mulberryvallayさんの映画レビュー・感想・評価

mulberryvallay

mulberryvallay

映画(84)
ドラマ(45)
アニメ(0)

キル・ボクスン(2023年製作の映画)

3.2

冒頭のヘンテコ日本語なヤクザとの決闘シーンはいただけないが、無敵の女殺し屋としての大立回り、時に反抗期の娘に振り回されるシングルマザーの孤独な心情など、チョン・ドヨンがダイナミックに切り替え、一人の人>>続きを読む

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

3.8

建物の撮り方や構成など、タランティーノっぽさを感じさせながらも、韓国社会のの底辺を生きる人々の泥臭さをしぶとくつないで描ききる。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.8

聾者の家族を支える健常者の女の子が自分の夢と才能に気付きはじめ、家族との絆と自らの役割に後ろ髪をひかれ、試練にうちのめされながらの成長を描く青春もの。
家族を愛情深さだけにとどめず、クズっぷりも赤裸々
>>続きを読む

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.2

いまや日本俳優界におけるアクションの師範代、岡田准一の見せ場をたっぷりと用意。
バディ役坂口健太郎、ボス役MIYAVIの狂気、普段と異なる役柄を好演する吉原光夫が唐突にお得意のオペラ熱唱で力業を次々発
>>続きを読む

MONSTERZ モンスターズ(2014年製作の映画)

2.8

藤原竜也、山田孝行が若い❗細い❗。キャストはよいのですが、わずか7年で日本映画が飛躍的にレベルアップしたことを痛感。

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.6

法律による規制で追い詰められていく暴力団と構成員。前半で描かれている典型的なヤクザ映画的活躍はもはや過去の歴史となってしまった現実をつきつける。
食いつめて足を洗おうにも、弾かれ行き場がない悲しさを市
>>続きを読む

タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

4.3

登場人物全員もれなくクズに違いないのだが、どうしようもない人間臭さと緊張感で最初から最後まで目が離せない。

空に住む(2020年製作の映画)

3.3

主人公直美が勤める出版社の古民家がタワーマンションとの対比もあって、個性的な編集者の面々といい、より印象深く映る。他の出演者が話を理解できないまま演じているであろうところ、編集長役の高橋洋は自身で解釈>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.0

みつ子(のん)が可愛らしい見た目に反して時折激しく憤りを爆発させるが、それは主に彼女の脳内で行われている。
20代後半~30代前半の女性の複雑な心理のなかでも、取り上げられることのない知られざる一面を
>>続きを読む

少女(2016年製作の映画)

4.2

超お嬢様女子校を舞台に、いじめ・トラウマ・援助交際などドロドロ要素をふんだんに盛り込みダークに話が展開。
三島有紀子監督こだわりのカットが随所に。
本田翼、山本美月、新田真剣佑を揃えたことでビジュアル
>>続きを読む

世界でいちばん長い写真(2018年製作の映画)

3.8

冴えない写真部の高校生がパノラマ写真がとれる特殊なカメラを手にいれ少しずつ変わっていく。
行動力ありまくりの姉御肌の従姉妹、あたりの強いドSな部長と力強い女子に振り回されることが嫌なわけでもない無気力
>>続きを読む

AWAKE(2019年製作の映画)

3.6

若葉竜也の表情!
台詞ではないところで伝える繊細な表現の巧みさが光る。

ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.6

綾野剛vs成田凌 演技合戦としては互角の闘い。映像のおどろおどろしさに比べて、次々に露見する各自のトラウマはそこまで驚きではなく。
でも、岸井ゆきののパートは想像を超えてきた。
衝撃を期待しすぎて身構
>>続きを読む

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.6

えもいわれぬ美しさをたたえる野尻湖。その良さを活かした開発の波に乗りきれず寂れていく故郷。
松本穂香演じる主人公は気がすすまないまま上京するが職場にも馴染めずすぐ辞めてしまう。成り行きで下宿先の銭湯を
>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.0

黒木華演じる自分に自信がなく、大人しすぎてとかくなめられがちな女子。結婚生活の破綻、居場所を失い人生の転落を経て出会う一風変わった人とのつながり、友情を通して、他人と深く繋がること、自分の存在意義を知>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.7

戦時下の日本を時代背景として、映像は随所にクラシックな様式美を取り入れ、現代的なメンタリティを持った人物像、夫婦関係を描く。
当時これほど気骨のある日本人がいたとはとても思えない難役を蒼井優、高橋一生
>>続きを読む

浅田家!(2020年製作の映画)

4.3

家族総出で数々のぶっ飛んだシチュエーションを演じた写真集「浅田家」の作者、浅田政志の自伝的映画。
なぜ家族写真を撮るのか、撮れなくなったのか。主人公のアイデンティティーを軸に物語が描かれ、彼の写真のコ
>>続きを読む

ストロボ・エッジ(2015年製作の映画)

3.6

高校生男子らしからぬ洞察力を持ち合わせ、時に小悪魔的な台詞で、ヒロインの心に揺さぶりをかける難役に挑んだ山田裕貴のお芝居が素晴らしい。
その後、ハードスケジュールで出演をこなしながらも幅広い役柄を演じ
>>続きを読む

閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

3.7

精神が崩壊するほどの事情をそれぞれが抱えるなかでの入院生活と絆を描く。重いテーマの中で、数少ない和みのひととき、一時外出のベンチでのお弁当の場面が印象的。

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

3.2

ララランドにヲタクの設定をあざとくぶつけ、高畑充希が技量をフルパワーで発揮。バカバカしいくだりを経て、彼女の歌唱シーンに入るとステキ感が画面から溢れでる。

水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.8

7 日間分の人格が入れ替わるベタな展開・・・ではなく、火曜日を主軸に不安、閉塞感、苦悩に押し潰されそうになる男の内面を掘り下げて描く。
センスの塊の監督の映像美と編集×中村劇場の相乗効果でハッとするシ
>>続きを読む

十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

3.1

今後の10年を引っ張るであろう俳優陣がバチバチと演技合戦。なかでも、高杉真宙、ハマり役。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

半地下に住む一家、貧しさや境遇への諦め漂う一方、家族仲はギスギスしておらず、絶妙な連携プレーで物語がすすんでいく。豪邸と貧民街、エリートと底辺に暮らす者との対比、表現は流石。見応えのある映画。

パリに見出されたピアニスト(2018年製作の映画)

3.8

素行のよくない不遇な青年と芸大教授、二人が葛藤、反発が内面深く描かれる。ソルフェージュ、反復、転調の基礎練習と女史のキャラも見所。

デスノート Light up the NEW world(2016年製作の映画)

3.7

奥行きある映像美とスピード感に魅せられる。遡って10年前の過去作を観ると、映画制作の技術がめちゃくちゃ進んだことを実感。
個性ある若手3人衆 東出・池松・菅田の熱演、前作と比較して舌っ足らずだった戸田
>>続きを読む

暗黒女子(2017年製作の映画)

3.5

わざとらしいぐらいに誇張されたお嬢様女子校の設定に出演者の各自の個性がよくハマっていた。
中でも清水富美加、朗読も芝居も格段に良かった。
惜しいなぁ。
タイトル、もっといいのありそうだが・・・

映画 鈴木先生(2012年製作の映画)

3.4

鈴木裁判、その後の世界。
宿敵、足子先生もcome back。
風間俊介が好青年キャラをかなぐり捨てて、やさぐれたひきこもりOBを熱演。

ピーチガール(2017年製作の映画)

2.8

伊野尾慧の実は家族関係に悩みを抱えたカワいい系男子、永野芽郁の小悪魔っぷりが見もの。

君は月夜に光り輝く(2019年製作の映画)

3.6

病気の彼女を見舞う北村匠海→君の膵臓を食べたいを連想してしまい、既視感が拭えないのだが。
永野芽郁のお芝居、とても良いが、終始血色が良すぎるのが気になった。