battutaさんの映画レビュー・感想・評価

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キャンディマン(1992年製作の映画)

4.0

都市伝説の多くは、得てして”都市”を重要視していないのだが、キャンディマンは都市(住居エリア)に落とし込まれた紛うことなき"urban legend"である。

都市映画であり建築映画。
ストレンジャ
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オールド(2021年製作の映画)

4.0

1時間で2年、年をとる浜辺。
子ども→思春期→性交→妊娠(以下略)の流れの凄まじさ。
画面処理もさることながら、各々の事象にもはっきり感情の起伏が乗っている。
嫌忌。歓喜。絶望。悲哀。

感情の合間に
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.0

終盤。松坂が鈴木と対峙する夜の闇を見て、ようやく気付かされる。
東映実録路線ではなく、昨今の韓国ノワールがやりたかったのだと。

鈴木の狂乱。腐敗組織。男たちのブロマンス。夜。雨。
何れも韓国映画のそ
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

2.0

トニー・レオンに尽きる。無双。
バスの内部あるいはマカオの摩天楼における和洋折衷アクションには、少なからず心躍らされるが、里帰り後は始終辟易。これなら中国映画でよいのではないか。

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

1.0

ますます「ベイビー・ドライバー」を観る気が失せた。
アニャ・テイラー=ジョイ主演の新作は果たして。

催淫吸血鬼(1970年製作の映画)

2.0

ラストシーンの海岸。朝焼け。銃声。喘ぎ声。
これでもかというロングショットに慄く。

赤い影(1973年製作の映画)

4.0

情事シーンにおける並外れたクロスカッティング。

知りすぎた少女(1963年製作の映画)

4.0

正統派なミステリーを矢継ぎ早で語る冒頭。
陰影と俯瞰が映えるスペイン階段の斜め構図。
部屋中に張り巡らせた糸の奇天烈さ。
バーヴァはジャンルを浮遊する。

マーターズ(2007年製作の映画)

4.0

前半/後半のつなぎが巧妙。
理由なき恐怖から/理解なき恐怖へ。
グザヴィエ・ドランの役どころに笑う。

血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

4.0

「撮影」という名の我欲の発露。
詰まる所、カメラを直截覗き込めるのは一人だけなのだ。
己だけの孤独な世界に突如現れた、娘への戸惑いと、その母への苛立ち。

アングスト/不安(1983年製作の映画)

2.0

殺人そのものより奇妙にリアルな一家との格闘シーン。
片足をドアノブに括り付けられる画よ。

血みどろの入江(1970年製作の映画)

4.0

タコ。全裸スイム。子供。
ミステリーを放棄した殺戮喜劇。

リンク(1986年製作の映画)

3.0

女のシャワーを覗く猿。
成る程、ジョジョ。

レスキュー(2020年製作の映画)

3.0

死の淵で歌う子供。
炎を操るダンテ・ラム。
しかしそろそろこの路線は食傷気味である。

恋狂い(1971年製作の映画)

4.0

事が済んだら下がるトラックの荷台。浅川マキ。夜が明けたら。

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

昇降運動のアクション。
マーベルの最新作(1つ前?)との奇妙な符号は、しかしキャラクターへの無闇な関連を捨てた純粋な”アクション”として画面に映える。

人ならざる者への偏愛。
本命チームから外れ、戦
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

2.0

ゲーム画面のような渋谷の爆発。
キャラクターの造形の放棄。

トリガール!(2017年製作の映画)

1.0

主演二人の丁々発止は終始聞き取り辛い。
ナダルの台詞に至っては何も解らない。
土屋太鳳の髪型は酷いと思う。

少年の君(2019年製作の映画)

3.0

若さの発露。パワー。
折々に挟み込まれるコラージュカットが、雰囲気重視でいまいち機能していないのがノイズ。

疑惑の渦巻(1949年製作の映画)

5.0

夢遊するジーン・ティアニー。
手袋をはめ、レコードを物色し、車に乗り、他人の家の物置に隠す。
冒頭の万引きシーンとの相乗効果。
これで終わりかと思いきや、そのまま続けて居間で死体を発見する。
俯瞰に引
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ハウス・バイ・ザ・リバー(1950年製作の映画)

4.0

川→庭→家の1階→階段。
導線/ストーリー展開/照明、すべてがロケーションと共に移動・説明される快感。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

徹底して映り込まない観客の顔。
観客のリアクションに同調させて感動を煽るという小細工を廃し、パフォーマンスのみで勝負するという覚悟。

しかし、人種差別的な暴力によって命を落とした黒人たちの名を呼ぶと
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伊豆の踊子(1974年製作の映画)

3.0

冷静に考えれば、踊子への処女性の強要が過ぎる嫌いもあるのだが、山口百恵の存在感で上手く装飾している。

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