ちーさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ちー

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八甲田山(1977年製作の映画)

3.8

目上の人に言い出せないのを部下の前で隠そうとしてそのまま暗礁に乗り上げていく様がサラリーマンあるある。やっぱ撮影は現地っしょ!ってなる?円陣の外側から絶命してくのが壮絶。夢の中でいいから雪山遭難体験し>>続きを読む

台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.5

朝観たせいか、僕が元気だったのでお前らちゃんとせえよとなってしまった。この人の映画はぽんと就職先が見つかることが多い。成長していく都市では成金の若者が浮かれてる。置いてけぼりの古い人たちは昔の話ばかり>>続きを読む

許されざる者(1992年製作の映画)

3.2

レオーネもドンシーゲルもロマンが通用する時代にキャリアを終えたがイーストウッドは老いてからもまだまだやる事がある。
昔なら悪党を殺すのに賞金以外の理由は要らなかったし、弱者側の味方をしていればそれで良
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リービング・ラスベガス(1995年製作の映画)

3.6

アル中の目にも涙。マンディを観れなかった穴埋めに観ました。映画の中でも外でも糞野郎なニコラスケイジが大好き。言わないこと、が絆な2人はペキンパーのゲッタウェイを思い出す。音楽だけが出しゃばりすぎで最低>>続きを読む

ゾンビ/米国劇場公開版(1978年製作の映画)

4.2

今日は開いてないと知りつつほか弁とスーパーを見に行った。ショッピングセンターに逃げ込んでからが良すぎ。つまり3/4良かった。隠し部屋が豪勢になってくの可愛い。物がいくらでもある自分たちだけの世界憧れる>>続きを読む

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.0

むせ返るような小津の匂い。そこにアメリカのラフさが加わるととたんにジムジャームッシュやから不思議。苦手意識のあった小津映画の入り口がここにあったのかも。アメリカはいいな。ニューヨークからクリーブランド>>続きを読む

恐怖分子(1986年製作の映画)

4.5

全員痛い目見ればいいのに。ウザったいやつの演出が得意なんやな。出来事の過程をすっ飛ばして前と後だけ撮るスピード感、暗い色の美しさ。たけしの映画と深いところで呼応している気がしてならない。80年代の終わ>>続きを読む

麻雀放浪記(1984年製作の映画)

4.2

真田広之が棒なのはご愛嬌。博打打ちたちはそれぞれ一匹狼のようで雀卓を拠り所に慰め合っているように見える。女性陣が最高で童貞マインドがビンビン刺激される。死んだ奴よりツモ牌が気になるのが麻雀。

2000人の狂人/マニアック2000(1964年製作の映画)

3.5

お初ルイス。64年当時どれだけ衝撃だったか分かりませんが、ためずにストンといくのが新鮮な怖さ。南部の女性がエロい。オールドタイム多め。村人の滑っとるやん…な白けた空気が面白い。「準備するのも大変なんだ>>続きを読む

バスケット・ケース(1982年製作の映画)

4.0

おっぱいに触りたいという気持ちがこんなに悲しく撮られた映画は他にない。金も技術もないがヘネンロッターには心がある。露悪趣味とは違う。早くフランケンフッカーを観たい。

バタリアン(1985年製作の映画)

3.8

みんなうぎゃ〜!とか、いで〜!ってずっと叫んでるの最高。「ナイトオブザリビングデッド観たことあるか?」のくだりからゾンビが倒せなくて映画は嘘だったと気づくのも最高。クランプスがばっちしハマってた。ロメ>>続きを読む

死霊のえじき(1985年製作の映画)

3.6

色んな服装のゾンビがいて可愛い。アメフトゾンビが良かった。地下シェルターに逃げ込んだ研究者たち対軍人たちの構図かと思いきや、ゾンビいい話。ロメロすでにゾンビ映画に飽きてませんか?ふざけ出してる気がする>>続きを読む

バンデットQ(1981年製作の映画)

4.0

パイソンズ系の人脈が多くて嬉しい。気持ち悪い怖い画を実写で撮るのですごくいびつな印象。映画の中でもちゃんと汚いし迫力があってええもんです。平易な言葉で、使ってみたい言い回しが多い。英語字幕でも観よう。>>続きを読む

サンセット大通り(1950年製作の映画)

3.8

一連のハリウッドものの源流がビリーワイルダーやったとは。差押えられる車に「お決まりの」プール。すでにこの時代から浮世離れした生活は揶揄されていた。オルガンを演奏する執事の手袋に穴が空いているのが一瞬映>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.6

台湾版アメリカングラフィティのまま終わっていても良かったかも知れない。しなやかに欧米に馴染んでいく台湾がかっこ良い。途中からは観ていて耐えられなかった。もてない男は全員この類の神話とトラウマを経験して>>続きを読む

惑星ソラリス(1972年製作の映画)

4.5

ソラリスの海に接しても何も立ち現れそうにない。眠りだけは平等にあっても夢を満足に見ることができない。起きているような眠りが出来ないのに深い眠りは死に似ていると言われて、そういえば死んでいるような気がす>>続きを読む

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.8

楽しそうなクリスマス。あれよあれよという間に不可解な世界に転がり落ちていくのがつげ義春的。あれだけチャンスがあってもビルはファックしない。正規の恋人がいる人はこの映画について考えることができるのか。手>>続きを読む

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.2

生活は糞尿にまみれて、宗教とポルノの区別もない。ホドロフスキーに否定されたようで悲しい前半でした。最終的には映画の安全圏から飛び出してまでの「頑張れよ!」に愛の力を確信。虎に自らの肉を食べさせた釈迦の>>続きを読む

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.6

場所はまたしてもLA、ハリウッド。毛色はかなり違う。
ハリウッドについての映画は愛憎入り混じってるものばかりやけど、リンチは嫌悪に振り切っている。肯定の言葉はない。人生はクソ。前半の画面がリンチにして
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.8

ロンググッバイ、ビッグリボウスキ、インヒアレントヴァイス、アンダーザシルバーレイク、そしてブコウスキーのパルプ。徒労がつきまとう荒唐無稽な謎解きの舞台はいつも決まってLAでハリウッド。いったい何がある>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.2

ダルダルの服を着てラッキーストライクを吸い続けるウィノナライダー可愛かった。
カーアクションよりも車の良さを伝える映画。自分の車を買って街をダラダラ走ろう!

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

3.8

女をなじるとこが陰険で最高。ジャケにもなっている風景描写かと思っていた飛行機がぐんぐん近づいてくる場面、突然主人公に向けられた身に覚えのない敵意悪意を象徴しているようでスリリングでした。大勢が決まった>>続きを読む

ダーク・スター(1974年製作の映画)

3.2

カーペンターの栄えある第1作目。緊張と緩和が笑いの基本なのは分かりますが、チープが故にえらく重苦しい船内の空気から突然ドリフ的ホンワカパッパに切り替わるので、その緩急の激しさについていけなかった。撮る>>続きを読む

BROTHER(2000年製作の映画)

4.0

やっぱり夏休みの感じなんだよな。夏休みに遠出して、年下のコたちに悪い事を教えてる兄。
良いダレシーンを撮れる人は良い監督。

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.8

レイモンドチャンドラーが脚本。
些細な事で困った事になってくのが主人公側だけじゃないのが新鮮。変態アングルたくさんありがとう。眼球の演技と回転木馬凄かった。あと何回かある「あっ!いる!」のくだり笑った
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あなただけ今晩は(1963年製作の映画)

4.0

シャーリーマクレーンの顔好き。イルマが羅紗の上で緑のライトをバックに踊る構図が完璧です。女性の在り方について現代では批判があるでしょうね。金がなくてカーテンもない部屋に裸で眠る愛しい人のために、新聞紙>>続きを読む

ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986年製作の映画)

3.6

何者からか亜空間より送り込まれる巨大な機械部品たち。鏡面世界で組み上げられ現れたのは人類の科学力を遥かに超えた戦闘兵器であった。謎の少女リルルが語ったのはロボット惑星メカトピアの恐ろしい陰謀。空間転移>>続きを読む

用心棒(1961年製作の映画)

4.2

全てはここから、星の数ほど生まれるマカロニウエスタンと日本固有の映画との橋渡しになったビッグバン。困った顔の三船敏郎がカッコいい。イーストウッドの苦み走った顔はこれか。小さな町で、少ない登場人物なのに>>続きを読む

機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

4.0

キャラクターに頼らないアニメというのはファンからしたら複雑なものでは。企画当初からアニメ版は押井の領分という了解があったからこその傑作。パトレイバーという隠れ蓑が無ければ相手にされなかったとも思います>>続きを読む

エイリアン(1979年製作の映画)

3.6

猫連れてくんか置いてくんかはっきりしてほしい。
くどい演出を連発して、監督2作目ですでにスタイルが出来上がってた。
船内のセットカッコいい。プシューッ!からのビヨヨ〜ンウケる。

プロジェクトA(1983年製作の映画)

3.4

そいつは本物だ〜!だけで未来永劫残る。サモハンの麻雀シーンが超クール。

マッドボンバー(1972年製作の映画)

3.0

そこまでマッドじゃなかった。煽り文句に期待しすぎた。顔の力はすごい。奥さんでシコるのいい感じ。

卒業白書(1983年製作の映画)

3.8

こうして地下鉄ラブは僕の夢となりましたとさ。トムクルーズのアヘ顔が見れる歴史的資料。イったことを暗示するパンタグラフの発光がロマンポルノっぽい。エンドロール後に聞こえる音もそれで相当気に入ってたのか。>>続きを読む

機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

3.6

攻殻機動隊2話、暴走の証明の拡張版。先にSACを観てたので既視感がすごい。押井作品を観るときに一番邪魔なのが押井守。今はなき東京が本当に存在してたのか今となっては疑わしい。川井憲次の音楽がかなりジョン>>続きを読む