タンゴールさんの映画レビュー・感想・評価

タンゴール

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真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

4.4

昭和の昔に、早稲田松竹でみました。
「俺たちに明日はない」との2本立てでした。
アメリカン・ニューシネマの傑作。
切ないラストに胸が痛くなりました。
社会の底辺を懸命に這いずり周るが、そこから逃れられ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2

「ダークナイト」を以前見て、人間の嫌なところをこれでもかと見せられていや~な気分になったので、できれば「ジョーカー」は見たくないと、今まで見ていなかったのです。
「タクシードライバー」が元ネタという話
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画家と泥棒(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

https://madegood.com/the-painter-and-the-thief/
これ、ドキュメンタリーなの?!とんでもないね(;'∀')
人生の不思議と美しさがここにすべてあるんじゃな
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アカーサ、僕たちの家(2019年製作の映画)

4.3

予備知識なしで見始めました。
冒頭、自然豊かな沼で魚を採ったり大型の鳥とたわむれたりする子供たちがとても楽しそうで、いかにも幸せな生活をしている感じ。
それがだんだんと、その生活が現代社会から隔絶され
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.2

この映画にかかわっている映画一覧
「ベニスに死す」、「ブレアウィッチプロジェクト」、
「地獄の黙示録」、(「モンスターハンター」)
「アンナの出会い」
もしかしてもっとあるのかな。
見る者の知性を刺激
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

この映画では、女性になりたい夫を献身的に支えた素晴らしい妻の愛の物語、みたいになってますが、実際はちょっと違う話だったようです。

以下、現実のお話。

奥さんも、もともとバイセクシャルだったので、旦
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霧の中のハリネズミ/霧につつまれたハリネズミ(1975年製作の映画)

5.0

か、かわいい・・
メチャクチャ手間がかかっているアニメーション。
芸術性とかわゆさが奇跡的に同居している。
YouTubeに上がっているのは画質が悪くて細部がつぶれちゃっていますが、アマプラで見たバー
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揺れる大地(1948年製作の映画)

4.5

ずっしりと見ごたえのある映画。アマプラにて鑑賞。
本物の貴族のルキノ・ビスコンティが共産主義にどっぷりとはまり、生み出したネオ・リアリズモの傑作。
役者はみんな本物の漁師さんや漁村の方たちだそうで、そ
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マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

世に出る天才には、周囲に必ず良いサポーターがいるのね。
マリークワントの場合は、それが旦那様というラッキーさ。
逆に、そのサポートが無くなってしまえば、もう一人では立てない、ということになるのかもしれ
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バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版(1971年製作の映画)

4.1

ただの昔のカーアクションがリマスターされるわけないし、すごく有名な映画だから、何か名作ポイントがあるのだろうと、予想し見に行きました。
まず、冒頭のシーンがラストなんですね。
そこをちゃんと見ていない
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

原作が評判がよかったのでちょっと読んでみたら引き込まれました。
映画は、音楽がとてもいいという話を聞いたので、劇場のいい音でそれを体験しに行きました。
結果、行って良かったです。
演奏の熱量が高くて、
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リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

4.8

おもしろい!
設定と展開が破天荒なトンでも映画なんですけど、完全にハマりました(笑)
ヘンテコな日本語もチャーミングに聞こえるのは、原作者が日本に恋をしているのが伝わるからでしょう。
監督が那須に旅行
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シルクウッド(1983年製作の映画)

4.4

放射能汚染のこわさをリアルに感じられる、メリルストロープの迫真の演技!
画面を通して自分も汚染されるような怖さを感じました。
家に帰ってすぐにシャワーを浴びたい衝動にかられたほどです。
アメリカという
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マイルス・デイビス: クールの誕生(2019年製作の映画)

4.2

ジャズ界の帝王、マイルス・デイビス。

予告編に、ちょっとジョンとヨーコが映っていたので、それに惹かれて見に行ってしまいましたが。
ジョンとヨーコは瞬きすれば見逃すほど、ほんの数秒しか映ってなかったで
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パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト(2014年製作の映画)

5.0

天才ギタリスト、パコデルシアのドキュメンタリー。
名前くらいしか知らなかったですが、この映画を見てすばらしい演奏に、すっかりファンになりました!

ご本人は、天才じゃない努力のたまもの。みたいなこと言
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ワン チャンス(2013年製作の映画)

3.9

ポール・ポッツが主人公ということなので、見る前からストーリーはわかり切っているのに、美しい歌声に飽きることなく最後まで見てしまった。
そして案の定、ゴッドタレントのシーンでは目がウルウル。
だって、ホ
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かぞくのくに(2012年製作の映画)

3.5

この映画は、ちょと不親切なつくりなので、ある程度の予備知識がないと、中盤過ぎまでなんだかよくわからないことになってしまいそうではある。

父親が在日朝鮮人の大物であったがために、わずか16歳でたった一
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

4.0

山崎努と樹木希林が、意外にも初共演だそうで、それだけでもこの映画を見る価値があります。
画家の熊谷守一を主人公に、晩年のある1日をフィクションで描いた作品です。
熊谷守一は大好きな画家です。
「熊谷様
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

アメリカ中部の緑の少ない、それでも美しい風景が、彼女の心象に重なって心を打つ。
夫が亡きあとも、夫が愛した街だからと、そこにとどまるなんて、夫と二人の暮らしはとても幸せだったのだろう。
たとえ今は愛し
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キャロル(2015年製作の映画)

4.0

対照的な2人の美しい女性が織りなす恋愛。

まだ人生の入り口に立ったばかりの、若く無知で貧しくて、それゆえ無垢な輝きを持つテレーズ。
一方、完璧なファッションセンスと知性と苦労に裏付けされた決断力を持
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美術館を手玉にとった男(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと地味目な映画です。
もっとスリリングかと思ったら、そうでもなかった。
贋作者は、ただひたすら絵を描くのが好きなだけで、
美術館を手玉に取る気なんてまったくないのです。
題名がミスリードでなけれ
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.8

メチャクチャ面白い映画。
これは見なくては損です。
すべての映画がこの水準だったら、どんなに素晴らしいか!

まったく同じ3人の他人/同じ遺伝子の3人の他人(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリー映画。
こんなことがアメリカで行われていたとは!
当事者にとって、ひどいという以外ない、非人道的行為。
成長に影響するのは遺伝か環境か、という命題は、
結局のところ、両方大事。
という
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ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

4.0

これは面白かった。
60年代に入ったばかりのアメリカでは、女性の画家が認められるのは至難の業。
その点で、夫が絵を描いたことにするのは、絵を売るにはいいアイディアだったのかもしれない。
それにしても思
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古都(2016年製作の映画)

2.4

原作は川端康成。
しかしこの映画は、原作から数十年後という設定で、だいぶ脚色してあるらしい。
実は、映画を見ているときは、松雪泰子の役が双子の役だというのを理解しておらず、
途中から分けわからなくなり
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ボブ・ディラン 我が道は変る 1961-1965 フォークの時代(2015年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

映画が始まっても、なかなかボブディランが出てこない。
10分待たされるんだが、そこまでアメリカのフォークの歴史が語られて、それはそれで興味深い。ブラックアメリカンから始まったフォークが白人に引き継がれ
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ベロニカとの記憶(2017年製作の映画)

3.9

この映画、好きです。
ストーリーがどうこう言う前に、画面が美しい、インテリアが洒落てる、街並みが素敵。。
そして、60年代という時代背景をもとに、流れる音楽が好みです。
いささか自分勝手で傲慢という見
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.6

おもしろいよね~。
特に美術がすばらしい。
原作がしっかりしているのがすべて成功のもとなんでしょうけど、原作者のスティーヴン・キングは、この映画の仕上がりに不満だったそうだけど、なんででしょう。
名場
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リアル 完全なる首長竜の日(2013年製作の映画)

3.4

このキャストならテレビでやればいいのに、と思ったけれど、ゾンビが出てくるからテレビではやれないのかな。
原作は多分もっと面白いんだろうな、と思いました。
首長竜のCGが素晴らしくて感心しました。
そこ
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ヘンゼルとグレーテル(2007年製作の映画)

4.5

いやあ、何気なく見始めたら、これがとても面白かった。
荒唐無稽、ありえない話なんですが、それを説得力を持たせて最後まで見てる人を引っ張ってゆく、これぞ映画のだいご味です。
荒唐無稽といえば、「スターウ
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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

4.7

いやあ、素晴らしい。
最初の10分くらいで、あっさり感動してしまいました。
農場を買うきっかけになるワンコとの出会い。
これぞ運命の出会いと言えます。

それにしても、最初は湯水のようにお金を使いまく
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アノマリサ(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

異様にリアルな顔の動きをする人形、によるアニメ。
人形は、ちょっとした表情の変化まで作り込まれているが、主人公意外は、わざと同じ顔に作られている。 

http://cinemandrake.com/
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.1

素晴らしい映画です。
文句はないです。
機会があったら、もう一度見たいです。

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とにかく曲がいい。
それがすべて。
ストーリーは、主役の男女があれだけひっぱったのに、画面に出てもいない元彼女とあっさり復縁とか。。ありえないです。
でも、それも気にならないほど、曲がよかったです。

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

うつ映画の代表みたいな言われ方をしているけど、
ラストの絵面が衝撃なんでしょう。
あのシーンを写さなければ、全然印象は違ったのでしょうか。
海外では、公開処刑だったりするので、日本とは感覚が違うのでし
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