準備ができてなかったのかも知れない。初神代は苦い経験となった。台詞はアテレコのみ?思いついた流行歌を口ずさむように掴みどころのない展開をしていく。終始緊迫感のない逃亡劇、気球はちょ>>続きを読む

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.0

未成年なので昼までそのまま寝ることもできず、親にバレないうちに帰らないといけない。朝が青い。事が成就されなかったと知ったアニーの微笑みが人間らしくて良かった。みうらじゅんみたいなの、渡辺大知やキレイな>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

3.6

ベルリン期がさらに好きになった。Sound and Visionを爆音で聴けてこの頃のライブ映像も初めて観た。フルで観れるんでしょうか。季節の問題やろうけど「ベルリンでは誰も自分の事を知らないから楽」>>続きを読む

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

3.6

どこにも辿り着かない高速を延々走り続けて、くたびれているのに眠れない。どちらの人生でもこうなったら嫌だなが全て起きる。悪夢っぽい映画の中でも観やすい方。女性に裏切られる妄想で頭がいっぱい。アンジェロバ>>続きを読む

マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)

4.0

90年代でも好調でシャレも利いてる。カーペンターズにロボットモンスターまで飛び出す。失踪した小説家を追いかけたら謎の村、彼の小説通りに悪夢が始まり現実が侵食されていく。モチーフはラヴクラフトながら語り>>続きを読む

スキャナーズ(1981年製作の映画)

4.2

グロさ控えめでクローネンバーグがサイキックバトル映画を撮っている。能力者=スキャナー同士のサイコキネシスでの攻防、本人脚本で映像化がアキラよりも早いんだからすごい。古い作品ではあるがSF好きならたまら>>続きを読む

スクール・デイズ(1988年製作の映画)

3.8

小さな世界での小競り合いに夢中になってる学生の話で、それをただ青春の一コマだと観ていたら目を覚ませよとひっぱたかれる。Wake Up Suiteなんて音楽まで用意して。「お前は白人に憧れすぎ」と罵られ>>続きを読む

スモーク(1995年製作の映画)

3.6

どんな経緯であれ手に入った大金を譲渡できる人達、クリスマス時期の映画に多い気がする。クレジットでいつも立つ人はいつも通り去ってほしい。トムウェイツの曲はバーでも流れてる。普通に劇伴が良い。

ボディ・ダブル(1984年製作の映画)

3.4

ポルノ寄りのサスペンスかサスペンス寄りのポルノか。監督作の中でも微妙だった。謎の男にストーキングされる美女を助けたい男、そもそものぞきをしていて事に気づいたわけで、挙句出来心でパンツも拾ってしまい情け>>続きを読む

見えない恐怖(1971年製作の映画)

3.8

タイトルからはテレビジョン、盲目の女性が殺されそうになる筋からは『暗くなるまで待って』を連想する。冒頭殺人鬼のブーツだけ登場し、その後登場人物の足元は映らない。死体の転がる家の中、何も知らず過ごす女性>>続きを読む

血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

3.5

心が壊れちゃってる青年が恐怖におののく女性の顔を撮影しながら殺人を繰り返す。青年が「あ〜あこんなことしてちゃダメなのにな〜」という感じで、幼少期の体験からいびつな心になってしまった彼を周囲の人は変えら>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

車がなければ走ればいいっていう爽快さ。最近走ってないな。金も地位もあるけどちょっとキテる、ギリギリの危うさを持ってる白人がいっぱい出てきて嬉しい。PTAはそれ目当てのとこある。暗い色が美しい。無理して>>続きを読む

噂の二人(1961年製作の映画)

4.2

もうすぐこの映画のプロットが完全に破綻する日がやって来ることやろう。同性愛者であると噂を立てられた女性の人生が狂っていく。やたら昔の世情に詳しく、想像力豊かな人間にしか2人の気持ちを推し量ることができ>>続きを読む

ミザリー(1990年製作の映画)

4.0

売れっ子作家が躁鬱気味のファンに監禁される。監禁されるまでがスルスルっと軽快なので感心する。タイプライターで生存率を上げてくのがカッコ良くもあり、本を書くくらいしかやる事がないのが情けなくもある。追い>>続きを読む

コヤニスカッツィ(1982年製作の映画)

3.2

映像と音楽のみで台詞やストーリーなし。超高速で道路を駆け巡る車は電気信号のようで、都市は回路のように整然としている。くる日もくる日も物凄いスピードで労働のエネルギーが供給されている。分かる分かる。それ>>続きを読む

ポゼッサー(2020年製作の映画)

3.6

人の脳をハックしてターゲットを暗殺する企業に勤めるエージェントの話。伝わります?ポスターはアレでもホラーではない。ハック自体かなり参ってしまう仕事のようですが、殺す相手やハック先が誰だろうと淡々として>>続きを読む

SF核戦争後の未来・スレッズ(1984年製作の映画)

3.6

1984製作。ソ連のイラン侵攻を契機に核戦争へと発展する。映画としては当然核爆弾が落ちてからが面白い。ニュースを見ては反戦歌やこういった映画をオカズにシコるだけのクソみたいな奴です。こんな時に生まれて>>続きを読む

心中天網島(1969年製作の映画)

3.8

近松の人形浄瑠璃を人でやる。映画の意図を監督自身が冒頭電話口で語るという突飛な始まり方をする。心中のラストめがけて黒子たちが2人の周りをうろついている。旦那をたぶらかした女郎の身を案じて後先考えず全財>>続きを読む

マングラー(1995年製作の映画)

4.5

洗濯会社の巨大プレス機にスルスルと従業員が巻き込まれる事故が多発する。こうでなくっちゃ!という雑なストーリーだったのに一転スティーヴンキングぽさもちゃんとやってしかもサゲまで用意してある。マングラーの>>続きを読む

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.6

イーストウッドの目が大きくなったように見えて、綺麗な瞳が印象的でした。憎しみを湛えた表情が少なくなり、男らしさを演じ続けることの馬鹿らしさを少年に説く。年を取ったとか、そういうことじゃないぜ。穏やかな>>続きを読む

アタメ(1989年製作の映画)

3.2

若いアントニオバンデラスがほとんどノエルギャラガー。前科者の男がポルノ上がりの女優を監禁して口説き倒す話。縄で女を緩く縛り、肌に優しいテープで口を塞いで男は盗みに出かける。主演の女優はマスク美人ならぬ>>続きを読む

ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

3.8

2022年の話ということで皆こぞって観出したフライシャー監督作。人口増加による食糧難の中、市民はソイレント社が開発した完全食の配給に並ぶ。そいつの見た目が緑色の板切れなのも気味悪いが原作タイトル通りマ>>続きを読む

まわり道(1974年製作の映画)

3.0

書けよ。じゃなきゃ働けよ。私は成果を出せない若者が嫌いなのかも知れない。久しぶりにサッパリな映画だった。出直してきます。

近頃なぜかチャールストン(1981年製作の映画)

4.0

近頃なぜかATG。白黒だが81年作。オープニングを撮るのが上手いことを自認してるが故の構成にシビれる。陽気なチャールストンがいつのまにか軍靴の音にすり変わる。老人たちは主語の大きい日本から亡命し閣僚し>>続きを読む

逆噴射家族(1984年製作の映画)

4.5

全て終わってしまった家族がよそう米の白さに泣いてしまった。気味悪い家族をぶん殴って終わる家族ゲームよりか救いがある。再生した家族は前よりもお互いの距離を確保していて少し引っかかる。JCの工藤夕貴が乳首>>続きを読む

ストーカー(1979年製作の映画)

4.2

一部で話題のYouTubeチャンネルで観ました。SFっぽい小道具が出てこないのにSFしてる。『神々のたそがれ』と同じ原作者。ゾーンの最深部にある部屋に世界へ干渉するような力はなく、実はストーカーの私的>>続きを読む

ジングル・オール・ザ・ウェイ(1996年製作の映画)

3.6

サクライが好きなクリスマス映画。息子に愛想をつかされた父がクリスマス商戦に翻弄されながらアクションフィギュアを買い求める。ぐちゃぐちゃな後半から信用回復など忘れただ息子を守るために空を飛ぶシュワちゃん>>続きを読む

直撃!地獄拳(1974年製作の映画)

4.0

より軽く、薄っぺらくすることで殺人拳よりも面白くなってる。甲賀忍法継承者が忍術と空手でマフィアから麻薬をかすめ取ろうとする。千葉真一、佐藤允、津川雅彦みんな濃いけど三枚目の郷鍈治が一番かっこいいのは何>>続きを読む

トラック野郎 天下御免(1976年製作の映画)

3.8

パツイチヤラしてくれ!一人称が僕の桃次郎多めで良かった。観光映画でありシーズン映画でもある。本作は年の瀬の話。
お付き合いで4作目、って感じではなくちゃんとラストまでええんやもんな〜。桃次郎は惚れた女
>>続きを読む

激突!殺人拳(1974年製作の映画)

3.6

信念を貫く格闘家かと思いきや、喉仏をちぎり取ってニンマリしてたのでたぶんただの戦闘狂です。分かりやすい話で助かります。青龍刀はやはり強かった。川谷拓三大出演シーンで大サービスアリ〼。

どですかでん(1970年製作の映画)

4.0

戦後と言えどもかなり低めな生活水準で暮らす人たちのエピソードが特段交じり合うことなく語られる。広大なゴミ捨て場に組まれたというオープンセットはまんまスラム。気が滅入る生活のど真ん中をどですかでんと空想>>続きを読む