bagnacaudaさんの映画レビュー・感想・評価

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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.8

障害者を障害者として扱うかどうかはとても難しい
周りと同じように関係したい人がいる一方で
特別扱いしてもらうことでアイデンティティを保つ人もいれば
そもそもそのように扱ってもらわないことにはどうするこ
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.4

強さに惹かれて、強さに溺れて、その輪郭が見えて、不安になって、現実を知って、弱さが溢れて、強さに怯えて、等身大を知って、強さに惹かれて


主演の二人のヴィジュアルだけで十分

駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)

4.5

善と悪とか、正義と悪とかそういう二局的な捉え方じゃなくて、その間を大切にしたい
愛は人それぞれ、与える形も違うし受け取る形も違う
近くにいると大きくてその全貌も見えないから、なんだか邪魔に感じたとして
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

隕石が落ちて誰かが傷ついている可能性を
メディアが大丈夫と言ったからかもしれないけど
単純に
わー、綺麗
と言ってしまう恐ろしさ
それを言った後で未曽有の大災害だったと知ったらどんな感情になるのだろう
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怒り(2016年製作の映画)

3.6

自身の行動、思考によって自分自身への怒りが生まれて
その発散に自分を傷つけると
傷つけられたことによって新たな怒りが生まれる
そのループによって怒りが増幅していく
自身を傷つけ続ける自分を他人に認めて
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.6

原爆を落とされて、震災で原発の事故を目の当たりにした日本だからこそ作られた映画だと思う

現場にいなくちゃ分からない状況を会議室だけで解決するのには無理があるし、民主国家の有り体を守るためには必要なこ
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

勘ぐってみれば中国の登場にアメリカという国の思惑もあるのかなとか考えてしまうけど、単純思考で見れば宇宙は全世界、全人類の夢なんだなと感動もできる

危機的な状況で皮肉とかジョークとかで笑いも涙も誘うと
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ジャックと天空の巨人(2013年製作の映画)

3.0

進撃の巨人より進撃してきた
なんか欧米って巨人好きだなーって思った
城の橋がくそ程丈夫だったり、巨人が案外力ないし弓に激弱だったり
なのに諸々の死ぬとこの描写だけ無駄にリアルで笑った

メイクルーム(2014年製作の映画)

3.4

人に嫌なこと言われるような仕事でも、“仕事”なのでそこにいる人はプロで
経験則から語れることがでてきて、立場がかわって分かることもあって、新しい出会いで見つかる新しい自分がいて、理不尽なこと言われてム
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.2

どこでどうやって収穫したかも分からない食材で大量に作って、余して捨てる
都会に住んでるとどうしてもそういうものが目に入って、そういうものを食べて、それに慣れてしまって
何が入ってるか分からないお菓子を
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もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

3.0

親のささいなことが嫌気だったり、正論言われて何も言い返せないけど一度とった反抗的な態度をひっこめれなかったり、年下に大人ぶって分かったようなこと言ったり、親戚のおばちゃんには甘えてみたり、まさにモラト>>続きを読む

マネーボール(2011年製作の映画)

3.6

情報を基に選手の評価を定めることで、その選手の価値を定める
そのおかげで実力はありながらもチーム事情等でくすぶっていた市場価値の低い選手が持てる力を発揮してチームは強くなる

でも結局のところその情報
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サッド ヴァケイション(2007年製作の映画)

3.0

感じることはたくさんあるはずなのに、何故だかなにも感じない
登場人物の心情を理解しきれない、分からなくはないけど
むしろ登場人物は役者以上に自分の気持ちが分からないということなのか?
ある意味等身大と
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武士の献立(2013年製作の映画)

3.4

和食が文化遺産に登録された
単純に味や見た目だけに注目するんじゃなくて、こういった発生、発展、ルーツをもっと大切にしたい
武士道は現代から見ても、同時代の西欧の文化とも異質で
その中からで育まれた和食
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亀は意外と速く泳ぐ(2005年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

自分の世界を変えようとしたって、巻き込まれるだけじゃ、結局巻き込まれる前となーんも変わんない
でもそれに気づいたら巻き込まれる前とは知ってる分違う
巻き込まれた訳ではない、でも能動的でもないが、受動的
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プリンセス トヨトミ(2011年製作の映画)

1.2

突飛なことをやるなら、終始追求していく姿勢で初めて得るものがある
そこに余計な欲を練り込むと意味を失う

ニライカナイからの手紙(2005年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

ついて良い嘘か悪い嘘か

親が子供のことを想うのと同じように子供だって親を想う
嘘をつき続けさせるということは、一方でだまされ続ける
嘘だと知った時に、良い嘘だったと思うか悪い嘘だったと思うかも分から
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カナリア(2004年製作の映画)

3.5

そこにいた人にとってはあくまでも現実
外から見た人が何を言ったってそう考えていたし、そう感じていた

それが現実の中の非現実になってしまったら、きっと怖い
現実から非現実を夢見てたら、そしたら現実は怖
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ウォーキング with ダイナソー(2013年製作の映画)

3.2

幼い頃に見てた映画ってこんな風に軽快だった
大した内容じゃなくても起承転結して、王道な感動のシーンを入れて
たまにはこういう映画を見て泣けたら少し強くなれる気がする

図鑑に載ってない虫(2007年製作の映画)

4.0

安定して三木作品のセンスが好き
苦笑いと半笑いが続く、爆笑なんてしない、最高潮で吹き出す程度
吐き気がする気持ち悪さ、少女椿を彷彿とさせるエログロ
全然ネタも回収しないし、触れすらしなかったり
いわゆ
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

2.8

アニメ映画の無音が好き
現実的な非現実の状態
静かな世界に行きたい

となり町戦争(2006年製作の映画)

2.5

もしある日自分の所属する社会が戦争することになったら
自分は非戦闘員で戦争なんておかしいと思っていたとして
客観的に見たらそんなこと関係ない、お前も戦争の片棒を担いでる
そう言われることの不条理さ
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

4.0

最近役所広司が好きでたまらない
不器用な親父が頑張るなら全部この人にやってもらいたい
椅子作ってもってきた時の顔が最高

人生を変えるような出会いはどこにあるか分からない
でも無数に出会う中でたった一
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永遠の0(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

あれほどまでに死んではいけないと諭すひとが、最後敵方に特攻する
鬼畜米英は人ではなかったのか、教え子に報いるためか、自分を許すためか
戦争とはそういうものであるということなのか、それとも相手を平等には
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日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

4.0

政治家が言葉に拘ることが気に入らなかったけど、日本語を扱うということは言葉を慎重に選ぶことだと思った
戦争を始めるのも終わらせるのも一人ではなく、背負った全てを降ろすことは簡単には許されない
知識がな
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色即ぜねれいしょん(2008年製作の映画)

3.5

悩み事があることはいいことだって言ってくれる大人はいなかった、でもそうなりたい
ガラの悪い文化だっていい側面からも見れる、その面を見ず否定だけしてきて、ガラの悪さはどんどんややこしくなってしまった
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セイジ 陸の魚(2011年製作の映画)

2.1

映像と音楽は好き
だけど好きになれない
優しすぎては生きることは易しくはないし、優しすぎれば優しくはない
それでも優しさに気づいてくれる人と出会えたなら、優しさ以外はなにを失って大丈夫

ゆれる(2006年製作の映画)

2.6

オダギリジョーだから観たし、オダギリジョーだから最後まで観た
初期微動ではなく、本震の後の止まない余震ようで、激情はないけど気持ち悪い
登場人物が全員嫌い

手紙(2006年製作の映画)

3.2

兄の犯罪者だから弟が不当な扱いを受けるというテーマだけど、同じような理不尽はたくさんある
その家族に産まれたから、その会社に所属してたから
でもそこで生きていくしかない、逃げ出せないことだってある

その夜の侍(2012年製作の映画)

2.8

平凡を必死になって作る
そして得た平凡は果たして幸せなのか
幸せじゃなくてもいい、生きるためには仕方ない
仕方ないような平凡の中でも生きなければいけないのか
平凡なんて望んでない人間の方が生きやすいの
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ポテチ(2012年製作の映画)

3.8

短い中に複線がたくさん見えるから、核心は途中でわかるけど、それは置いといて大丈夫
キリンに乗って迎えにいきたい
大森南朋がかっこいいし、木村文乃は可愛い

利休にたずねよ(2013年製作の映画)

3.0

秀吉は怖がりだからわびさびを受け入れる余裕なんてきっともっていないし、三成は野心家だからわびさびなんて棄ててしまいたい
そんな感じ
野心家でもそれを受け入れる懐の深さが信長の人気なんだろうか

インスタント沼(2009年製作の映画)

4.5

どーでもいい会話の中でどーでもいいボケを突っ込むでもなく笑っていて
どーにもならない現実のなかでどーってことない妄想に耽って
どーしょもない毎日は水道の蛇口をひねれば
最高に元気がでる

グッモーエビアン!(2012年製作の映画)

4.2

三吉彩花あんまり好きじゃなかったけど、凄い好きになった
人生で何したいかって、結局好きな人と好きなことを見つけるだけ、難しいけど
見つかったら、他人から見ておかしな人生でももったいなくはない
今日の日
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舟を編む(2013年製作の映画)

4.1

すごく地道で地味な作業で、一般的には楽しくないであろう仕事 でも長い月日を重ねて一つの作品を作り上げるというのは凄く羨ましい、そこでしか味わえない感覚があるんだろうな
その年月の中で当時新しかった言葉
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重力ピエロ(2009年製作の映画)

3.8

最後まで見て、途中でお父さんが警察に向かって二度言った言葉を思い出すと、すっと心に入ってきて涙がでる

春が二階から落ちてきたの一回目と二回目の変化が好き