ちーさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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栄光の野郎ども(1965年製作の映画)

3.5

監督にしてはぬる目の対インディアン映画。ただインディアンとの戦闘よりも軍隊内の軋轢のがメインで撮られている。もうインディアン出さんで訓練と上官に反抗するシーンの繰り返しだけでも面白そうやった。女を奪い>>続きを読む

ビリー・ザ・キッド/21才の生涯(1973年製作の映画)

3.6

裏切られ追われる身となったらエルパソへ。ディランの曲が強すぎる感もありますが、これはこれで好き。悪いことしてた友達が年食ってから保安官になってて、何それ?なビリー。時代とかゆう不可思議なものに追われる>>続きを読む

バルカン超特急(1938年製作の映画)

3.8

走行中の列車からババアが消えてしまうミステリー。手がかりがいちいち洒落こいですな。ババア消失のトリックさえちゃんとしてればあとのプロットは大味で済ませてしまうヒッチコックのバランス感覚が良い。尼さん役>>続きを読む

暗黒街の対決(1960年製作の映画)

4.0

二作目で主演交代、三船がずっとエロい。佐藤允目当てで借りたけど端役で残念。前作より格段に面白くなって、というか西部劇要素がたまらん。ハーモニカの曲が絶対マカロニウエスタンを意識しており、佐藤勝は確信犯>>続きを読む

1900年(1976年製作の映画)

4.2

20世紀のイタリアの歴史を社会主義と全体主義の対立を軸に総ざらいした、監督の真っ赤っかな思想が全面に出た映画。デニーロが主演で5時間ある。政治色が強くても観れるのは敵がファシズムやからでしょうか、あり>>続きを読む

ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)

3.2

頭お花畑のお嬢ちゃんがギリギリのところで踏みとどまってくれて良かった。思い出を美化せずに、旦那さんには嘘つきまくって被害者ヅラでババアになるまで生きてほしい。村上春樹やサガンが好きな方にオススメの一本>>続きを読む

砂漠の流れ者(1970年製作の映画)

4.0

男も女もロクでもないのに、男女の会話は簡潔な言葉で素直に感情を伝える。コメディかと思いきや、突然そんな台詞が出て来る。ペキンパーの事を好きなのは「どうして君が街を出てきたか分からないがとにかく会えて嬉>>続きを読む

ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

3.6

ラモーンズのペットセメタリーてオマージュやなくてタイアップやったんすね。しんみりしちゃうホラー。シャイニングみたいに序盤で情緒不安定になるのとペット関係なくなるの面白い。あんなチート幽霊使っといてこの>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.8

スパッド!かわいいやっちゃで。ハマースミス宮殿の白人とか、映画館で観てたらおかしくなってたやろな。イギーポップで踊れてももう46歳やし地元に戻ってもまだ46歳。あと30年どうします?サントラはあんまし>>続きを読む

暗黒街の顔役(1959年製作の映画)

3.4

岡本喜八初期の作品、カラー。凡庸なノワールでたまにふざけてる。昔の日本映画に出てる外国人みんな味があっていいですね。ちょい役の三船敏郎がオーパーツの如く輝いている。主役を食ってしまっている佐藤允も大変>>続きを読む

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

3.6

メインの登場人物ががらっと変わり、寂しい。みんな死んでしまっていて、劇中でも現実世界でもすごい時間が経っている。こんな映画撮れて幸せもんやな。オペラのシーンでの切り替わり、パートⅠのラストを踏襲してい>>続きを読む

ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

3.8

アクションからミュージカルまでなんでもござれ。次から次に演じきってもカメラが捉えていてくれたか定かではない。行為それ自体が美しいと言ってみたものの目に見えて疲れ切っている。カーラジオからスパークス。

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.0

バンドの映画は下積み時代が好きやけど、バンドに限らず駆け出しの頃の物語に弱いことがわかりました。マイケル編あっての良さとは分かってますが、全編ビトコルレオーネの若い頃でも満足したはず。

カジノ(1995年製作の映画)

4.2

ジョーペシは話が早い、手が出るのが早い、しゃぶらせるのも早い。独白長いなと思ってたら最後まで続いて、らしさ全開でした。こんな世界があるんだー!と純朴に観ました。湯水の如く消費されるサントラ、またもやロ>>続きを読む

アンダーグラウンド 完全版(1995年製作の映画)

4.5

一晩に一話ずつ観るのが楽しみでした。そこで生まれて暮らしている人がいるのに国が消えてしまうなんて、寓話じゃあるまいし。裏切った友達と再会したテーブル、みんなが歳を取った姿ではなく一番綺麗だった頃で悲し>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.6

初めて観たのは学生の頃の夏休みで、映画館を出て興奮しながらチャリ漕いで帰ったのを覚えてる。色んな死に方大喜利が好きでした。今回は冒頭明るすぎやし、結婚式もやたら鮮明でリマスター文化を恨みました。
レス
>>続きを読む

ハスラー2(1986年製作の映画)

4.5

スコセッシ監督「ハスラー」続編。老いたハスラーが若者の成長を見守る、とならないのが熱い。トムクルーズの使い方が性格悪すぎですが大正解。見慣れたあの笑顔に違った意味合いを持たせたの発明ちゃう?音楽はロビ>>続きを読む

突破口!(1973年製作の映画)

4.0

たまたま強盗に入った銀行にマフィアの洗浄前の金が大量にあって忙しいことになる。「イーストウッドには見えないわね」はちょっと面白い。女の頬を張り倒しベッドに誘う場面が時代を感じるぜボギー。余韻は観客が勝>>続きを読む

レイジング・ケイン(1992年製作の映画)

4.4

監督が認めるように「全部詰め込んだ」サイコスリラー。こういう思い切った遊びの出来る人やと思ってなかった。父のある研究のために子供を誘拐する男の話。今のところデパルマのNo.1。90分でお得なので観てね>>続きを読む

ハスラー(1961年製作の映画)

4.2

才能があっても人格に難ありのハスラーの話。ボロ宿にあるのはJTSとキューだけ、出会ったのは足の悪い女。胸キュンですね。シャツのボタン外してあげるとこと、お互いシェリーて似合わね〜となってるとこ好き。全>>続きを読む

グッドモーニング、ベトナム(1987年製作の映画)

3.5

映像なし字幕のみの方が良く頭に入る。ベトナムでのバカンスを盛り上げるラジオ。浮ついた米兵がベトナム娘に恋をするのはあまりに無神経すぎませんか?

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.4

ユダヤ人のババアと黒人のジジイの話。40年代から公民権運動が起きた60年代、そしてその後、アトランタで黒人が白人の運転手を勤める。人種差別や異なる信仰への偏見についてさらっと撮る割にたまにどぎついセリ>>続きを読む

殺しの分け前/ポイント・ブランク(1967年製作の映画)

4.5

他のレビューでも多く指摘があるようにサイケ映画。あると思ったものが無くて、いないと思った人がいて、静止画だと思ったら動画で、色は少ないのに目眩がするような場面の連続。ロンググッバイ、インヒアレントヴァ>>続きを読む

アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)

4.0

エルドラドを目指すスペイン軍小隊がジャングルの奥地で1人の狂気により崩壊する。モンド映画、地獄の黙示録にも近い。キリスト教伝導を謳い、土地と金目当てに侵略するヨーロッパは猿がたかる一艘の筏だった。右半>>続きを読む

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.8

僕もセカンドカミング好きだよ。
長期戦覚悟ならタバコ吸えなきゃ話にならない。今すぐエドが必要。

トラ・トラ・トラ!(1970年製作の映画)

3.4

フジヤマママ!日米双方に監督を立てた本当の合作。空襲シーンは本物の航空機を使用しすごい迫力。絶対撮影中人死んでるやろ。合作が故、パールハーバーを撮るのに日米どっちも悪者じゃない。黒澤の代打深作は「題材>>続きを読む

ハイ・フィデリティ(2000年製作の映画)

3.6

この惨めな男にある種の音楽やレコード、テープが結び付けられて、それなりにしっくりきているのが悲しい。音楽オタクたちはこいつに自らを投影するような真似しないでほしい。もっと惨めだと思い出して。もう人に自>>続きを読む

マラソン マン(1976年製作の映画)

3.2

マラソンで鍛えててむっちゃ逃げれるってのアドルフに告ぐっぽい。ダスティンホフマンはキモい男が上手い。かっこいい演出多いけどだんだんくどくなってきて疲れる。食え!は良い。ポリティカルサスペンスが苦手やと>>続きを読む

ビッグ(1988年製作の映画)

4.0

劇中年取った設定やけど今となっては若っけ〜となってしまう。ジムキャリーポジションやったんやな。例のシーンにはスマホで動画撮ってる人がいない。そういう時代やったと言うてるだけですよ。初デートの時オシャレ>>続きを読む

テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

4.5

自分以外の誰かになり切る妄想が、自分の一生を越えてずっとずっと色んな自分たちの頭の中で続いてくの、作り話だけがなせる業。そんな神話のようなことをスクリーンで見せてくれてありがとう。
現実見てない人でも
>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.2

アウトレイジファンにはたまらない!みたいな事やられても嬉しくない。僕は派手な映画に飛びつきたかっただけのミーハー。

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.8

ブラピ脇役やん。この頃から自分の箱庭の中で史実を書き変えてたんやな。最初は役名がバーン!と出たりナレーションもノリノリやけど最後までそのテンションが続かない、あるいは飽きてるのがお約束。地下室の居酒屋>>続きを読む

上海バンスキング(1984年製作の映画)

3.4

日中戦争をきっかけに同じバンドメンバーの上海人に「あなたたちともう楽しくジャズはできない」と言われるのが悲しい。元の舞台がなんぼのもんか知りませんが、この話に対してこの映画が最適解とは思えない。何とい>>続きを読む

ミクロの決死圏(1966年製作の映画)

3.5

艇内の一点から乗組員全員と外の景色全部映るように潜水艇がデザインされてるのがにくい。序盤の注入手順は丁寧なのに救出方法が雑なのはご愛嬌。ガチガチの理論武装はせず少し不思議くらいにとどめたバランス感覚が>>続きを読む

グリース(1978年製作の映画)

4.0

ニカっ!とするトラボルタ最高。この映画に爆発を足すとロックンロールハイスクールになる。ダンスパーティーでテレビカメラに手を振る場面、個人的な思い出として記録に残るものを役者さんは世界中の人と共有できる>>続きを読む

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

3.2

今度こそは違うんだと思っていても、説明が苦しくなると抱いてしまおうとする。不倫も放浪も中途半端に投げ出した男、まあ幸せになりんさい。部屋に戻った踊り子の後姿が良かった。