ちーさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ちー

ちー

映画(682)
ドラマ(0)
アニメ(0)

はなれ瞽女おりん(1977年製作の映画)

4.6

心がズタズタになっしまう。阿弥陀様にこの世の地獄が見えないように目を潰してもらった瞽女でもなく、掟を破ったはなれ瞽女でもなく、ただの女にしてくれる男との奇妙な関係。ただ抱き合ってる画だけで2人の幸福を>>続きを読む

さらば映画の友よ インディアンサマー(1979年製作の映画)

4.5

TSUTAYAで川谷拓三の顔を見かけてそんな馬鹿な!となりました。キングオブコメディが自分の才能への妄想が爆発するのに対し拓三は映画への偏愛が炸裂する。映画の台詞でしか話せない男がだんだん相手にされな>>続きを読む

誘惑者(1989年製作の映画)

4.0

良かった。穏やかな草刈正雄の話し方、靄のかかったような映像、ミューザックっぽい音楽とサイコな話が合ってる。コカコーラの使い方や顔が見えなくなる場面がおしゃれさん。タイミング悪いけどコレはデパルマ意識し>>続きを読む

フェイス/オフ(1997年製作の映画)

3.5

トラヴォルタ観て、ニコラスケイジ観たらコレっきゃないでフェイスオフ観ました。酷い仕打ちにニコラスケイジ(トラヴォルタ)の精神がガタガタになってしまう。最後トラヴォルタの表情筋が無くなってるトゥルーエン>>続きを読む

スネーク・アイズ(1998年製作の映画)

4.6

近頃デパルマに夢中。ウェルズの黒い罠よろしく、延々カットなしでウネウネ動くカメラは中盤終盤もアイデア満載でたまらん。冒頭数分間で起きた事件を徐々にカメラを増やして再確認していくだけだが面白い。ボコられ>>続きを読む

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

4.5

低迷期トラヴォルタをタランティーノが再発見するきっかけとなった。野外で映画音響の採録中、事件を目撃するという捻くれたストーリー。謎解きも変。アクションは大味でヒッチコックファン丸出しの作品群とM:Iの>>続きを読む

クラッシュ(1996年製作の映画)

3.8

交通事故の衝撃や車自体、車内空間に性的に興奮する人たち。カークラッシュクラブに集まってる人達でも興奮のポイントが微妙に違うのが面白い。確かにエロいのもある。有名人の事故った車をグシャグシャのまま自走さ>>続きを読む

断絶(1971年製作の映画)

3.6

シェビーを改造しレースの賭けで生活してる男2人がジェームステイラーとビーチボーイズ唯一のサーファーだったデニス。女は移動の足が欲しかっただけだったり、ジジイがヒッチハイカーにつくホラ話がシニカル。笑い>>続きを読む

ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった(2019年製作の映画)

3.0

ロビーが語り部なら、ヘロインでボロボロのメンバーとどうやってカフーツ以降のアルバムを作り上げたのか、魔法を見たかった。
曲のアイデアがあると言われれば飛んでいってまた一緒に作りたいというのが泣かせる。

ファンハウス/惨劇の館(1981年製作の映画)

3.8

胡散臭い遊園地、そこで働く香具師、園内をうろつく名前のない人たちに乱歩テイストあり。ファンハウスはアトラクションの名前でした。姉弟それぞれを上空から撮影したカットが良かった。暇潰しで観たら案外楽しい、>>続きを読む

死霊のはらわたIII/キャプテン・スーパーマーケット(1993年製作の映画)

4.0

いかすぜ!1と2を経た者だけが経ることが出来る3作目。親切すぎる前回までのあらすじを経てからの経くる経くタイムトラベルファンタジー。凡百の映画では気分を害するような演出と展開だけを繋げて撮りきっている>>続きを読む

みな殺しの霊歌(1968年製作の映画)

3.8

加藤泰監督佐藤允主演のノワール。ある秘密を共有する女たちが次々強姦後殺される事件が起こる。話はペラいがきっちりフィルムノワールを体得実践している。どん詰まりの男を演じる佐藤允も良い。一杯150円のカツ>>続きを読む

悪魔のシスター(1973年製作の映画)

3.6

若い頃からこんなんばっか撮ってからに。殺人を目撃したのに死体がないというサスペンスから精神病院でのアレコレというサイコスリラー。シャム双生児の引き離された方の妹が見た夢にわりと心が不安定になりました。

死霊のはらわた II(1987年製作の映画)

4.5

いかすぜ!観賞中何度も離れてしまった心を万力やチェーンソーで引き戻す剛腕さがたまらなかった。前作からの繋がりがあるようでない続編は金があるのに同じロケ地で色んな説明を端折りながら進む。

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

3.6

元祖ガチスピ娘。あんだけ思想が強い大作を見事ファミリー向け映画にしてあって、それはそれでええことやと思います。強引なババアのまとめ好きよ。ナウシカのおっぱいに顔をうずめてよしよしされたい。布袋はエイド>>続きを読む

死霊のはらわた(1981年製作の映画)

4.4

好感の持てるスプラッター、地下室から血塗れで戻るとことか無茶苦茶かっこいい。Wikiの記事からも当時二十歳だった監督の映画製作にかける情熱が分かる。途中から主役が疲れきっちゃうのが面白い。無名時代のジ>>続きを読む

13日の金曜日(1980年製作の映画)

3.0

こいつらみんな死ねばいいのに、と思わせる前半にギリギリのスリルを楽しむかのようなエクストリーム逃亡、それに取ってつけたようなエンディングとある意味期待通りというか。このクオリティの作品を踏み台に続編作>>続きを読む

俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

3.4

気軽に宗教始めれたらいいのにな。無人教会とかないのかな。デニーロずっと顔芸してる。
デミムーアそばに置いとくにはちょっとやらしい。

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.2

今日は38度やったみたいで冷房を切って観た。足が無けりゃ借りて宿が無けりゃ野宿して良いことが無けりゃ鈴を鳴らす。手癖のようなダレ演出にメロメロです。大喜利で展開作ってくの好き。たけし軍団フル活用。あの>>続きを読む

ロリータ(1962年製作の映画)

3.8

継娘に欲情してることを除けば表面上言ってることは過保護な父親の言い分にしか聞こえないから恐ろしい。検閲逃れのために「ゲーム」を濁したおかけで客は最後まで集中できたのでは。ピーターセラーズが口角上げてど>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

習慣として映画を観てなかった頃に、みんながすごいすごい言うから食わず嫌いしてて、でも観終わってみればこの世で一番のファンみたいな気分になってた。
20年も経ってブルースウェードの曲を使ったジェームズガ
>>続きを読む

醜聞(スキャンダル)(1950年製作の映画)

3.2

実はクリスマス映画、やからか素晴らしき哉、人生!とだぶるとこがあった。三船がココリコ遠藤に見えてしまった。
悪いことしたあとに人に優しくしたくなるの分かります。メンシュになれて良かったね。

夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

4.2

誰が撮る映画よりもワイドに見えるし顔はデカく見える不思議。戦うパンチョビラ、革命児サパタの裏のストーリーとして観るのも面白い。1時間経ってからぐんぐん加速する。史実を利用しその気になればどこまでも話を>>続きを読む

カサブランカ(1942年製作の映画)

4.5

誰もが足止めをくらう街カサブランカ、クソ暑い街で出国の日を待ちながら賭博をしたり、闇市をぶらついたり、テラスでちびちびビールを飲んだりしている。最高の人生ちゃう?永遠に残りたいわ。ブルガリアからの新婚>>続きを読む

ビートルジュース(1988年製作の映画)

3.8

マイケルキートンは動きがかっこよろしおす。ダリの絵みたいな異界がショボCGに合っててもっと見たかったな。ハリーベラフォンテで踊るウィノナライダーが可愛い。エドガーアランポーな服装はさておき一番好きな顔>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.0

盛夏のテキサスで40年以上殺され続ける若者たち。最早美しいですな。
高校の頃、確か細野晴臣がちびった映画という触れ込みで手を出したら怖すぎて途中で観るのをやめたのはいい思い出です。家は大事にしよう。

上意討ち 拝領妻始末(1967年製作の映画)

3.6

大奥で手に負えんくなった妾を無理矢理嫁に貰わされたお家の話。偉い人たちに囲まれ回りくどい言い方で自己犠牲を要求される序盤は日本のいちばん長い日に近いかも。腹くくる潔さが面白くない、ベラベラ喋り全然切り>>続きを読む

カリートの道(1993年製作の映画)

4.0

刑務所ですっかり更生し、シノギがコカインからクラブ経営になったのでディスコかけまくり。隠居生活のためコツコツと頑張るアルパチーノの周りでの乱痴気騒ぎが最高。自分の女のケツ触ってる男見ても怒らない余裕。

酔いどれ天使(1948年製作の映画)

4.0

三船の線が細くてまだあの色気がない。好みの問題かも知れません。イロの部屋で寝込んでる場面、オルゴールが鳴りオモチャの影が壁で動く。中原中也みたいやった。ドブの中ではどうあがいても腐るだけと拗ねて終わり>>続きを読む

血と砂(1965年製作の映画)

4.6

戦地をセカンドラインが練り歩く。殺し合いは虚しい、死んだ人たちをせめて陽気なジャズで送れたら、というもしもがかえって戦いの悲惨さを際立たせてる。狂騒的な聖者の行進が頭から離れない。岡本喜八、三船敏郎、>>続きを読む

サボテン・ブラザース(1986年製作の映画)

3.4

芸は身を助くというか、実戦でも強かったアミーゴたち。入り口がコメディの人は三谷幸喜を連想し、あくまでも西部劇を求めた人はミスターノーボディを連想する。音楽はランディーニューマン、嘘くさいハリウッド風が>>続きを読む

8 1/2(1963年製作の映画)

4.4

こんなカッコいい映像撮れちゃう人だったの?モダン過ぎて怖い。曖昧な記憶と愛せなかった人たちの顔、という言葉を覚えているので思い当たる節があるのやな。今回はこの言葉が核やと捉えたけど次は分からない。脚本>>続きを読む

切腹(1962年製作の映画)

4.2

観た日がちょうど映画の中で事件の起きた5月13日で興奮しました。仲代達矢も三國連太郎もええ声し過ぎ。殺陣より2人の会話の方が緊張感があり、またカメラと音楽が煽る煽る。罪科もない浪人が突然切腹を申し出に>>続きを読む

どぶ鼠作戦(1962年製作の映画)

3.6

生きてた方がいいと思いますよ〜とか言っちゃう。中国人に扮した斥候隊の話だからか、農村で結婚式に参列したり、野戦病院に紛れたり、敵であるはずの人たちばかり映って、しかも憎悪を全く感じさせない。忘れた頃に>>続きを読む

フォー・ルームス(1995年製作の映画)

4.2

間違えられた男しかり、コンセプトはヒッチコックだったのか?ネクタイだけで連続性を表現するのとか。同業者を巻き込んどいて長ったらしいフリにしてしまう、しかもあの落とし方。ズルい奴。英語圏もチンコを表す言>>続きを読む

銀河ヒッチハイク・ガイド(2005年製作の映画)

3.5

言葉で遊び倒すのが難しいのなら映像で悪ふざけし倒しても良かったんじゃないでしょうか。英語もよく分からないイエローモンキーです、すいません。