てるさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

FEAR X フィアー・エックス(2003年製作の映画)

3.9

レフン作品の中で一番好きかも、などと思いながら良質な作風を楽しんでいたら、いきなり唐突なエンディング。。
良くも悪くも一筋縄に評価できない作品ばかりつくる作家。

罪の手ざわり(2013年製作の映画)

4.5

ラストカットに貫く作家性を感じる。
切り返しのいくつもの匿名の視線。

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

4.3

「話すことは意外と簡単だ」
こんなシンプルな台詞が、こんなに突き刺さるとはね。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とても繊細な映画だなと思った。
あれすげぇよ!って、友達におすすめしたくなっちゃうような派手さはないけれど、一人染み入りながら帰り道、少しだけ世界が違って見えるような、そんな映画があっても良い。

>>続きを読む

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.4

名作。編集が上手すぎる。
終始ドキュメントタッチで対象を捉えつつも、精神の揺れ動きに合わせて、そっと寄り添い始めるカメラ。
静謐とした中に激情があった。

一度壊れて戻って来れないマークの心を丁寧に描
>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

たるいなぁ、と思う部分があったのは否めないが、魅せどころとのメリハリにやられた。

「見る」「見られる」という暴力的な関係性は、やがて境界を超えた共犯関係へと変化していくも、この官能的な関係はやがて破
>>続きを読む

カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

4.0

もはや、ただいまっていう感じ。
どこからが現実に起こったことなのか次第に分からなくなっていく引きこもりの映画。
フーコーの監獄よろしく、主人公は自分の中の罪の意識に囚われて生きていて、安らげる場所はど
>>続きを読む

ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

3.8

ひたすら痛い目に合う男の話を定期的に見たくなるのは何故。

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.2

内容的には超入門篇な感じ。
表現的にも普通に真面目なドキュメンタリーな作り。

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

面白い、面白いんだけども、
冷静に考えると壮大に中身のない駄作映画にも見えるというジレンマ。

もはやノーラン監督のお家芸ともいえる作風は健在で、弟ジョナサンと道を別ってからは、ますます加速しているの
>>続きを読む